月の隣の明るい「星」は何?今夜、月の近くに見える天体
明るい惑星と月が並ぶ姿は、肉眼で気軽に楽しめる美しい光景です!今夜、金星や木星が月の近くにあるか知りたいときは、無料のSky Tonightアプリを使ってみましょう。天文カレンダーを備え、月のそばにある明るい光の正体もリアルタイムで調べられます。この記事では、これから起こる月と惑星の合を紹介します。
目次
今日、月の近くの明るい星

11月2〜4日の朝、欠けていく月が、火星(0.8等)、木星(−2.0等)、レグルス(1.4等)がつくる弧に沿って移動します。月はまず火星、その後に木星とレグルスの近くを通過します。日の出の約1〜2時間前に観測しましょう。適した時刻は観測地によって異なります。
日本を含む北半球の中緯度では、これらの天体が日の出前に高く昇ります。南半球の中緯度でも楽しめますが、空での位置は低くなります。
週が進むにつれて月は細くなり、空で太陽に近づいていきます。11月7日の朝には、まばゆい金星(−4.6等)と、おとめ座で最も明るい星スピカ(1.0等)の近くを通過します。オーストラリアとニュージーランドでは、11月8日の朝のほうが月は金星に近く見えますが、地平線からの高さは低くなります。その後、月は日本時間11月9日に新月を迎えます。

この週は、11月9日の新月から始まります。新月のころは月が太陽とほぼ同じ方向にあるため、見ることができません。その後、日没後の空に細い月が姿を現し、日ごとに少しずつ膨らんでいきます。
日本では、11月11日の夕方に、細い月がさそり座で最も明るい赤い星、アンタレス(1.0等)の近くに見えます。日没から20〜30分ほどたったころ、南西の地平線近くを探してみましょう。アンタレスは月のすぐ右側にあります。ただし、どちらも非常に低く、夕焼けの中で見つけるのは難しいでしょう。九州南部や南西諸島では、本州以北より観察条件がよくなります。
11月12日の夕方には、月の近くにシャウラ(1.6等)があります。さそりの毒針を形づくる星の一つです。日没後、南西の低い空で月の左下を探してください。月との間隔は約9〜10°で、腕を伸ばしたときの握りこぶし1個分ほどです。ただし、シャウラは月よりさらに低く、北日本では観察が特に難しくなります。
11月12日〜13日には、月がいて座で最も明るい星、カウス・アウストラリス(1.8等)の近くを通ります。日没後の南西の空で、12日は月の左側、13日は月の左下を探してみましょう。
この週の星々は、日本では日没後の低空に見えます。 南の地域ほど観察に有利ですが、北日本では空が十分に暗くなる前に沈んでしまう星もあります。南西の地平線まで見渡せる場所を選びましょう。
11月15日の夜には、月はやぎ座へ移り、近くに明るい星が少ない、比較的静かな空を通ります。
月が惑星に近づく現象を、天文学では何と呼ぶ?
この記事では、いくつかの種類の天文現象を紹介します。どれも月と他の天体の位置関係に関わり、近い時期に起こりますが、細かな定義は異なります。それぞれの意味を見てみましょう。
接近
接近(せっきん、closest approach)は、地球から見た2つの天体の見かけの距離が最も小さくなることです。接近の別の名前はappulseです。月と惑星の場合、接近は合の前後に起こることがよくあります。
合
合(ごう、conjunction)は、2つの天体の見かけの赤経または黄経が等しくなる現象です。日常的には「合」と「接近」が同じ意味で使われることもありますが、合にはより厳密な天文学上の定義があり、すべての接近で必ず起こるわけではありません。
月と惑星の合は頻繁に起こります。月は27.3日ごとに黄道を中心とする細い帯状の天域を一周し、惑星と出会います。惑星同士の合はそれより少なく、詳しくは別の記事で紹介しています。
掩蔽
掩蔽(えんぺい、occultation)は、見かけの直径が大きい天体が、小さい天体の手前を通って隠す現象です。例えば、月が恒星や惑星を隠す場合は星食と呼ばれます。月が太陽を隠す現象は日食です。月による星食は、そのつど地球の一部の地域でしか見られません。月の正確な見かけの位置は、観測地によって最大約2°異なるためです。
観測ガイド
月の近くの惑星を見つけるには?
