10月の天文現象:今月の夜空で何が見える?

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2026年10月には、土星の衝、木星食、オリオン座流星群、ハンターズムーンの満月、月とほかの天体がつくる美しい並びなどが楽しめます。Sky Tonightアプリを開いて、今いる場所で見える10月の天文現象と観測時刻を確認しましょう。

目次

2026年10月の注目天文現象

  • 10月4日 — 土星が衝:土星を見るのに1年で最もよい時期です。明るさが年間最大となり、一晩中見え、有名な環を望遠鏡で観察するにも好条件です。ほかの見どころは、2026年の注目天文現象の一覧をご覧ください。

  • 10月6日 — 木星食:月が明るい木星の手前を通り、木星はいったん姿を消して約1時間後に再び現れます。全8回の木星食のうち2回目です。9月の現象とは異なり、今回は北米の人が住む地域の一部で、夜明け前の暗い空の下で観測できます。

  • 10月21~22日 — オリオン座流星群が極大:10月を代表する流星群の一つで、1時間あたり約20個の流星が期待できます。速くて明るく、光る痕を残す流星も見られます。今年は月明かりが妨げになるため、月が低くなるか沈んだ後の夜明け前に観測しましょう。

  • 10月25日 — 月、土星、アルゲニブ: 満月に近い月と土星、アルゲニブが、空に整った正三角形を描きます。アルゲニブはペガスス座の星で、この星座は今月の観測におすすめです。

  • 10月26日 — ハンターズムーンの満月:10月の満月はハンターズムーンです。これはハーベストムーンの次に来る満月の伝統的な呼び名です。月の出のころに眺めてみましょう。地平線近くでは、月が特に大きく見え、暖かみのあるオレンジ色を帯びることがあります。

10月の天文カレンダー

10月の天文カレンダー
2026年10月の天文現象。今月の注目イベント5つをオレンジ色で示しています。

2026年10月の主な天文現象をまとめました。日付はGMT基準のため、お住まいのタイムゾーンでは日付が変わる場合があります。正確な時刻や観測場所からの見え方は、Sky Tonightアプリで確認してください。

観測条件の欄は、それぞれの現象の見やすさを示しています:

  • 🟢 良好 — 通常の条件で肉眼でも簡単に見える
  • 🟡 普通 — 観測できるが、多少の経験や双眼鏡、望遠鏡が必要な場合がある
  • 🔴 不良 — 観測条件が悪く、見るのが難しい
  • ⚫ 観測不可 — 目で見て観測できない現象

リンクのある現象をクリックすると、詳しい個別ガイドが開きます。

日付天文現象観測条件
10月1日ろくぶんぎ座昼間流星群が極大(1時間に5個)🔴 不良
10月1日月が天王星に接近🟡 普通
10月1日月がアルデバランに接近🟢 良好
10月2~3日月、アルデバラン、ベテルギウスがほぼ正三角形を描く🟢 良好
10月3日金星が逆行を開始⚫ 観測不可¹
10月4日土星が衝🟢 良好
10月4日月がポルックスに接近🟢 良好
10月4~7日火星・木星・レグルスの並びに沿って月が移動🟢 良好
10月5日火星が月に接近🟢 良好
10月5日月がプレセペ星団に接近🟡 普通
10月5日金星が水星に接近🔴 不良
10月5~6日10月きりん座流星群が極大(1時間に5個)🟢 良好
10月6日小惑星パラスが衝🟡 普通
10月6日木星食🟢 良好
10月7日月がレグルスに接近🟢 良好
10月8~9日10月りゅう座流星群が極大(1時間に5個)🟢 良好
10月10日新月⚫ 観測不可
10月11日ぎょしゃ座δ流星群が極大(1時間に2個)🟢 良好
10月11日月がスピカに接近⚫ 観測不可
10月12日月が金星に接近🟡 普通
10月12日水星が東方最大離角🟡 普通
10月12日月が水星に接近🟡 普通
10月13日おうし座南流星群の早い時期の極大(1時間に約5個)🟢 良好
10月13日小惑星ベスタが衝🟡 普通
10月14日月がアンタレスに接近🟢 良好
10月18日ふたご座ε流星群が極大(1時間に3個)🟡 普通
10月19日月が冥王星に接近🔴 不良
10月21日オリオン座流星群が極大(1時間に20個)🟡 普通
10月24日こじし座流星群が極大(1時間に2個)🔴 不良
10月24日月が海王星に接近🔴 不良
10月24日金星が内合⚫ 観測不可
10月24日水星が逆行を開始⚫ 観測不可¹
10月24日月が土星に接近🟢 良好
10月25日月、土星、アルゲニブがほぼ正三角形を描く🟢 良好
10月26日ハンターズムーンの満月🟢 良好
10月26~27日火星、プレセペ星団、木星がほぼ一直線に並ぶ🟡 普通
10月28日月がプレアデス星団に接近🟡 普通
10月28日月が天王星に接近🟡 普通
10月28日月がアルデバランに接近🟢 良好
10月29~30日月、アルデバラン、ベテルギウスが二等辺三角形を描く🟢 良好
10月31日月がポルックスに接近🟢 良好

