2026年の惑星の合:空で惑星が接近して見えるのはいつ?

~20 min

次に惑星同士が近くに見えるのはいつでしょうか?このガイドでは、今後の惑星の合と接近について、日付や空での見え方を紹介します。無料のSky Tonightアプリで、観測地に合った時間を調べてみましょう。

内容

次の惑星の合:惑星同士が近くに見えるのはいつ?

次に2つの惑星が接近する機会を探していますか?これから起こる惑星の合と接近について、日付と観測のポイントをまとめました。

日付惑星最接近時の角距離観測する時間帯日本での見やすさ
2026年11月15〜16日木星と火星1°11′夜遅くから夜明けまで🟢 良好
2027年3月31日木星と火星4°17′日没後🟢 良好
2027年4月11〜12日水星と海王星0°57′日の出前🔴 不良
2027年4月19〜20日水星と土星0°33′日の出前🔴 不良
2027年4月24日金星と海王星0°14′日の出前🔴 不良

見やすさの目安:

  • 🟢 良好 — 通常の条件で見つけやすい
  • 🟡 まずまず — 見えるものの、観測経験や双眼鏡・望遠鏡が必要な場合がある
  • 🔴 不良 — 観測条件が悪く、見るのが難しい

見やすさは日本での観測を想定した目安です。観測地によって条件は異なります。各イベントの正確な時刻、角距離、観測のポイントは、この先で詳しく紹介します。

イベントの時刻と角距離は地球の中心から見た値で、都市別の表には各観測地からの見え方を示しています。日付と都市別の時刻は日本時間です。

イベント情報の見方:「合の時刻」は、惑星の赤経が同じになる瞬間です。「最接近の時刻」は、惑星同士が最も近く見える瞬間です。角距離は、空での見かけの間隔を表します。満月の見かけの直径は約0.5°なので、1.5°の間隔は満月約3個分に相当します。

11月15〜16日:木星と火星が接近

2026年11月の惑星の合:木星と火星
2026年11月15〜16日、木星と火星が「ししの大鎌」の近くで並んで輝きます。
  • 合の時刻: 日本時間11月15日11:42(02:42 GMT)
  • 合の角距離: 1°14′
  • 最接近の時刻: 日本時間11月16日11:04(02:04 GMT)
  • 最接近時の角距離: 1°11′

11月15〜16日ごろ、火星(0.7等)と木星(−2.1等)が近くで輝きます。2つの惑星は夜遅くに昇り、夜明けに向かって高度を上げます。しし座の「ししの大鎌」のそばで、肉眼でも簡単に見つけられます。

都市タイムゾーン観測開始観測終了観測に最適な時刻角距離木星の高度火星の高度
札幌JST11月15日23:5511月16日05:5511月16日05:551°12′61°62°
仙台JST11月16日00:0011月16日05:5011月16日05:501°12′65°66°
東京JST11月16日00:1011月16日05:5011月16日05:501°12′68°69°
名古屋JST11月16日00:2011月16日06:0011月16日06:001°12′68°70°
大阪JST11月16日00:2511月16日06:0511月16日06:051°12′69°70°
福岡JST11月16日00:5011月16日06:2011月16日06:201°12′70°71°
那覇JST11月16日01:0511月16日06:2011月16日06:201°12′76°77°
  • 観測開始: 木星と火星がともに高度10°以上にあり、太陽が地平線下6°以下になる時刻です。
  • 観測に最適な時刻: 表の観測可能時間内で、木星と火星が最も近く見える時刻です。
  • 観測終了: 木星または火星が高度10°を下回るか、太陽の高度が−6°を上回る時刻です。
  • 角距離と惑星の高度は「観測に最適な時刻」の値です。

2027年3月31日:木星と火星が接近

2027年3月の惑星の接近:木星と火星
2027年3月31日、木星と火星が夕方の空で近くに見えます。
  • 最接近の時刻: 日本時間3月31日14:22(05:22 GMT)
  • 最接近時の角距離: 4°17′

3月31日、木星(−2.3等)と火星(−0.4等)が、腕を伸ばしたときの指約3本分の間隔まで接近します。今回は赤経が同じにならないため、合は起こりません。日没後には観測しやすい高さにあるので、そのころに探してみましょう。火星は「ししの大鎌」のフック部分の近くにあり、そのそばでは、かに座の明るい木星が輝きます。日本では3月30〜31日と3月31日〜4月1日の夜に、この組み合わせを楽しめます。