観測を楽しむために、次のポイントを押さえておきましょう。
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合や接近の正確な時刻を逃しても、心配はいりません。その前後も天体同士は比較的近くに見えるので、十分に見応えがあります。
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天体間の角距離によって、望遠鏡が適した現象もあれば、双眼鏡のほうが見やすい現象もあります。一般に良質な10×50の双眼鏡の視野は6〜7°ほどです。望遠鏡の視野は機材によって異なり、1°未満の場合もあります。自分の機材の視野を計算することもできます。もちろん、肉眼で観察しても楽しめます。
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月が満月に近いと、月明かりで暗い天体が見えにくくなります。そのため、満月の近くにある惑星や恒星は、いつもほど明るく見えないことがあります。
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月のそばにある明るい光は、恒星の場合も惑星の場合もあります。正体を確かめるにはSky Tonightを使いましょう。端末をその天体に向けると、名前がわかります。
木星と金星は大半の恒星よりはるかに明るく、火星や土星もそうなることがあります。色も惑星を見分ける手がかりになります。
- 水星は灰色や茶色がかった色;
- 金星は淡い黄色;
- 火星は淡いピンク色や鮮やかな赤色;
- 木星はオレンジ色;
- 土星は金色です。
- 天体の正体や、自分の観測地で天体同士が最も近づく時刻を調べるには、無料の星空観察アプリSky TonightやStar Walk 2を利用しましょう。
Sky Tonightアプリ
Sky Tonightで天体を調べるには、次の手順で操作します。
ステップ1:Sky Tonightを開き、端末を空に向けるか、大きな青いボタンをタップします。目の前の空に対応する星図が表示され、端末の動きに合わせて変化します。
ステップ2:調べたい天体がある方向へ端末を向けます。表示する等級の上限を調整し、肉眼で見える天体だけを表示すると便利です。画面下部のパネルをタップし、一番上のスライダーを左の目のアイコンに近づけましょう。このパネルでは、ナイトモードへの切り替えや星座の表示変更などもできます。
ステップ3:明るい天体の名前がわかります。名前をタップすると、詳しい情報も確認できます。
詳しい動画チュートリアルもご覧ください。
Star Walk 2アプリ
Star Walk 2で天体を調べるには、次の手順で操作します。
ステップ1:Star Walk 2を開き、端末を空に向けるか、画面左上のコンパスアイコンをタップします。目の前の空に対応する星図が表示され、端末の動きに合わせて変化します。
ステップ2:調べたい天体がある方向へ端末を向けます。左側のスライダーを下へ動かし、実際に見えている天体だけを残すと、見比べやすくなります。
ステップ3:明るい天体の名前がわかります。画面下部の名前をタップすると、詳しい情報も確認できます。
詳しい動画チュートリアルもご覧ください。ほかの動画はチュートリアルのページにあります。
月と惑星を一緒に撮影するには?
月の近くにある惑星は、本格的なカメラでもスマートフォンでも撮影できます。次のポイントを参考にしてみてください。
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天気予報を確認する。Sky Tonightを開き、画面下部の望遠鏡アイコンをタップします。「星空観察指数」と「天気」の2つのタブが表示されます。「天気」を選び、雲に邪魔されず撮影できる晴れた日を探しましょう。
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観測地で撮影に適した時刻を調べる。Sky Tonightで画面下部の虫眼鏡アイコンをタップし、天体名を入力します。検索結果の横にあるターゲットアイコンをタップし、天体の位置が表示されたら、上部のパネルで時刻を変えて撮影に最適な時間を選びましょう。
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構図を決める。Sky Tonightで月と惑星の見かけの距離と高度を確認します。撮りたいものがすべて入り、周囲にも少し余裕のある長方形の画面を考えましょう。次に視野計算ツールを使い、必要な範囲を写せるレンズの焦点距離を選びます。
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前景を入れる。周囲の景色に合わせて、木や小さな家などを加えてみましょう。前景が写真を引き立てる作例も参考になります。Sky TonightのARモードでは、実際の風景に夜空を重ねて表示できます。メイン画面の大きな青いボタンから利用できます。