¹ 逆行の「観測不可」は現象そのものを指します。惑星自体が見えていても、一目で逆行しているとはわかりません。位置の変化を確かめるには、数晩にわたって追跡する必要があります。

今夜から今週後半に見られる現象は、週間星空ガイドをご覧ください。

2026年10月の月の天文現象

この10月、月は木星を隠し、いくつもの明るい惑星や星に接近します。月末にはハンターズムーンの満月を迎えます。

10月6日:木星食

10月の天文現象:10月6日の月と木星
2026年10月6日、月が木星の手前を通り、世界の一部の地域で木星が隠されます。

10月6日、月が木星の手前を通り、明るい木星が月の後ろに隠れた後、再び現れます。2026年9月から2027年5月にかけて続く、全8回の木星食のうち2回目となります。

大部分の地域で昼間に起きた9月の木星食とは異なり、10月の現象は北米の人が住む地域の一部で、夜明け前の暗い空の下で見られます。観測可能な帯状の地域はアフリカも通りますが、そちらでは昼間の現象になります。

木星食が見えない地域でも、朝の空で月と木星が接近する様子を楽しめます。見かけの間隔は観測場所と時刻によって変わります。

詳しくは:月の近くに見える明るい天体

10月26日:ハンターズムーンの満月

10月の天文現象:満月
ハンターズムーンの満月は2026年10月26日です。

満月になるのは10月26日04:12 GMTです。月はこの日の初めにはうお座にあり、その後おひつじ座へ移動して、その日の終わりまでとどまります。約3日間は丸く見えるため、10月25日から眺め始めてもよいでしょう。

この満月は、伝統的にハンターズムーンと呼ばれます。10月だけの名前ではなく、ハーベストムーンのすぐ次に来る満月につけられる呼び名です。かつて収穫が終わった田畑では、開けた場所にいる動物を見つけやすくなり、明るい月が日没後の狩りも助けていました。

10月の満月には、ほかにも凍る月、落ち葉の月、枯れ草の月といった伝統的な呼び名があります。

10月が春にあたる南半球では、季節から連想される名前が大きく異なります。卵の月、魚の月、ピンクムーン、目覚めの月などがあります。

詳しくは:2026年10月の満月

2026年10月の月の満ち欠け

Lunar phases, October 2026
これは、2026年10月の毎日における北半球と南半球からの月の見え方です。インタラクティブな月カレンダーで月の位相をもっと詳しく探ってみましょう。
  • **下弦:**10月3日13:25 GMT
  • **新月:**10月10日15:50 GMT
  • **上弦:**10月18日16:12 GMT
  • **満月:**10月26日04:12 GMT
日付月の位相月の見え方
10月3日下弦朝が見ごろ。望遠鏡では明暗境界線に沿って、月面の細かな地形を観察できます。
10月10日新月月は見えないため、星空観察に適した夜です。
10月18日上弦夕方が見ごろ。
10月26日満月日没ごろに昇り、明け方まで見えます。

観測場所の月の出・月の入り時刻は、月のカレンダーで確認できます。

2026年10月の惑星

10月は複数の惑星が見ごろです。土星は衝を迎え、木星と火星は朝の空で輝き、水星は最大離角の前後に夕方の観測条件が最もよくなります。特に水星と金星は、北半球と南半球で見え方が大きく異なります。