都市タイムゾーン観測開始観測終了観測に最適な時刻角距離木星の高度火星の高度
札幌JST3月30日18:303月31日02:303月31日02:304°17′10°14°
仙台JST3月31日18:254月1日02:204月1日01:354°17′19°23°
東京JST3月30日18:303月31日02:253月31日02:254°17′11°15°
名古屋JST3月30日18:403月31日02:353月31日02:354°17′11°15°
大阪JST3月30日18:453月31日02:403月31日02:404°17′11°15°
福岡JST3月30日19:053月31日03:003月31日03:004°17′11°15°
那覇JST3月30日19:103月31日03:053月31日03:054°17′10°14°
  • 観測開始: 木星と火星がともに高度10°以上にあり、太陽が地平線下6°以下になる時刻です。
  • 観測に最適な時刻: 表の観測可能時間内で、木星と火星が最も近く見える時刻です。
  • 観測終了: 木星または火星が高度10°を下回るか、太陽の高度が−6°を上回る時刻です。
  • 角距離と惑星の高度は「観測に最適な時刻」の値です。

2027年4月11〜12日:水星と海王星が接近

2027年4月の惑星の合:水星と海王星
2027年4月11〜12日ごろ、水星と海王星が日の出前の空で接近し、近くには明るい金星も見えます。海王星は肉眼では見えず、薄明の中では望遠鏡でも観測が困難です。
  • 合の時刻: 日本時間4月11日21:02(12:02 GMT)
  • 合の角距離: 1°03′
  • 最接近の時刻: 日本時間4月12日03:17(4月11日18:17 GMT)
  • 最接近時の角距離: 0°57′

4月11〜12日ごろ、水星(−0.5等)と海王星(7.8等)が、日の出前の空で接近します。2つの惑星は太陽から約17°しか離れていないため、天文薄明が始まる時刻(太陽の高度が−18°のとき)には、海王星はまだ地平線の下にあります。海王星が高く昇るころには、空はすでに明るくなっています。

水星は条件のよい場所なら薄明の中でも肉眼で見える可能性があり、明るい金星(−3.9等)も近くの明け方の空に見えます。ただし、日本では水星も低く、観測は難しいでしょう。海王星は望遠鏡を使っても、見つけるのが極めて困難です。光学機器を使う場合は、日の出より十分前に観測を終え、望遠鏡や双眼鏡を太陽の近くへ絶対に向けないでください。

2027年4月19〜20日:水星と土星が接近

2027年4月の惑星の合:水星と土星
2027年4月19〜20日ごろ、水星と土星が日の出前の地平線近くに並びます。南半球のほうが観測しやすく、日本では見つけるのが非常に難しい組み合わせです。
  • 最接近の時刻: 日本時間4月19日21:35(12:35 GMT)
  • 最接近時の角距離: 0°33′
  • 合の時刻: 日本時間4月20日01:10(4月19日16:10 GMT)
  • 合の角距離: 0°37′

4月19〜20日ごろ、水星(−1.1等)と土星(0.7等)が日の出前の空に並びます。どちらも肉眼で見える明るさですが、明るい薄明の中で見つけるのは非常に難しいでしょう。南半球では多少条件がよくなりますが、日本など北半球では2つの惑星が太陽とほぼ同時に昇ります。

2027年4月24日:金星と海王星が接近

2027年4月の惑星の合:金星と海王星
2027年4月24日、金星と海王星が日の出前の空で非常に接近します。明るい金星は見つけやすい一方、暗い海王星には望遠鏡が必要です。日本では、海王星が十分に高く昇る前に空が明るくなります。
  • 合の時刻: 日本時間4月24日17:52(08:52 GMT)
  • 合の角距離: 0°15′
  • 最接近の時刻: 日本時間4月24日19:52(10:52 GMT)
  • 最接近時の角距離: 0°14′

4月24日、日の出前の空に珍しい組み合わせが現れます。太陽系で最も明るい惑星の金星(−3.9等)と、最も暗い惑星の海王星(7.8等)です。2つの惑星は非常に近くを通過し、望遠鏡の同じ視野に余裕で収まります。

南半球の一部では、ごく短時間ながら暗い空で観測できる条件になります。ただし、天文薄明が始まるころも海王星の高度は低く、望遠鏡でも見つけるのは困難です。一方、金星は肉眼でも簡単に見分けられます。日本では、海王星が十分な高さに昇る前に空が明るくなるため、2つの惑星を一緒に観測するのは非常に難しいでしょう。

光学機器を使う場合は、日の出より十分前に観測を終え、望遠鏡や双眼鏡を太陽の近くへ絶対に向けないでください。

日本では、この接近の前後に「金星と海王星がともに高度10°以上、太陽が地平線下18°以下」という条件を満たす観測時間帯が、確認した都市・地域ではありません。沖縄県の離島や小笠原諸島でも条件を満たさないため、日本の都市別観測表は掲載していません。