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三脚を使う。カメラを固定でき、同じ角度から複数枚撮影しやすくなります。
2026年11月に月の近くに見える惑星
2026年11月に月が近くを通る惑星を、下の表にまとめました。
| 日付 | 現象 | 見やすさ |
|---|---|---|
| 11月2日 | 月と火星が接近;火星食 | 🟢 良好 |
| 11月3日 | 月と木星が接近;木星食 | 🟢 良好 |
| 11月7日 | 月と金星が接近;金星食 | 🟡 やや難しい |
| 11月8–9日 | 月と水星が接近 | ⚫ 見えない |
| 11月20日 | 月と海王星が接近 | 🔴 難しい |
| 11月21日 | 月と土星が接近 | 🟢 良好 |
| 11月25日 | 月と天王星が接近 | 🔴 難しい |
| 11月30日 | 月と木星が接近;木星食 | 🟢 良好 |
| 12月1日 | 月と火星が接近 | 🟢 良好 |
時刻の見方:接近と合の時刻・角距離は地球の中心から見た値です。星食の開始・終了は世界全体での時間範囲を示し、各地の実際の時刻と継続時間は異なります。都市別の表は現地時刻の24時間表記です。主な現象には日本標準時(JST、UTC+9)とUTCを併記しています。 一覧と見出しの日付は日本時間です。UTCで11月の現象の一部は、日本では12月1日になります。実際の観測日は都市別の表を確認してください。
2026年11月2日:月と火星が接近;火星食
- 星食の開始:日本時間11月2日 21:15(11月2日 12:15 UTC)
- 星食の終了:日本時間11月3日 00:02(11月2日 15:02 UTC)
- 接近の時刻:日本時間11月2日 22:39(11月2日 13:39 UTC)
- 接近時の角距離:0°58′
- 合の時刻:日本時間11月2日 23:24(11月2日 14:24 UTC)
- 合の角距離:1°03′
11月2日ごろ、細く欠けていく月がしし座の火星(0.8等)の近くを通ります。日の出前の空で観察しましょう。日本各地に適した日付と時間は表で確認できます。フランス領ポリネシア、クック諸島、ピトケアン諸島では火星食が見られ、それ以外の地域では月と火星が接近して見えます。
| 都市 | タイムゾーン | 観測開始 | 観測終了 | 最適時刻 | 角距離 | 月の高度 | 火星の高度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | JST | 11月3日 00:25 | 11月3日 05:40 | 11月3日 00:25 | 2.3° | 11° | 13° |
| 仙台 | JST | 11月3日 00:30 | 11月3日 05:35 | 11月3日 00:30 | 2.3° | 10° | 12° |
| 東京 | JST | 11月3日 00:40 | 11月3日 05:35 | 11月3日 00:40 | 2.3° | 11° | 13° |
| 大阪 | JST | 11月3日 00:55 | 11月3日 05:50 | 11月3日 00:55 | 2.5° | 10° | 12° |
| 福岡 | JST | 11月3日 01:20 | 11月3日 06:10 | 11月3日 01:20 | 2.7° | 11° | 13° |
| 那覇 | JST | 11月3日 01:40 | 11月3日 06:15 | 11月3日 01:40 | 2.8° | 11° | 14° |
観測可能時間帯:両天体の高度が10°以上で、太陽高度が−6°未満の時間帯です。 最適時刻:観測可能時間帯のうち、各都市から見た2天体の角距離が最も小さくなる時刻です。時刻は5分刻みで示しています。 月の高度/惑星の高度:最適時刻における各天体の地平線からの高さです。 角距離:各都市から見た2天体の見かけの間隔です。
2026年11月3日:月と木星が接近;木星食
- 星食の開始:日本時間11月3日 05:45(11月2日 20:45 UTC)
- 星食の終了:日本時間11月3日 09:45(11月3日 00:45 UTC)
- 合の時刻:日本時間11月3日 08:09(11月2日 23:09 UTC)
- 合の角距離:0°33′
- 接近の時刻:日本時間11月3日 07:46(11月2日 22:46 UTC)
- 接近時の角距離:0°29′
UTCでは11月2日夜、日本時間では11月3日に、細く欠けていく月が、しし座の明るい木星(−2.0等)に大きく近づきます。日本では11月3日の夜明け前に探してみましょう。
近くには火星(0.8等)とレグルス(1.4等)も輝き、目立つ列を作ります。4天体とも肉眼で見つけやすいでしょう。無料のSky Tonightアプリで、観測地から見えるかどうかと正確な時刻を確認できます。
