2026年11月の星空:流星群・星・月など

~38 min

2026年11月の見逃せない天文現象をご紹介します! 夜明け前には4つの惑星が並び、火星と木星が明るい恒星と印象的な三角形を作り、しし座流星群が夜空を彩ります。さらに、2026年1月以来初めてのスーパームーンや、月と2つの赤みがかった恒星の美しい三角形も登場。一晩で4つの銀河を探すチャレンジまであります!

早起き派にも夜更かし派にも、楽しみはたくさんあります。このガイドでは、観察に適した日、惑星の見え方、月相、そして両半球で役立つ星空観察のヒントをまとめました。自分のいる場所から何が見えるのか、詳しく知りたいですか? Sky Tonightアプリなら、それぞれの現象をあなたの空で見つけられます。

目次

2026年11月の注目の天文体ショー

  • 11月13〜22日:4惑星の惑星直列:水星、金星、火星、木星が明け方の空に並びます。4つとも肉眼で見える明るさです。日の出前に起きる必要はありますが、星空好きなら楽しみのための早起きは苦にならないはず。特に北半球で見やすく、水星は11月20〜22日ごろに探しやすくなります。
  • 11月17〜18日:しし座流星群が極大:11月を代表する流星群が、理想的な条件で1時間に最大15個ほどの流星を届けます。しし座流星群は速い流星と過去の大出現で知られ、伝説的な1966年の大出現もその1つです。今年は月が真夜中ごろに沈むため、観察に適した夜明け前には、より暗い空が期待できます。
  • 11月22日:火星・木星・レグルスの三角形:夜明け前に、赤みがかった火星、明るい木星、恒星レグルスが作る小さな三角形を探しましょう。広がりはわずか数度で、3つの頂点はいずれも肉眼でよく見えます。
  • 11月24日:ビーバームーンのスーパームーン:11月の満月はスーパームーンとなり、平均的な満月より少し大きく明るく見えます。伝統的にビーバームーンと呼ばれる満月で、地平線近くの月がひときわ大きく感じられる月の出のころは、特に美しい眺めです。
  • 11月25〜26日:月・アルデバラン・ベテルギウスの三角形:満月に近い月が、おうし座のアルデバランとオリオン座のベテルギウスという、赤みがかった有名な2つの恒星と大きなほぼ正三角形を作ります。約20度に広がるこの形は、特別な道具がなくても楽しめます。

11月の天文イベントのカレンダー

11月の天文現象カレンダー
2026年11月の天文現象。今月の特に注目の現象をオレンジ色で示しています。

全体のカレンダーの日付はUTC+0で示しています。時差によって、お住まいの地域では日付が変わることがあります。各現象の正確な現地日時はSky Tonightアプリで確認できます。月相の項目には日本時間(JST、UTC+9)も併記し、日付の繰り上がりを反映しています。

「見やすさ」の列は、それぞれの現象の観察のしやすさを表します。

  • 🟢 良好:通常の条件なら肉眼で見つけやすい
  • 🟡 まずまず:見えるものの、経験や光学機器が必要な場合がある
  • 🔴 難しい:観察条件が悪く、見つけにくい
  • ⚫ 見えない:その現象自体を目で観察することはできない

