2025年の彗星一覧:地球から見える次の彗星

~6 min

彗星を一度見てみたいと思っていたなら、今が絶好のチャンスです!2025年には、双眼鏡で見える可能性のある彗星が2つ現れるかもしれません。Sky Tonight アプリ を使えば、お住まいの地域の空に現れる彗星を簡単に見つけることができます。それでは、夜空にどんな奇跡が待っているのか見てみましょう!

内容

レモン彗星(C/2025 A6)

  • 近日点:2025年11月8日(~8等級)
  • 地球への最接近:2025年10月21日(~8等級)
  • 観測場所:北半球
  • 観測予測:2025年10月末、レモン彗星は地球から約0.6天文単位(AU)の距離を通過し、北半球の観測者にとって夕方の空で見やすい位置になります。10月から11月にかけて、彗星の等級は約8等級に達し、双眼鏡で観測可能になる見込みです。また、近日点付近で彗星が急激に明るくなる傾向があるため、レモン彗星も予想以上に明るくなり、3等級程度に達する可能性もあります。期待しましょう!
  • 説明:レモン彗星は、力学的に古い彗星であり、これまでに何度も太陽へ接近していると考えられています。2025年1月3日、アメリカ・アリゾナ州のマウント・レモン天文台の天文学者によって発見されました。最初、この天体はCCNG6P2という仮符号が付けられていましたが、約1.5か月後に彗星であることが確認され、レモン彗星(C/2025 A6)と命名されました。

クリステンセン彗星(210P)

  • 近日点:2025年11月22日(8.3等級)
  • 地球への最接近:2025年11月8日(8.1等級)
  • 観測場所:北半球
  • 観測予測:2025年11月、クリステンセン彗星は双眼鏡で観測できるかもしれません。
  • 説明:クリステンセン彗星は、2003年5月26日にエリック・クリステンセンがカタリナ・スカイサーベイの画像から発見した木星族周期彗星です。彗星の公転周期は5.7年で、核の直径は約1.7kmです。

ショーマス彗星(24P)

  • 近日点:2026年1月8日(8.5等級)
  • 地球への最接近:2026年1月4日(8.5等級)
  • 観測場所:両半球
  • 観測予測:ショーマス彗星は2026年初めに最も明るくなり、双眼鏡で観測できるかもしれません。それ以前には、2025年11月8日から11日にかけて、空で有名なプレセペ星団(M44)に接近し、写真撮影の好機となるでしょう。
  • 説明:ショーマス彗星は、1911年12月1日にフランスのニースで天文学者アレクサンドル・ショーマスによって発見された周期彗星です。公転周期は8.18年で、核の直径は約2.6kmと推定されています。

フィエチジョシュ彗星(C/2024 E1)

  • 近日点:2026年1月20日(5.2等級)
  • 地球への最接近:2026年2月17日(6.2等級)
  • 観測場所:近日点前は北半球、近日点後は南半球
  • 観測予測:2025年秋には、北半球の観測者が小型望遠鏡や双眼鏡で観測できるかもしれません。その後、彗星が近日点に近づくと太陽に接近しすぎて観測が難しくなります。近日点通過後は南半球からの観測が最適となり、双眼鏡で見える可能性があります。
  • 説明:フィエチジョシュ彗星は、2024年3月3日にポーランドの天文学者カツペル・ヴィエルツホスによってマウントレモン・サーベイの画像から発見されました。彗星の公転周期はまだ確定されていません。

Sky Tonightで彗星の見つけ方

彗星はかすかでぼやけていて検出が難しい天体であるため、彗星の位置を確実に把握しておくことが最善です。Sky Tonightアプリを使用すると、空の明るい彗星をすばやく見つけることができます。見つけ方は次のとおりです。

  • 画面下部の拡大鏡アイコンをタップします。
  • 検索フィールドに、彗星の名前または名称を入力します。
  • 検索結果で彗星を見つけ、その名前の横にある青いターゲットのアイコンをタップします。
  • アプリは空の彗星の現在位置を表示します。
  • デバイスを空に向け、白い矢印に従って彗星を見つけます。

また、検索結果で彗星の名前をタップし、イベントのタブに移動して、彗星に関連するイベント(近日点と地球への最接近)を表示することもできます。イベントの横にある青いターゲットのアイコンをタップして、近日点または最接近時の彗星の位置を確認します。

次に地球から見える彗星:まとめ

次に近日点に到達する彗星はレモン彗星(C/2025 A6)です。2025年10月~11月頃に双眼鏡で観測可能になる可能性があります。今後の彗星に関する最新情報を引き続きお届けしますので、お楽しみに!

この記事を書くにあたり、彗星観測データベースTheSkyLive、天文学者Gideon van Buitenen吉田誠一のデータを参考にしました。

テキストクレジット:
Trustpilot