2026年の惑星の衝:次は天王星が見頃に

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次に衝を迎える惑星は天王星で、2026年11月25日に衝となります。この頃、天王星はおうし座に位置し、明るさは5.6等級となるため、双眼鏡や望遠鏡での観察に適しています。その前の10月18日には、遠方の準惑星エリスも衝を迎えますが、非常に暗いため、通常の目視観測は困難です。Sky Tonight アプリを使えば、これらの天体の位置を簡単に調べられます。この記事では、衝の意味と、惑星・小惑星・準惑星を観察するのに最適な日程をご紹介します。

これから起こる5つの衝:惑星・準惑星・小惑星

日付天体天体の種類等級観測方法星座
2026年10月18日エリス準惑星18.6望遠鏡を使った撮影くじら座
2026年11月26日天王星惑星5.6双眼鏡/望遠鏡おうし座
2027年1月7日ケレス準惑星6.7双眼鏡ふたご座
2027年2月9日エウテルペ小惑星8.9双眼鏡/望遠鏡しし座
2027年2月11日木星惑星−2.6肉眼。細部を見るには望遠鏡しし座

内容

天文学で「衝」とは?

天文学でいう衝とは、地球から見て惑星が太陽と反対方向に位置することです。空での太陽との角距離は約180°になり、太陽が西に沈むころ、惑星は東から昇ります。惑星だけでなく、彗星や小惑星など、ほかの太陽系天体も衝を迎えます。身近な例が満月です。月が太陽と反対方向に位置することで、地球に向いた面のほぼ全体が太陽の光に照らされます。

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これから起こる惑星の衝

惑星の現象をはじめ、さまざまな天文現象のカレンダーは、星空観察アプリSky Tonightで確認できます。

2026年11月26日:天王星が衝

2026年の惑星の衝:天王星
2026年11月26日、天王星が衝を迎えます。

天王星は日本時間2026年11月26日07:40(11月25日22:40 GMT)に衝を迎えます。このときの明るさは5.6等です。街明かりから遠く離れた、非常に暗く澄んだ空の下では、理論上は肉眼でも見える明るさですが、実際には双眼鏡や望遠鏡を使うとはるかに見つけやすくなります。

衝のころ、天王星はおうし座のプレアデス星団とヒアデス星団の間に位置します。このあたりは双眼鏡で眺めるのも楽しい領域です。有名な2つの星団を見つけたら、それらを目印に、ずっと暗い天王星を探してみましょう。

ただし、観測には1つ難点があります。天王星の衝の1日あまり前、11月24日にスーパームーンを迎えます。日本で観測する25日から26日にかけての夜も、月はほぼ全面が照らされているため、その明るい光で天王星のような暗い天体が見えにくくなります。より見やすい条件を狙うなら、衝から数日待ち、欠けていく月が天王星から離れ、月の出が遅くなってから観測するとよいでしょう。

衝の前後、天王星も2026年で地球に最も近づき、距離は約18.4天文単位、約27億5,000万kmになります。見かけの直径はわずか約3.8秒角です。望遠鏡で十分に拡大すると、天王星は光の点ではなく、小さな青緑色の円盤として見えます。

2027年2月11日:木星が衝

2027年の惑星の衝:木星
2027年2月11日、木星が衝を迎えます。

木星は日本時間2027年2月11日09:29(00:29 GMT)に衝を迎えます。このころ、巨大な惑星はしし座で約−2.6等の明るさになり、夜空で特に明るい天体の1つとなります。

木星の周りにも、興味深い天体の並びが見られます。木星の片側には約12°離れて火星が、反対側には約14°離れてプレセペ星団が位置します。間隔は完全には対称ではありませんが、木星は赤みがかった火星と、きらめくプレセペ星団のほぼ中間に見えます。この一帯は、双眼鏡でじっくり眺めるのもおすすめです。

衝のとき、木星までの距離は約4.36天文単位、約6億5,200万kmで、見かけの直径は約45秒角になります。双眼鏡では明るいガリレオ衛星が見え、小型望遠鏡では雲の縞模様や、条件がよければ大赤斑も観察できます。

2027年2月20日:火星が衝

2027年の惑星の衝:火星
2027年2月20日、火星が衝を迎えます。

火星は日本時間2027年2月20日00:51(2月19日15:51 GMT)に衝を迎えます。火星の衝は約26か月に1度しか起こらず、ほかの外惑星よりも頻度が低いため、特に注目の現象です。衝の前後、赤い惑星はしし座で約−1.3等に輝き、ほぼ一晩中見えます。