リンクの付いた現象を選ぶと、詳しい個別ガイドを開けます。

日付 (UTC)現象見やすさ
11月1日下弦の月🟢 良好
11月1日月がプレセペ星団に接近🟡 まずまず
11月2日月が火星に接近🟢 良好
11月2日月が木星に接近🟢 良好
11月3日月がレグルスに接近🟢 良好
11月3–9日金星がスピカに接近🔴 難しい
11月4日水星が内合⚫ 見えない
11月4–5日おうし座南流星群が極大(1時間に5〜10個)🟢 良好
11月6–12日一晩で4銀河チャレンジ🟡 まずまず
11月7日月が金星に接近🔴 難しい
11月7日月がスピカに接近🔴 難しい
11月9日新月⚫ 見えない
11月11日月がアンタレスに接近🔴 難しい
11月11–12日おうし座北流星群が極大(1時間に5個)🟢 良好
11月13日水星が逆行を終了⚫ 見えない¹
11月13–22日4惑星の惑星直列:水星・金星・火星・木星🟡 まずまず
11月14日金星が逆行を終了⚫ 見えない¹
11月15日月が冥王星に接近🔴 難しい
11月16日火星が木星に接近🟢 良好
11月17日上弦の月🟢 良好
11月17–18日しし座流星群が極大(1時間に15個)🟢 良好
11月20日月が海王星に接近🔴 難しい
11月20日水星が西方最大離角(19.6度)🟡 まずまず
11月21日月が土星に接近🟢 良好
11月21–22日いっかくじゅう座α流星群が極大(出現数は変動)🔴 難しい
11月22日火星・木星・レグルスが二等辺三角形を作る🟢 良好
11月24日月がプレアデス星団に接近🟡 まずまず
11月24日ビーバームーンのスーパームーン🟢 良好
11月24日月が天王星に接近🔴 難しい
11月25日月がアルデバランに接近🟢 良好
11月25日火星がレグルスに接近🟢 良好
11月25日天王星が衝🟡 まずまず
11月25–26日月・アルデバラン・ベテルギウスが三角形を作る🟢 良好
11月27–28日11月オリオン座流星群が極大(1時間に3個)🔴 難しい
11月28日月がポルックスに接近🟢 良好
11月28日4つのガリレオ衛星が木星の同じ側に並ぶ🟡 まずまず
11月29日月がプレセペ星団に接近🟡 まずまず
11月30日月が木星に接近🟢 良好
11月30日月がレグルスに接近🟢 良好
11月30日月が火星に接近🟢 良好

¹逆行についての「見えない」は、変化そのものを指します。惑星が見えていても、ひと目で逆行に気づくことはできません。何晩か続けて位置を記録すると、動く向きの変化がわかります。

今夜の見どころを知りたいときや、1週間の観察計画を立てたいときは、毎週の星空ガイドで、今見られる注目の天文現象をチェックしてください。

2026年11月の月の見どころ

11月は月好きの皆さんに特別なプレゼントがあります。2026年1月以来初めてのスーパームーンです! ただし、月の見どころは満月だけではありません。11月の月相を見ながら、月そのものを楽しむ日と、月明かりのない暗い空を活用する日を確認しましょう。

11月24日:スーパームーンのビーバームーン

11月の天文現象:満月のビーバームーン
11月24日、満月がおうし座で輝きます。

2026年11月24日14:53 UTC、日本時間では同日23:53 JST(UTC+9)に、おうし座で満月を迎えます。11月の満月は伝統的にビーバームーンと呼ばれます。ビーバーが冬に備えてダムや巣の準備を終える季節に由来する名前です。また、かつては川や湿地が凍る前に、猟師がビーバーのわなを仕掛ける時期でもありました。

この満月はスーパームーンでもあり、2026年1月以来の登場です! 月が普段より地球に近いため、平均的な満月よりも約6.5%大きく、約13.5%明るく見えます。肉眼では違いがわかりにくいかもしれませんが、月の出のころを中心に、美しい眺めを楽しめるでしょう。

詳しくはこちら:2026年11月の満月

2026年11月の月相

Lunar phases, November 2026
2026年11月の毎日、北半球と南半球での月の見え方を紹介します。詳細な月の位相を知りたい方は、インタラクティブな月齢カレンダーでチェックしてみましょう。
  • 下弦の月: 11月1日 20:28 UTC; 11月2日 05:28 日本時間
  • 新月: 11月9日 07:02 UTC; 11月9日 16:02 日本時間
  • 上弦の月: 11月17日 11:48 UTC; 11月17日 20:48 日本時間
  • 満月: 11月24日 14:53 UTC; 11月24日 23:53 日本時間
日付 (日本時間 JST)月相月の見え方
11月2日下弦の月朝が観察に適しています。望遠鏡では、明暗境界線に沿って月のクレーターや山々を観察できます。
11月9日新月月は見えないため、暗い銀河や星雲、星団を観察するには今月で最も適した時期です。
11月17日上弦の月夕方が観察に適しています。半分照らされた月は、双眼鏡や望遠鏡で楽しむのにぴったりです。
11月24日満月ビーバームーンのスーパームーンは日没ごろに昇り、夜明けまで見えます。強い月明かりで、暗い星や深空天体は見つけにくくなります。