| 都市 | タイムゾーン | 観測開始 | 観測終了 | 最適時刻 | 角距離 | 月の高度 | 木星の高度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | JST | 11月3日 00:40 | 11月3日 05:40 | 11月3日 05:40 | 1.2° | 59° | 59° |
| 仙台 | JST | 11月3日 00:45 | 11月3日 05:35 | 11月3日 05:35 | 1.2° | 62° | 62° |
| 東京 | JST | 11月3日 00:55 | 11月3日 05:35 | 11月3日 05:35 | 1.2° | 64° | 64° |
| 大阪 | JST | 11月3日 01:10 | 11月3日 05:50 | 11月3日 05:50 | 1.0° | 65° | 64° |
| 福岡 | JST | 11月3日 01:35 | 11月3日 06:10 | 11月3日 06:10 | 0.9° | 65° | 65° |
| 那覇 | JST | 11月3日 01:50 | 11月3日 06:15 | 11月3日 06:15 | 0.8° | 69° | 69° |
観測可能時間帯:両天体の高度が10°以上で、太陽高度が−6°未満の時間帯です。 最適時刻:観測可能時間帯のうち、各都市から見た2天体の角距離が最も小さくなる時刻です。時刻は5分刻みで示しています。 月の高度/惑星の高度:最適時刻における各天体の地平線からの高さです。 角距離:各都市から見た2天体の見かけの間隔です。
オーストラリア、インドネシア、インド南部、マレーシアの一部では、木星食も見られます。ただしオーストラリアでは昼間に起こるため、観測が難しくなります。双眼鏡や望遠鏡を絶対に太陽に向けないでください。11月2日20:45 UTCから11月3日00:45 UTCの間に、月が木星の手前を通り、一時的に隠します。
2026年11月7日:月と金星が接近;金星食
- 星食の開始:日本時間11月7日 18:26(11月7日 09:26 UTC)
- 星食の終了:日本時間11月7日 20:59(11月7日 11:59 UTC)
- 接近の時刻:日本時間11月7日 19:42(11月7日 10:42 UTC)
- 接近時の角距離:0°57′
- 合の時刻:日本時間11月7日 20:34(11月7日 11:34 UTC)
- 合の角距離:1°05′
11月7日、非常に細い明け方の月が、おとめ座の明るい金星(−4.6等)の近くに見えます。日の出直前、東の低空で探しましょう。近くの青白く明るい光は、おとめ座で最も明るいスピカ(1.0等)です。
赤道付近や北半球の熱帯では、薄明中の金星が高くなるため、少し見やすくなります。日本では観測時間が短く、東の開けた場所が必要です。札幌の行は高度条件を5°に緩めており、星印で示しています。
| 都市 | タイムゾーン | 観測開始 | 観測終了 | 最適時刻 | 角距離 | 月の高度 | 金星の高度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 * | JST | 11月7日 05:15 | 11月7日 05:45 | 11月7日 05:45 | 6.9° | 16° | 11° |
| 仙台 | JST | 11月7日 05:35 | 11月7日 05:40 | 11月7日 05:40 | 6.9° | 18° | 12° |
| 東京 | JST | 11月7日 05:30 | 11月7日 05:40 | 11月7日 05:40 | 6.9° | 18° | 12° |
| 大阪 | JST | 11月7日 05:45 | 11月7日 05:55 | 11月7日 05:55 | 6.8° | 18° | 12° |
| 福岡 | JST | 11月7日 06:05 | 11月7日 06:15 | 11月7日 06:15 | 6.6° | 19° | 13° |
| 那覇 | JST | 11月7日 06:00 | 11月7日 06:15 | 11月7日 06:15 | 6.5° | 20° | 13° |
観測可能時間帯:両天体の高度が10°以上で、太陽高度が−6°未満の時間帯です。 星印の行は高度条件を緩めています。両天体の高度は5°以上、太陽高度は−6°未満です。地平線が開けた場所が必要で、観測は難しくなります。 最適時刻:観測可能時間帯のうち、各都市から見た2天体の角距離が最も小さくなる時刻です。時刻は5分刻みで示しています。 月の高度/惑星の高度:最適時刻における各天体の地平線からの高さです。 角距離:各都市から見た2天体の見かけの間隔です。