詳しくは:今夜見える惑星

2026年10月の惑星:北半球での見え方

惑星おすすめの機材観測時間帯10月1~10日10月11~20日10月21~31日
水星肉眼夕方🔴 不良🔴 不良⚫ 観測不可
金星肉眼夕方🔴 不良⚫ 観測不可⚫ 観測不可
火星肉眼朝🟢 良好🟢 良好🟢 良好
木星肉眼朝🟢 良好🟢 良好🟢 良好
土星肉眼夕方/夜🟢 良好🟢 良好🟢 良好
天王星双眼鏡または望遠鏡夜遅く/朝🟡 普通🟡 普通🟡 普通
海王星望遠鏡夕方/夜🟡 普通🟡 普通🟡 普通
  • 水星(おとめ座、てんびん座、−0.1~2.6等):10月を通して夕方の低空にとどまるため、北半球では観測が難しい天体です。最もよい機会は、太陽から25°離れて東方最大離角を迎える10月12日ごろです。同じ日には細い月も近くに見えます。その前の10月5日には金星に接近し、10月24日には逆行を始め、急速に太陽のまぶしさに埋もれていきます。

  • 金星(おとめ座、約−4.8~−4.1等):10月初めは夕方に非常に明るく輝きますが、高度はとても低くなります。太陽に向かって急速に近づくため、月が進むにつれて見つけにくくなります。10月3日に逆行を始め、10月5日に水星に接近し、10月12日には細い月がそばに見えます。10月24日に内合を迎えて地球と太陽の間を通り、夕方の空から姿を消します。11月には明け方の空に戻ってきます。

  • 火星(かに座、しし座、1.1~0.9等):朝に見つけやすく、10月の間に少しずつ明るくなります。10月5日には欠けていく月が火星に非常に接近し、カナダ北部では火星食が見られます。10月11日ごろには**プレセペ星団(M44)**を通過し、双眼鏡で楽しめる眺めになります。10月26~27日には、火星、プレセペ星団、木星が日の出前に長くほぼ一直線に並びます。火星は10月30日にかに座からしし座へ移動します。

  • 木星(しし座、−1.9~−2.0等):朝の空で明るく輝き、10月が進むにつれて昇る時刻が早くなります。今月の主な見どころは10月6日で、世界の一部地域で木星食が起こります。それ以外の地域では、日の出前に月の近くの木星を探しましょう。10月26~27日には火星、プレセペ星団とともに、日の出前の空で印象的な列をつくります。

  • 土星(くじら座、0.3~0.5等):今月最も観察しやすい惑星の一つです。10月4日に衝を迎え、日没ごろに昇って一晩中見え、明るさが年間最大となります。望遠鏡では環が見えますが、地球から見た環の開きはまだ小さい状態です。10月25日には満月に近い月とアルゲニブを結んで、整った正三角形を描きます。3天体とも肉眼で見えます。

  • 天王星(おうし座、約5.6等):夜の大部分で見え、11月の衝に向けて観測しやすくなります。完全に暗い空では肉眼で見える限界に近い明るさですが、双眼鏡や望遠鏡があればずっと見つけやすくなります。月は10月1日と28日に天王星の近くを通ります。

  • 海王星(うお座、約7.7等):9月下旬の衝を過ぎ、夕方から夜に観測しやすい位置にあります。観察には望遠鏡が必要で、月明かりのない暗い夜が最適です。10月24日には月が海王星の近くを通りますが、明るい月の光で、この遠い惑星は特に見つけにくくなります。

2026年10月の惑星:南半球での見え方

惑星おすすめの機材観測時間帯10月1~10日10月11~20日10月21~31日
水星肉眼夕方🟢 良好🟢 良好🔴 不良
金星肉眼夕方🟢 良好🟡 普通⚫ 観測不可
火星肉眼朝🟢 良好🟢 良好🟢 良好
木星肉眼朝🟢 良好🟢 良好🟢 良好
土星肉眼夕方/夜🟢 良好🟢 良好🟢 良好
天王星双眼鏡または望遠鏡夜遅く/朝🟡 普通🟡 普通🟡 普通
海王星望遠鏡夕方/夜🟡 普通🟡 普通🟡 普通
  • 水星(おとめ座、てんびん座、約−0.1~2.6等):南半球では、2026年の中でも特に夕方の水星を見つけやすい月です。日没後、西の地平線の上を探しましょう。10月12日に東方最大離角を迎え、太陽から約25°離れます。細い月が近くにあり、金星も同じ領域に見えます。月半ばを過ぎると水星は暗くなり、再び地平線に近づいて、10月下旬には観測が難しくなります。

  • 金星(おとめ座、約−4.8~−4.1等):10月初めは、夕方の西の地平線の上でまばゆく輝きます。南半球では北半球よりもずっと見やすく、特に月初めが好条件です。10月5~7日には水星の近くに見え、10月12日には細い月が加わります。その後は急速に太陽に近づき、10月24日に内合を迎え、夕方の空から姿を消します。