任意の日のお住まいの地域の月の出・月の入りを正確に調べて観察を計画するには、専用の月カレンダーをご利用ください。

2026年11月の天文現象:惑星

水星と金星が明け方の空に戻り、火星と木星が近づき、天王星は衝を迎えます。11月13〜22日ごろには、早起きして日の出前に4つの惑星を肉眼で探すこともできます! 一方、土星と海王星は引き続き夕方の空で見られます。

詳しくはこちら:今夜見える惑星

2026年11月の惑星:北半球での見え方

惑星観察に適した道具見える時間帯11月1–10日11月11–20日11月21–30日
水星肉眼明け方⚫ 見えない🟡 まずまず🟡 まずまず
金星肉眼明け方🟡 まずまず🟢 良好🟢 良好
火星肉眼深夜/明け方🟢 良好🟢 良好🟢 良好
木星肉眼深夜/明け方🟢 良好🟢 良好🟢 良好
土星肉眼夕方/夜間🟢 良好🟢 良好🟢 良好
天王星双眼鏡または望遠鏡夜間🟡 まずまず🟡 まずまず🟡 まずまず
海王星望遠鏡夕方/夜間🟡 まずまず🟡 まずまず🟡 まずまず
  • 水星(おとめ座、てんびん座、約3.3〜−0.7等):11月初めは太陽の光に隠れていますが、中旬ごろに明け方の空へ戻ります。西方最大離角19.6度となる11月20日ごろが見ごろです。また、11月13日に順行へ戻り、13〜22日の惑星直列では金星、火星、木星と並びます。

  • 金星(おとめ座、約−4.2〜−4.9等):10月末の内合後、明け方の空で急速に高度を上げ、夜明け前に輝く目立つ天体になります。11月3〜9日はスピカの近くに見え、最接近は9日です。11月7日には細い明け方の月が金星に非常に近づき、一部の地域では金星食も見られます。11月14日に順行へ戻り、13〜22日の4惑星の惑星直列にも参加します。

  • 火星(しし座、約0.9〜0.5等):11月を通して昇る時刻が早まり、明るさも増すため、深夜や明け方に観察しやすくなります。11月2日に月が接近し、一部の地域では火星食が見られます。16日に木星へ接近し、22日には木星とレグルスと小さな三角形を作ります。25日にはレグルスの北側わずか1.6度を通り、30日には再び月が近くにやってきます。

  • 木星(しし座、約−2.0〜−2.2等):深夜から明け方の空で明るく輝き、日ごとに早く昇ります。11月2日には月が非常に近くを通り、一部の地域では木星食になります。16日には火星との離角が最小になり、22日には両惑星がレグルスと印象的な三角形を作ります。30日にも月が接近し、一部の地域では再び木星食が起こります。

  • 土星(くじら座、約0.5〜0.6等):11月が進むにつれて沈む時刻は早まりますが、夕方に見つけやすい惑星です。暗くなって間もない時間がおすすめです。11月21日には月が土星の約6.8度近くを通り、環のある惑星を探す目印になります。

  • 天王星(おうし座、約5.6等):11月25日に衝を迎え、最も明るく、一晩中見えるようになります。ただし、24日の満月が天王星のわずか5度近くを通るため、衝のころでも見つけにくくなります。よりよい条件で観察するなら、11月9日の新月前後を選びましょう。空がずっと暗くなります。双眼鏡か望遠鏡がおすすめです。

  • 海王星(うお座、約7.7等):夕方に見えますが、沈む時刻が毎晩早まり、観察できる時間は次第に短くなります。光学機器が必要で、暗い空なら双眼鏡で淡い光の点として見つけられます。11月20日には月が約4.4度近くを通りますが、月明かりが観察の妨げになります。