南極、アルゼンチン、チリ、フォークランド諸島の一部では、金星食も見られます。11月7日09:26〜11:59 UTCの間に、月が金星の手前を通り、一時的に隠します。場所によっては現象の一部または全体が昼間に起こります。双眼鏡や望遠鏡を使う際は、太陽やその近くに絶対に向けないでください。
2026年11月8–9日:月と水星が接近
- 接近の時刻:日本時間11月8日 21:32(11月8日 12:32 UTC)
- 接近時の角距離:5°39′
- 合の時刻:日本時間11月9日 01:32(11月8日 16:32 UTC)
- 合の角距離:6°04′
11月8日、新月直前の月がおとめ座の水星(2.6等)の近くに見かけ上並びます。ただし、どちらも太陽に近すぎるため観察できません。
2026年11月20日:月と海王星が接近
- 接近の時刻:日本時間11月20日 17:28(11月20日 08:28 UTC)
- 接近時の角距離:4°24′
- 合の時刻:日本時間11月20日 21:35(11月20日 12:35 UTC)
- 合の角距離:4°57′
11月19日から20日と20日から21日の夜、満月へ向かってふくらむ月がうお座の海王星(7.7等)に近づきます。海王星は肉眼では見えないほど暗く、明るい月光がさらに観測を難しくします。見つける可能性を高めるには望遠鏡を使いましょう。各都市の観測時間は表に示しています。
| 都市 | タイムゾーン | 観測開始 | 観測終了 | 最適時刻 | 角距離 | 月の高度 | 海王星の高度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | JST | 11月20日 17:50 | 11月21日 00:45 | 11月20日 17:50 | 3.7° | 43° | 39° |
| 仙台 | JST | 11月20日 17:55 | 11月21日 00:50 | 11月20日 17:55 | 3.8° | 47° | 43° |
| 東京 | JST | 11月20日 18:05 | 11月21日 01:00 | 11月20日 18:05 | 3.8° | 50° | 46° |
| 大阪 | JST | 11月20日 18:20 | 11月21日 01:15 | 11月20日 18:20 | 3.8° | 50° | 46° |
| 福岡 | JST | 11月20日 18:40 | 11月21日 01:35 | 11月20日 18:40 | 3.9° | 51° | 47° |
| 那覇 | JST | 11月20日 19:00 | 11月21日 01:50 | 11月20日 19:00 | 4.0° | 57° | 54° |
観測可能時間帯:両天体の高度が10°以上で、太陽高度が−18°未満の時間帯です。 最適時刻:観測可能時間帯のうち、各都市から見た2天体の角距離が最も小さくなる時刻です。時刻は5分刻みで示しています。 月の高度/惑星の高度:最適時刻における各天体の地平線からの高さです。 角距離:各都市から見た2天体の見かけの間隔です。
2026年11月21日:月と土星が接近
- 接近の時刻:日本時間11月21日 05:04(11月20日 20:04 UTC)
- 接近時の角距離:6°03′
- 合の時刻:日本時間11月21日 10:26(11月21日 01:26 UTC)
- 合の角距離:6°48′
11月20日ごろ、満月へ向かってふくらむ月が土星(0.6等)の近くに見えます。月はうお座、土星はうお座との境界に近いくじら座にあります。
夕方から観察を始められ、夜が更けるまで楽しめます。各地の具体的な時間帯は表を確認してください。両天体とも肉眼で見えますが、土星の環を見るには望遠鏡が必要です。ただし多くの望遠鏡では月と土星を同じ視野に収められず、双眼鏡でも機種によっては入りません。
| 都市 | タイムゾーン | 観測開始 | 観測終了 | 最適時刻 | 角距離 | 月の高度 | 土星の高度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | JST | 11月20日 16:40 | 11月21日 01:10 | 11月21日 01:10 | 6°35′ | 10° | 12° |
| 仙台 | JST | 11月20日 16:50 | 11月21日 01:10 | 11月21日 01:10 | 6°40′ | 11° | 13° |
| 東京 | JST | 11月20日 17:00 | 11月21日 01:20 | 11月21日 01:20 | 6°40′ | 10° | 12° |
| 大阪 | JST | 11月20日 17:20 | 11月21日 01:35 | 11月21日 01:35 | 6°37′ | 10° | 13° |
| 福岡 | JST | 11月20日 17:40 | 11月21日 01:55 | 11月21日 01:55 | 6°33′ | 11° | 13° |