このあたりの空には、火星だけでなく木星も見えます。木星は約8日前の2月11日に衝を迎えるため、2つの惑星が同じ時期に特に明るくなります。日本時間2月19日から20日にかけての夜、両惑星の間隔は約11°で、肉眼でも簡単に見つけて比べられます。

衝から数時間後の日本時間2月20日09:08(00:08 GMT)、火星は地球に最接近します。距離は約1億140万kmです。見かけの直径は約13.8秒角になります。大気が安定しているときには、望遠鏡で極冠や表面の暗い模様を観察できるかもしれません。

観測のヒントや詳しい情報は、2027年の火星の衝の専用ガイドをご覧ください。

これから起こるその他の衝:小惑星と準惑星

衝を迎えるのは惑星だけではありません。彗星や小惑星など、ほかの太陽系天体も衝になります。こうした天体の観測は難しく、経験のある観測者向けですが、一般に衝の前後は小惑星の観測に最も適した時期です。新しい小惑星を発見したいなら、夜空で太陽と反対の方向を探すのがよいでしょう。運がよければ、新発見があるかもしれません!

小惑星の衝

ほとんどの小惑星は、一般的な双眼鏡では観測が困難です。ただし、10×50、つまり倍率10倍・口径50mm以上の双眼鏡があれば、9等より明るい小惑星を探してみることができます。下のリストでは、そうした天体に星のマークを付けました。本物の小惑星を見るチャンスをお見逃しなく!

  • 2027年2月9日: エウテルペ(8.9等)、しし座。⭐
  • 2027年2月17日: ヘーベ(9.1等)、しし座。
  • 2027年3月4日: ヒギエア(9.8等)、しし座。
  • 2027年5月18日: ハルモニア(9.2等)、てんびん座。
  • 2027年5月25日: イリス(9.5等)、さそり座。
  • 2027年6月9日: エウノミア(9.5等)、さそり座。
  • 2027年7月1日: パルテノペ(9.2等)、いて座。
  • 2027年9月21日: アンフィトリテ(8.8等)、うお座。⭐
  • 2027年10月27日: フィデス(9.7等)、おひつじ座。
  • 2027年11月15日: クレオパトラ(9.3等)、おうし座。
  • 2027年12月1日: デンボウスカ(9.7等)、おうし座。
  • 2027年12月6日: アストラエア(9.8等)、オリオン座。

準惑星の衝

準惑星は観測が難しい天体ですが、難易度はそれぞれ異なります。ケレスは、衝のころ、非常に暗い空の下なら双眼鏡でも見える可能性があります。準惑星の中では最も観測しやすいため、下のリストでは星のマークを付けています。冥王星はずっと暗く、眼視観測の難しい対象です。暗い空の下で口径25cm以上の望遠鏡を使うのが現実的ですが、熟練した観測者なら、非常に好条件の下で口径20cmの望遠鏡でも見つけられる場合があります。マケマケ、ハウメア、エリスは極めて暗く、通常は望遠鏡を使った撮影が必要です。眼視で観測するには、非常に大きな望遠鏡が求められます。

  • 2026年10月18日: エリス(18.6等)、くじら座。
  • 2027年1月7日: ケレス(6.7等)、ふたご座。⭐
  • 2027年4月2日: マケマケ(17.0等)、かみのけ座。
  • 2027年4月24日: ハウメア(17.2等)、うしかい座。
  • 2027年7月29日: 冥王星(15.0等)、やぎ座。
  • 2027年10月19日: エリス(18.5等)、くじら座。

惑星の衝の仕組み

惑星の衝の模式図
衝のとき、地球は太陽と惑星の間に位置するため、惑星は空で太陽と反対方向に見えます。

衝のときには、太陽・地球・惑星がほぼ一直線に並び、地球がその間に位置します。地球から見ると、惑星は太陽と空の反対側にあり、角距離は約180°です。そのため、日没ごろに昇り、真夜中ごろに最も高くなり、日の出ごろに沈みます。地球に向いた面のほぼ全体が太陽に照らされ、地球との距離も比較的近くなるため、衝の前後は惑星観測に特に適した時期です。

地球から見て衝になる惑星は?