2026年11月の惑星:南半球での見え方

惑星観察に適した道具見える時間帯11月1–10日11月11–20日11月21–30日
水星肉眼明け方⚫ 見えない🔴 難しい🔴 難しい
金星肉眼明け方🔴 難しい🟡 まずまず🟢 良好
火星肉眼深夜/明け方🟢 良好🟢 良好🟢 良好
木星肉眼深夜/明け方🟢 良好🟢 良好🟢 良好
土星肉眼夕方/夜間🟢 良好🟢 良好🟢 良好
天王星双眼鏡または望遠鏡一晩中🟡 まずまず🟡 まずまず🟡 まずまず
海王星望遠鏡夕方/夜間🟡 まずまず🟡 まずまず🟡 まずまず
  • 水星(おとめ座、てんびん座、約3.3〜−0.7等):11月4日の内合後に明け方の空へ戻りますが、南半球の中緯度では観察が難しくなります。11月20日の西方最大離角ごろでも、明るくなり始めた空の低い位置にとどまります。赤道に近い地域のほうが、13〜22日の惑星直列で水星を見つけやすいでしょう。

  • 金星(おとめ座、約−4.2〜−4.9等):太陽から離れ、11月を通して明るさを増し、明け方の空で輝きます。日の出前に東の地平線の上を探しましょう。11月3〜9日はスピカに近く見え、最接近は9日です。7日に月が近くを通り、14日に順行へ戻ります。13〜22日の4惑星の惑星直列にも参加します。

  • 火星(しし座、約0.9〜0.5等):昇る時刻が早まり、明るさも増すため、夜半から明け方にいっそう目立ちます。11月2日に月が近くを通り、16日には木星と接近します。22日に火星、木星、レグルスが小さな三角形を作り、25日はレグルスに特に近づきます。30日には再び月との接近があります。

  • 木星(しし座、約−2.0〜−2.2等):明け方の空で明るく見つけやすく、夜のより早い時間から見えるようになります。11月2日に月が接近し、16日には火星が近くを通ります。22日には火星とレグルスと小さな三角形を作り、30日に月が再び接近します。

  • 土星(くじら座、約0.5〜0.6等):夕方の空で観察しやすい位置にありますが、11月末に向けて観察時間は短くなります。日没後に探し、望遠鏡があれば環も楽しみましょう。11月21日には月が約6.8度近くを通ります。

  • 天王星(おうし座、約5.6等):11月25日に衝となり、一晩中見えます。ただし、天の赤道よりかなり北にあるため、南半球からは低い位置に見えます。双眼鏡か望遠鏡がおすすめです。24日には満月に近い月がそばを通ります。

  • 海王星(うお座、約7.7等):夕方から宵の空に見え、11月を通して徐々に早く沈むようになります。南半球では望遠鏡で観察するよい機会があり、特に暗い空がおすすめです。20日には月が近くを通りますが、その明るさで海王星を見つけにくくなります。

11月13〜22日:4つの惑星の惑星直列

2026年11月の惑星直列:11月14日と20日の比較
2026年11月14日と20日に、ニューヨークから夜明けの同じ段階で見た4惑星の並び。2つの日付の間で惑星の位置は少し変わり、11月20日には水星がより明るく、地平線より高い位置に見えるようになります。

2026年11月13〜22日、水星、金星、火星、木星の4つの惑星が明け方の空に並びます。どれも肉眼で見える明るさですが、水星は薄明の中で見つけにくく、特に南半球の中緯度では難しくなります。日の出前に起きるだけで4つの明るい惑星を一度に楽しめるなら、早起きする価値は十分あります!