2027年の三重合:金星と水星

内惑星の金星と水星は、比較的短い期間に3回出会う「三重合」を起こします。観測条件や空での位置は毎回異なるため、どの接近も同じように見やすいわけではありません。それぞれの詳細を紹介します。

2027年7月1日:金星と水星の三重合、最初の接近

  • 最接近の時刻: 日本時間7月1日16:53(07:53 GMT)
  • 最接近時の角距離: 4°33′
  • 合の時刻: 日本時間7月1日19:42(10:42 GMT)
  • 合の角距離: 4°35′

7月1日、金星(−3.8等)と水星(3.4等)が、日の出前の非常に低い空で接近します。2つの惑星は太陽の近くにあるため、水星の観測は困難です。金星はおうし座、水星はオリオン座に位置します。このころ、水星は逆行しており、この見かけの動きが、2つの惑星の3回にわたる接近に関わっています。

2027年8月11日:金星と水星の三重合、2回目の接近

  • 合の時刻: 日本時間8月11日10:39(01:39 GMT)
  • 合の角距離: 0°32′
  • 最接近の時刻: 日本時間8月11日15:25(06:25 GMT)
  • 最接近時の角距離: 0°31′

1か月余り後、金星と水星が再び接近し、今度はかなり小さな角距離になります。ただし、8月の接近は、両惑星が外合を迎えるころに起こります。外合の日付はGMTで水星が8月11日、金星が8月12日です。どちらも太陽に近すぎて、その光に紛れるため観測できません。

2027年10月10日:金星と水星の三重合、最後の接近

  • 合の時刻: 日本時間10月10日22:05(13:05 GMT)
  • 合の角距離: 4°10′
  • 最接近の時刻: 日本時間10月11日23:14(14:14 GMT)
  • 最接近時の角距離: 3°47′

三重合の最後の合は10月10日で、金星(−3.8等)と水星(1.1等)が夕方の低い空に見えます。両惑星はおとめ座に位置します。このころも水星は逆行しています。

惑星の合とは?

簡単にいうと、惑星の合とは、2つ以上の惑星が空で近くに見える現象です。これはあくまで見かけ上の接近で、実際の宇宙空間では遠く離れています。

天文学では、天体同士の赤経または黄経が同じになることを「合」と呼びます。

合を理解するために、赤経と黄経についても見てみましょう。

赤経は、地球の経度に相当する天球上の座標で、天の赤道に沿って東向きに測ります。

黄道は、太陽が1年かけて空を移動する見かけの道筋です。黄経は、3月の春分のときの太陽の位置を起点に、黄道に沿って東向きに測ります。天球座標については、専用のインフォグラフィックでわかりやすく解説しています。

Celestial Coordinates
インフォグラフィックで天体の座標を発見しましょう!水平座標系と赤道座標系を理解し、それらを使って天体を見つける方法を学びましょう。
インフォグラフィックを見る

惑星同士の角距離が最も小さくなる瞬間を、最接近と呼びます。最接近と合は近い時刻に起こることが多いものの、必ずしも同時ではありません。混同しないようにしましょう。

天文学における合とは
合の例。合の時、惑星や月、小惑星、星などの天体が赤経または黄経を共有し、空で近くに見える現象を指します。

合のときの天体同士の見かけの間隔は、さまざまです。腕を伸ばしたときの握りこぶしの幅ほどに相当する、約9°離れている場合もあります。一方、特に近い合では、満月の見かけの直径より小さい0.5°未満まで接近することもあります。

合は惑星同士に限らず、月や衛星、小惑星、恒星などの間でも起こります。月と惑星の今後の合を紹介した記事で、今夜、月の近くに見える惑星を調べてみましょう。

惑星の合と惑星直列の違いは?

惑星の合は、惑星直列と混同されることがあります。惑星直列では、複数の惑星が黄道に沿って同時に見え、空の広い範囲に並ぶことがあります。惑星直列の一部を構成する惑星同士が、同時に合を迎える場合もあります。

今後の例として、2026年11月14日ごろの惑星直列では、明け方の空に4つの惑星が並びます。

惑星直列の仕組みや、次に見られる時期を知りたい方は、随時更新しているインフォグラフィックもご覧ください。

Planetary Alignment Infographic Preview
次の惑星直列は2026年11月14日。惑星直列マップを使って、日の出前に水星、金星、火星、木星を見つけましょう。
インフォグラフィックを見る

三重合とは?