衝は、地球が太陽と別の天体の間に位置するときに起こるため、惑星では地球より外側の軌道を公転するものに限られます。該当するのは、火星、木星、土星、天王星、海王星です。

惑星の衝は、地球と惑星が太陽に対して適切な位置関係になるたびに、おおむね1年ごとに起こります。例外は火星です。火星の軌道や公転速度は地球に比較的近いため、地球が火星を「追い越す」のは約25〜26.5か月ごとになります。そのため、火星の衝は約2〜3年に1度しか起こりません。

水星と金星は地球の軌道の内側にあるため、空で太陽と反対側に現れることはなく、衝を迎えることもありません。太陽から見かけ上最も離れるのは最大離角のときで、最大でも水星は約28°、金星は約48°です。

衝の惑星を見つけるには?

衝の惑星を探すには、太陽が沈む方向と反対の空を見てみましょう。正確な衝の瞬間だけでなく、その前後数週間は観測に適しています。観測地の天気予報を確認し、衝に近い晴れた日を選んで、明るい惑星を見に出かけましょう。

Sky Tonightのような星空観察アプリを使えば、惑星の位置を簡単に確認し、見分けることができます。

  • 目的の惑星を探すには、アプリの検索機能を使います。メイン画面の左下にある虫眼鏡アイコンをタップし、検索欄に天体名を入力します。検索結果の横にある青いターゲットボタンをタップしてから、画面右下の青いコンパスボタンをタップします。白い矢印に従って端末を動かし、惑星が画面に表示される方向へ向けてください。その方向に、実際の空でも惑星が見つかります。
  • 空に見える明るい光点の正体を知るには、アプリを起動して端末を空に向けます。アプリの星図に、その方向にある天体が表示されます。天体をタップすると名前が分かり、さらに名前をタップすると詳しい情報を確認できます。

衝のころ、多くの惑星は肉眼でも見えますが、双眼鏡や望遠鏡を使うと、さらによく観察できます。例えば、口径10cmの望遠鏡なら土星の環が見えます。A環とB環の間にあるカッシーニの間隙を見るのはより難しく、大気の安定度や環の傾きに左右されます。

惑星の衝が注目される理由は?

衝は、外惑星やほかの天体を観測するのに最適な時期です。地球に向いた面のほぼ全体が照らされ、空で明るく輝きます。また、惑星の衝は地球への最接近に近い時期に起こるため、見かけの大きさも大きくなります。地球に最も近い軌道を持つ外惑星の火星では、特に大きな見かけの大きさの変化が見られます。さらに、衝のころは観測できる時間もたっぷりあります。天体は一晩中見え、真夜中には観測しやすい高さに昇ります。小惑星などの暗い太陽系天体が、しばしば衝のころに発見されるのも偶然ではありません。

よくある質問

次の惑星の衝はいつ?

次に衝を迎える惑星は、2026年11月25日の天王星です。ただし、その夜だけに観測する必要はありません。天王星は衝の前後数週間にわたって観測に適した位置にあります。この頃、天王星はおうし座に位置し、明るさは約5.6等級となります。暗い空の下では、双眼鏡や望遠鏡を使って観察できます。衝の後も、天王星は数か月間、夕方の空で見ることができます。

天王星の次に衝を迎える惑星は、2027年2月11日の木星、そして2027年2月19日の火星です。

惑星の衝はどのくらいの頻度で起こる?

惑星の衝は、地球が太陽と惑星の間を通るときに起こります。外惑星ではおおむね毎年起こりますが、火星の衝は例外です。火星はほかの外惑星に比べて地球に近く、軌道や公転速度も地球に比較的近いため、地球が火星と太陽の間を通るのは約25〜26.5か月ごとです。そのため、火星の衝は約2〜3年に1度になります。

衝はどのくらい続く?

惑星が「衝になる」のは特定の一瞬ですが、観測に最適な条件はその前後数週間にわたって続きます。その期間の都合のよい日に観測できます。惑星は日没ごろに太陽と反対側から昇り、真夜中ごろに最も高くなり、夜明けごろに沈みます。

天文学で衝の反対にあたる現象は?

衝と反対の位置関係にあたるのが、太陽との合です。惑星が太陽と合になるころは、空での太陽との角距離が小さくなります。太陽の光に邪魔されるため、惑星の観測が最も難しい時期です。ただし、天文学には太陽が関わらない合もあります。例えば、惑星同士の合や、月と惑星の合です。こうした現象も、観測して楽しめます!

惑星の衝:まとめ

衝の前後は、外惑星が特に大きく明るく見え、夜の大部分、あるいは一晩中観測できるため、観測の好機です。次に注目したいのは、10月4日の土星の衝です。星空観察アプリSky Tonightをダウンロードして、土星やほかの惑星を空で簡単に見つけましょう。

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