北半球で最も観察しやすくなります。日の出前に東側の空を見てください。明るい金星と見つけにくい水星は地平線近くに、火星と木星はそれより高い位置に見えます。水星がいちばん難しいので、地平線に遮るものがない場所を選びましょう。

どの日を選べばよい? 見たいものによっておすすめが変わります。

  • 11月14日:惑星の水平方向の広がりが小さくなります。
  • 11月15〜16日:火星と木星が特に近く見え、間隔は約1度です。
  • 11月20〜22日:水星の高度が上がり、見つけやすくなります。

自分の場所から惑星を探すには、Star Walk 2アプリのPlanet Walk機能をご利用ください。

詳しくはこちら:2026年11月の惑星直列

11月22日:火星・木星・レグルスの三角形

11月の天文現象:火星・木星・レグルス
2026年11月22日、火星、木星、レグルスがしし座で小さな三角形を作ります。肉眼で観察できます。

2026年11月22日の夜明け前、しし座の方向に火星、木星、レグルスが作る小さな、ほぼ二等辺の三角形を探しましょう。明るさはそれぞれ0.6等、−2.2等、1.4等です。赤みがかった火星、輝く木星、青白いレグルスが、色の対比も美しい印象的な形を作ります。

三角形の大きさは、短い2辺がそれぞれ約2.4度、底辺が約3.9度です。多くの双眼鏡の視野に余裕をもって収まります。ただし、光学機器がなくても3つとも肉眼でよく見えます。日の出前のしし座を探してください。惑星が動くにつれて、三角形の形は少しずつ変化します。

2026年11月の天文現象:星座と恒星

北半球では11月、目立つカシオペヤ座、アンドロメダ座、うお座に加え、やや暗いケフェウス座を観察するのに適しています。

11月の夜空:北半球の星座
11月に北半球から見える星座。

南半球では、ちょうこくしつ座、ほうおう座、きょしちょう座、みずへび座などの小さな星座が見やすい位置にあります。また、全天でも大きな星座の1つであるくじら座が夕方に高くなるため、観察の好機です。

11月の夜空:南半球の星座
11月に南半球から見える星座。

星座を見つけるのが難しいときは、Sky Tonightアプリを使ってみましょう。星座名を入力して照準アイコンをタップすると、現在地に合わせて位置が表示されます。さらに知りたいときは、名前をタップして詳しい情報を開けます。

詳しくはこちら:11月の星座

11月25〜26日:月・アルデバラン・ベテルギウスの三角形

11月の天文現象:月・アルデバラン・ベテルギウス
2026年11月25〜26日、明るい月と赤みがかった2つの恒星、アルデバランとベテルギウスがほぼ正三角形を作ります。3つとも肉眼で見えます!

2026年11月25日の夜遅くから26日の夜明け前に、満月に近い月、アルデバラン(0.9等)、ベテルギウス(0.0〜1.6等)が作る美しい三角形を探しましょう。おうし座のオレンジ色の目にあたるアルデバランと、オリオン座の赤みがかった肩にあたるベテルギウスが2つの頂点を作り、明るい月が残る頂点を埋めます。全体を楽しむには肉眼が最適で、3つとも街中でも見える明るさです。

3天体は、一辺約20度の大きな、ほぼ正三角形を作ります。腕を伸ばしたときの握りこぶし約2個分です! 正確な形と観察に適した時刻は場所によって異なるので、Sky Tonightで配置を確認しましょう。

2026年11月の天文現象:流星群

2026年11月には5つの流星群が極大を迎えます。おうし座南・北流星群は、比較的暗い空でゆっくりした明るい流星を見る好機です。しし座流星群は今月で最も活発な流星群ですが、残る2つの小規模な流星群は明るい月の影響を受けます。

流星群極大 (UTC)1時間あたりの流星数見やすさ観察に適した地域
おうし座南流星群11月4〜5日5〜10🟢 良好両半球
おうし座北流星群11月11〜12日5🟢 良好両半球
しし座流星群11月17〜18日15🟢 良好両半球
いっかくじゅう座α流星群11月21〜22日変動🔴 難しい両半球
11月オリオン座流星群11月27〜28日3🔴 難しい両半球