三重合とは、同じ2つの天体(惑星同士、または惑星と恒星)が、数週間から数か月という比較的短い期間に3回合を迎える現象です。地球から見た天体の動きが変化することで起こり、多くの場合、一方または両方の天体の逆行が関係しています。見かけの進行方向が変わるため、天体同士がすれ違って離れた後、再び近づき、1回ではなく3回の合が起こります。

三重合は、複数の惑星が黄道に沿って並ぶ惑星直列とは異なります。三重合では、2つの天体が繰り返し空で出会います。

惑星同士の三重合には、主に3つの種類があります。

  • 内惑星同士: 金星が太陽の向こう側を通る外合の前後に、ほぼ毎回起こります。ただし、2回目の合は通常、太陽の光に紛れて見えません。両惑星が地球と太陽の間を通る内合の前後に起こることもありますが、頻度は低く、この場合も2回目の合は観測できないことが多くなります。次の例が、2027年の水星と金星の三重合です。

  • 内惑星と外惑星: 内惑星が逆行している間に、外惑星が太陽との合の近くにあるときに起こります。通常、2回目の合では内惑星が太陽に近すぎて見えません。ただし、金星と木星のような明るい惑星の組み合わせでは、3回とも見やすい場合があります。

  • 外惑星同士: およそ10年に1回ほど起こりますが、火星・木星・土星といった明るい惑星だけの組み合わせは非常にまれです。その間隔も一定ではなく、数十年以上あくこともあります。このタイプでは、通常、3回の合すべてを観測できます。両惑星は地球の外側を公転し、その時期の前後に衝を迎えるため、いずれの接近も太陽の光に紛れません。

グレート・コンジャンクションとは?

グレート・コンジャンクションとは、土星と木星の合です。肉眼で見える惑星同士の合の中でも最も頻度が低いため、「大いなる合」という意味の名前で呼ばれます。土星と木星は太陽の周りをゆっくり公転しており、木星が土星を追い越す約20年ごとに合を迎えます。直近のグレート・コンジャンクションは2020年で、2つの惑星はわずか0.1°まで接近し、1623年以来の近さとなりました。次は2040年11月5日です。

Sky Tonightで惑星を見つける方法

Sky Tonightを使えば、観測地の空で簡単に惑星を探せます。次の手順を試してみましょう。

  • アプリを開き、検索欄に探したい惑星の名前を入力します。
  • 検索結果の横にある青い照準ボタンをタップすると、星図上に惑星の位置が表示されます。
  • 青いコンパスボタンをタップすると、星図が実際の空と連動します。画面に白い矢印が現れるので、惑星が表示されるまで矢印をたどってください。アプリが示す方向に、実際の惑星があります。

惑星の合:よくある質問

2026年の次の惑星の合はいつ?

次の惑星の合は11月15日に起こり、木星と火星が夜空で接近して見えます。2つの惑星は、しし座の「鎌」と呼ばれる星の並びの近くで見つけられます。どちらの惑星も夜遅くに昇り、夜明けに向けて高度が上がるため、肉眼でも簡単に観察できます。11月15日から16日にかけて、2つの惑星の角距離はわずか1°強となり、北半球と南半球のどちらでも観察する絶好の機会となります。無料の Sky Tonight アプリを使って惑星の位置を確認し、その他の天文イベントもチェックしましょう。

次の三重合はいつ?

次は、2027年の金星と水星の三重合です。2つの惑星は数か月の間に3回、2027年7月1日、8月11日、10月10日に合を迎えます。

次のグレート・コンジャンクションはいつ?

グレート・コンジャンクションは、太陽系の大きく明るい2つの惑星、土星と木星の合です。2026年には起こりません。次に土星と木星が合を迎えるのは、2040年11月5日です。

惑星の合と最接近の違いは?

惑星の合は、2つの惑星の赤経または黄経が同じになることです。最接近は、合が起こるかどうかにかかわらず、空での見かけの間隔が最も小さくなる瞬間を指します。

2026〜2027年の惑星の合:まとめ

惑星の合は、惑星同士が空で近くに見える美しい現象です。天文学では、天体の赤経または黄経が同じになることを指します。惑星を探すときは、Sky Tonightアプリが役立ちます。簡単に位置を確認して、星空を楽しみましょう!

月と惑星の合が見られる時期もチェック

合は惑星同士だけでなく、月と惑星の間でも起こります。明るい月の近くに惑星が見える、目を引く眺めです。明るい惑星と月の合の多くは、特別な機材がなくても楽しめます。今後の月と惑星の合や、今夜、月の近くに見える惑星を調べてみましょう。

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