| 那覇 | JST | 11月20日 18:05 | 11月21日 02:10 | 11月21日 02:10 | 6°37′ | 10° | 13° |
観測可能時間帯:両天体の高度が10°以上で、太陽高度が−6°未満の時間帯です。 最適時刻:観測可能時間帯のうち、各都市から見た2天体の角距離が最も小さくなる時刻です。時刻は5分刻みで示しています。 月の高度/惑星の高度:最適時刻における各天体の地平線からの高さです。 角距離:各都市から見た2天体の見かけの間隔です。
2026年11月25日:月と天王星が接近
- 接近の時刻:日本時間11月25日 02:12(11月24日 17:12 UTC)
- 接近時の角距離:5°05′
- 合の時刻:日本時間11月25日 03:40(11月24日 18:40 UTC)
- 合の角距離:5°10′
11月24日から25日にかけて、満月がおうし座の天王星(5.6等)の近くを通ります。月はとても明るく、肉眼ですぐに見つかりますが、天王星には高倍率の双眼鏡や小型望遠鏡が必要です。強い月明かりのため、近くの暗い天王星を見つけるのは特に難しくなります。
近くのプレアデス星団(1.6等)と明るいアルデバラン(0.9等)も探してみましょう。
| 都市 | タイムゾーン | 観測開始 | 観測終了 | 最適時刻 | 角距離 | 月の高度 | 天王星の高度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | JST | 11月24日 17:15 | 11月25日 05:30 | 11月25日 04:25 | 4.7° | 28° | 25° |
| 仙台 | JST | 11月24日 17:25 | 11月25日 05:25 | 11月25日 04:40 | 4.8° | 24° | 22° |
| 東京 | JST | 11月24日 17:30 | 11月25日 05:25 | 11月25日 04:45 | 4.8° | 24° | 21° |
| 大阪 | JST | 11月24日 17:50 | 11月25日 05:40 | 11月25日 04:40 | 4.9° | 28° | 26° |
| 福岡 | JST | 11月24日 18:10 | 11月25日 06:00 | 11月25日 04:35 | 4.9° | 33° | 31° |
| 那覇 | JST | 11月24日 18:35 | 11月25日 06:00 | 11月25日 04:50 | 5.0° | 30° | 29° |
観測可能時間帯:両天体の高度が10°以上で、太陽高度が−12°未満の時間帯です。 最適時刻:観測可能時間帯のうち、各都市から見た2天体の角距離が最も小さくなる時刻です。時刻は5分刻みで示しています。 月の高度/惑星の高度:最適時刻における各天体の地平線からの高さです。 角距離:各都市から見た2天体の見かけの間隔です。
2026年11月30日:月と木星が接近;木星食

- 星食の開始:日本時間11月30日 16:15(11月30日 07:15 UTC)
- 星食の終了:日本時間11月30日 18:32(11月30日 09:32 UTC)
- 接近の時刻:日本時間11月30日 17:24(11月30日 08:24 UTC)
- 接近時の角距離:1°03′
- 合の時刻:日本時間11月30日 18:16(11月30日 09:16 UTC)
- 合の角距離:1°09′
11月30日ごろ、満月を過ぎて欠けていく月が、しし座の明るい木星(−2.2等)のそばに見えます。近くには赤みを帯びた火星(0.4等)と、しし座で最も明るい青白いレグルス(1.4等)もあります。真夜中以降から夜明け前、天体が高くなる時間がおすすめです。日本各地の最適な日付は表で確認してください。
月は半分以上が照らされているため、晴れていればよく目立ちます。木星も簡単に見つかります。月の近くで最も明るい光点が木星です。次に、やや暗い赤みのある火星と青白いレグルスを探しましょう。4天体とも肉眼で見え、多くの市街地でも観察できます。
月が木星に接近するころ、4つの天体は差し渡し約6°の範囲に集まります。腕を伸ばして指3本をそろえた幅より少し広い程度です。広視野の双眼鏡なら、一度に全体を見渡せるかもしれません。
小型望遠鏡では、それぞれの天体を個別に観察しましょう。木星の雲の縞模様や、惑星のそばで小さな光点に見える主要な衛星を探してみてください。月では明暗境界線に注目しましょう。長い影によってクレーターや山々が際立ちます。
| 都市 | タイムゾーン | 観測開始 | 観測終了 | 最適時刻 | 角距離 | 月の高度 | 木星の高度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | JST | 11月30日 23:25 | 12月1日 06:10 | 11月30日 23:25 | 4.6° | 10° | 15° |