出現数は、空が暗く放射点が頭上にある理想的な条件での値です。実際に見える数は通常これより少なくなります。

詳細:11月の流星群

11月17〜18日:しし座流星群

Leonids' radiant
しし座流星群の放射点(流星が放射状に飛び出す地点)は、しし座に位置しています。

しし座流星群は11月を代表する流星群で、理想的な条件では1時間に最大15個の流星が見られます。秒速約71kmという、流星の中でも特に速い速度が特徴です! 壮大な大出現でも知られ、1966年には北アメリカの観察者から1時間に数千個という報告が寄せられました。

2026年のしし座流星群は、日本時間11月18日08:45に極大を迎える予想です(UTCでは11月17日23:45)。上弦の月が夕方の空を照らしますが、真夜中ごろには沈み、流星を探しやすくなります。観察のおすすめは真夜中を過ぎてから夜明け前まで。しし座の放射点が高くなります。日本では極大の瞬間は昼間なので、18日の夜明け前を中心に観察しましょう。今年は流星の大出現は予想されていません。

詳しくはこちら:2026年のしし座流星群

2026年11月のその他の流星群

今月は、ほかにも4つの流星群が極大を迎えます。

  • 11月4〜5日のおうし座南流星群:1時間に最大5〜10個ほど。ゆっくりした明るい火球で知られます。細い明け方の月のころに極大となるため、観察条件は良好です。
  • 11月11〜12日のおうし座北流星群:1時間に約5個。新月を過ぎた細い月の影響が小さく、おうし座流星群の火球を探す好機です。
  • 11月21〜22日のいっかくじゅう座α流星群:予測が難しく、過去には目覚ましい突発出現を起こした流星群です。ただし、今年は満月へ向かう明るい月が観察を妨げます。
  • 11月27〜28日の11月オリオン座流星群:1時間に約3個という小規模な流星群です。満月を過ぎた、まだ大きな月の光で、暗い流星の多くが見えにくくなります。

専用の記事で流星群をうまく観察するコツをチェックしたら、流星群クイズで知識を試してみましょう!

Meteor Showers Quiz
このクイズに答えて、流星の狩りの準備ができているかどうかを確認し、多く流星を捕まえるための役立つヒントを入手します。
クイズをスタート!

2026年11月の天文現象:深空天体

11月には、肉眼で見える星団から、天体写真に適した遠い銀河や色鮮やかな星雲まで、深空天体の見どころが豊富です。暗い天体を見るには、月明かりに邪魔されない11月9日の新月前後が最適です。

北半球では、ヒアデス星団とペルセウス座α星団を探しましょう。どちらも大きな星団で、暗い空なら望遠鏡なしで見えます。双眼鏡では、ペルセウス座のM34とカシオペヤ座のM103に、さらに多くの星が見えてきます。難しい対象にも挑戦するなら、カシオペヤ座の大きな輝くガス雲、ハート星雲(IC 1805)や、うお座で正面を向けた美しい渦巻銀河、ファントム銀河(M74)を撮影してみましょう。

南半球では、小マゼラン雲ときょしちょう座47を眺めるのに最適な時期です。どちらも暗い空なら肉眼で見えます。双眼鏡があれば、小マゼラン雲の近くにある別の球状星団、NGC 362も探せます。望遠鏡では、ろ座の棒渦巻銀河NGC 1097に挑戦してみましょう。明るい中心と大きく広がる渦状腕が特徴です。

詳しくはこちら:11月におすすめの深空天体

11月6〜12日:一晩で4銀河チャレンジ

11月の天文現象:一晩で4銀河チャレンジ
一晩で4つの銀河を見つけられるでしょうか? 南半球で、天の川、アンドロメダ銀河、大マゼラン雲、小マゼラン雲を探しましょう。

南半球の星空を楽しむ方に特別なチャレンジです。一晩で4つの銀河を見つけられるでしょうか? 11月9日の新月前後は空が暗く、月明かりもほとんどないため、挑戦に適しています。日本の主な居住地域では大・小マゼラン雲が地平線上に昇らず、4つすべてを見ることはできません。以下は南半球へ出かける際の観察プランです。

まず南の空の大マゼラン雲と小マゼラン雲から始めましょう。近隣の2つの矮小銀河で、南半球から見つけやすい深空天体に数えられます。暗い空では淡く光る雲のように見えます。次に、私たち自身の銀河が空に描く幅広いぼんやりした帯、天の川を探しましょう。