| 仙台 | JST | 11月30日 23:30 | 12月1日 06:00 | 11月30日 23:30 | 4.6° | 10° | 15° |
| 東京 | JST | 11月30日 23:35 | 12月1日 06:00 | 11月30日 23:35 | 4.7° | 10° | 15° |
| 大阪 | JST | 11月30日 23:55 | 12月1日 06:15 | 11月30日 23:55 | 4.8° | 10° | 15° |
| 福岡 | JST | 12月1日 00:15 | 12月1日 06:35 | 12月1日 00:15 | 5.0° | 10° | 15° |
| 那覇 | JST | 12月1日 00:30 | 12月1日 06:30 | 12月1日 00:30 | 5.1° | 10° | 15° |
観測可能時間帯:両天体の高度が10°以上で、太陽高度が−6°未満の時間帯です。 最適時刻:観測可能時間帯のうち、各都市から見た2天体の角距離が最も小さくなる時刻です。時刻は5分刻みで示しています。 月の高度/惑星の高度:最適時刻における各天体の地平線からの高さです。 角距離:各都市から見た2天体の見かけの間隔です。
アルゼンチン南部、チリ、南極、フォークランド諸島の一部では、木星食も見られます。場所によっては昼間に起こるため、観測が難しくなります。11月30日07:15〜09:32 UTCの間に、月が木星の手前を通り、一時的に隠します。
レグルスも月の後ろに隠れます。ニュージーランドとノーフォーク島の一部では、2026年11月30日13:11〜15:36 UTC、現地時間では12月1日にレグルス食が起こります。わずか数時間のうちに、月が惑星と恒星の両方を隠すのは興味深いですね。
2026年12月1日:月と火星が接近
- 接近の時刻:日本時間12月1日 01:54(11月30日 16:54 UTC)
- 接近時の角距離:2°59′
- 合の時刻:日本時間12月1日 04:34(11月30日 19:34 UTC)
- 合の角距離:3°19′
11月30日ごろ、満月を過ぎて欠けていく月が、しし座の赤みを帯びた火星(0.4等)のそばを通ります。真夜中を過ぎると両天体は地平線から十分に高くなり、その後も高度を上げます。観測地によって、最も近く見えるのは11月30日または12月1日の明け方です。両日の朝に観察すると、月が明るい仲間たちに対してどれほど移動したかがわかります。
さらに木星(−2.2等)と、しし座で最も明るいレグルス(1.4等)が加わります。木星はこの一群で最も明るい光点になり、火星は赤みを帯びた色で見分けられます。
4天体とも肉眼で観察できます。双眼鏡を使うと月面のクレーターを詳しく見られますが、すべての天体を見るには少し動かす必要があるかもしれません。機種によっては、4天体が一度に同じ視野に入ることもあります。
| 都市 | タイムゾーン | 観測開始 | 観測終了 | 最適時刻 | 角距離 | 月の高度 | 火星の高度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | JST | 11月30日 23:25 | 12月1日 06:10 | 12月1日 00:25 | 3.2° | 21° | 22° |
| 仙台 | JST | 11月30日 23:30 | 12月1日 06:00 | 12月1日 00:20 | 3.2° | 20° | 20° |
| 東京 | JST | 11月30日 23:35 | 12月1日 06:00 | 12月1日 00:20 | 3.1° | 19° | 19° |
| 大阪 | JST | 11月30日 23:55 | 12月1日 06:15 | 12月1日 00:25 | 3.1° | 16° | 17° |
| 福岡 | JST | 12月1日 00:15 | 12月1日 06:35 | 12月1日 00:25 | 3.1° | 12° | 12° |
| 那覇 | JST | 12月1日 00:30 | 12月1日 06:30 | 12月1日 00:30 | 3.0° | 10° | 10° |
観測可能時間帯:両天体の高度が10°以上で、太陽高度が−6°未満の時間帯です。 最適時刻:観測可能時間帯のうち、各都市から見た2天体の角距離が最も小さくなる時刻です。時刻は5分刻みで示しています。 月の高度/惑星の高度:最適時刻における各天体の地平線からの高さです。 角距離:各都市から見た2天体の見かけの間隔です。
月の隣の星:結論
月のそばにある明るい光の正体がわかったら、雲のない夜に観察してみましょう。Star Walk 2やSky Tonightで、自分の場所から惑星や恒星が見やすい時刻を調べられます。新しく公開した動画では、Sky Tonightで月の近くの明るい天体を調べる方法を手順に沿って紹介しています。
過去の月と惑星の合については、次の記事をご覧ください。
晴れた空の下で、星空観察を楽しめますように!