最後にして最も難しい対象がアンドロメダ銀河です。北の低い空に、淡く細長い光のしみを探してください。11月9日ごろは、夜が更けたころに最も高くなります。南へ行くほど低く見え、南緯約49度より南では昇りません。成功の可能性を高めるには、アンドロメダ銀河がある程度高くなり、マゼラン雲も見やすい南緯15〜30度の場所がおすすめです。十分に暗い空と、北の地平線が開けた場所を選びましょう。双眼鏡があればアンドロメダ銀河を探しやすくなりますが、非常によい条件なら4つとも肉眼で見つけられます。

Best Deep-Sky Objects: Southern Hemisphere
南天で最も明るい深空天体の見つけ方を紹介します。中には、光学機器を使わず肉眼だけで見えるものもありますよ!
インフォグラフィックを見る

11月の宇宙の記念日:天文学と宇宙探査の歴史

11月には、宇宙探査と天文学の重要な節目がたくさんあります。今月振り返りたい5つの出来事をご紹介します。

  • 1957年11月3日、ライカが動物として初めて地球周回軌道へ。ソ連は、モスクワの野良犬だったライカを乗せたスプートニク2号を打ち上げました。このミッションは、生物が軌道への打ち上げを生き延びられることを示しましたが、ライカ自身は飛行中に命を落としました。2026年は、この歴史的なミッションから69年です。ライカは数多い宇宙の先駆者の1人でした。ほかには誰が歴史を作ったのでしょうか? 宇宙の「初めて」クイズで確かめてみましょう。

  • 1969年11月14〜19日、アポロ12号が月へ。14日に打ち上げられたアポロ12号は、19日に2度目の有人月面着陸を達成しました。打ち上げは劇的でした。離陸直後、サターンVロケットに2度も落雷したのです! それでも宇宙飛行士たちは無事に月面着陸を果たしました。一方で、月面着陸は捏造だと今も信じる人がいます。なぜでしょうか? よくある月面着陸の疑惑5つを検証した記事をご覧ください。

  • 1998年11月20日、国際宇宙ステーションの建設が始まる。最初のモジュール「ザーリャ」の打ち上げによって、人類の最も意欲的な国際宇宙プロジェクトの1つが始まりました。2026年はこの歴史的な打ち上げから28年です。ザーリャから始まった歴史を知り、ISSクイズで知識を試してみましょう!

  • 1676年11月21日、オーレ・レーマーが光の速さは有限であることを示す。デンマークの天文学者レーマーは、木星の衛星イオの食を調べ、光が瞬時には伝わらないことを示しました。この画期的な発見が、光速測定の基礎となりました。今年11月で350周年です。イオや木星の魅力的な衛星たちを知ることで、あなた自身の発見につながるかもしれません!

  • 1961年11月29日、エノスがチンパンジーとして初めて地球周回軌道へ。マーキュリー・アトラス5号に乗ったエノスは地球を2周し、無事に帰還しました。この成功は、1962年2月に行われたジョン・グレンの歴史的な地球周回飛行への道を開きました。

11月の天文現象:今月の見どころのおさらい

2026年11月は、どんな星空好きにも楽しみがあります! 早起きすれば4惑星の惑星直列と、火星・木星・レグルスの小さな三角形が見られます。夜更かし派はしし座流星群を探したり、ビーバームーンのスーパームーンを眺めたり、月とアルデバラン、ベテルギウスが作る大きな三角形を楽しめます。

最も暗い空を狙うなら、11月9日の新月前後に観察を計画しましょう。深空天体を探す場合や、南半球で一晩4銀河チャレンジに挑む場合には、特におすすめです。明るく見つけやすい天体が好きなら、11月24日のスーパームーンをお見逃しなく。

Sky Tonightアプリで、自分の場所から何が見えるかを調べ、空を見上げる時間を選びましょう。晴れた星空に出会えますように!

テキストクレジット:
Trustpilot