  • 火星(かに座、しし座、1.1~0.9等):日の出前の朝の空に見え、10月の間に少しずつ明るくなります。10月5日には欠けていく月が非常に近くを通ります。その後、火星は**プレセペ星団(M44)**の近くへ移動し、10月26~27日には星団、木星とともに朝の空で長くほぼ一直線に並びます。月末にはしし座に入ります。

  • 木星(しし座、−1.9~−2.0等):朝に明るく見つけやすい天体で、10月が進むにつれて昇る時刻が早くなります。10月6日には、一部の地域で月が木星の手前を通ります。それ以外の地域でも、月と木星は接近して見えます。月末近くには、日の出前に火星、プレセペ星団と印象的な列をつくります。

  • 土星(くじら座、0.3~0.5等):今月は南半球の観測者にとって特に条件がよくなります。10月4日に衝を迎え、日没ごろに昇って一晩中見えます。土星とその環を望遠鏡で観察する、年間でも特によい機会の一つです。10月25日には、満月に近い月、土星、アルゲニブが整った正三角形を描きます。

  • 天王星(おうし座、約5.6等):夜の大部分で見え、11月の衝が近づくにつれて観測しやすくなります。双眼鏡か望遠鏡の使用がおすすめです。月は10月1日と28日に天王星の近くを通ります。

  • 海王星(うお座、約7.7等):9月の衝を過ぎても、夕方から夜に観測しやすい位置にあります。見るには望遠鏡が必要です。10月24日には月が近くを通りますが、明るい月の光で海王星を見つけにくくなります。

10月4日:土星が衝

2026年の惑星の衝:土星
2026年10月4日、土星が衝を迎えます。

10月4日12:29 GMT、土星が衝を迎えます。衝とは、地球の空で惑星が太陽と反対側に見える瞬間です。土星観測に年間で最も適した時期で、日没ごろに昇り、一晩中見え、真夜中ごろに最も高くなります。

衝のころ、土星はくじら座で0.3等の明るさになり、肉眼で簡単に見つけられます。2026年で地球に最も近い位置にもなり、距離は約8.43天文単位です。

小型の望遠鏡でも、土星本体から離れて見える環をはっきりと観察できます。2025年に環をほぼ真横から見る配置になったため、2026年も環の見かけの幅は比較的狭いものの、少しずつ開いてきています。条件がよければ、土星最大の衛星タイタンも見つけられるかもしれません。

詳しくは:2026年の惑星の衝

2026年10月の天文現象:恒星と星座

10月は、いくつもの星座が夕方の空で最も高い位置に来ます。大きく見分けやすい星座もあれば、暗く、街明かりを離れた場所での観測に向く星座もあります。

詳しくは:10月の星座、10月の恒星とアステリズム

北半球で見たい10月の星座

10月の星空:北半球の星座
10月に北半球から見たい恒星と星座。
  • ペガスス座は、10月に見つけやすい星座の一つです。まずマルカブ、シェアト、アルゲニブ、アルフェラッツがつくる大きなペガススの大四辺形を探しましょう。そこから翼のある馬の姿をたどり、最も明るい星エニフへ進めます。

  • ケフェウス座は北の空、北極星とW字形のカシオペヤ座の間にあり、見つけやすい星座です。主な5つの星がシンプルな家の形をつくります。北半球の多くの場所では、一晩中地平線の上にあります。

  • みずがめ座はずっと暗いため、暗い空で探すとよいでしょう。南の空にある、小さなY字形の水がめのアステリズムを探してください。その下の明るいフォーマルハウトが目印になります。

  • みなみのうお座は、北半球から見ると南の低空にあります。星座の主な形は暗いものの、最も明るい星フォーマルハウトは見つけやすく、秋の空の比較的星が少ない領域で目立ちます。

  • とかげ座は、はくちょう座とアンドロメダ座の間にある小さく暗い星座です。星々が小さなジグザグをつくり、カシオペヤ座のW字形を小さくした姿にたとえられることがあります。

南半球で見たい10月の星座

10月の星空:南半球の星座
10月に南半球から見たい恒星と星座。
  • みなみのうお座は10月に特に見やすく、北半球から見るよりもずっと高く昇ります。まず明るいフォーマルハウトを見つけ、その周りにある暗い星々で魚の輪郭をたどりましょう。

  • つる座も南の空でおすすめの星座です。まずフォーマルハウトを見つけ、さらに南にアルナイルと、ツルを形づくる細長い星の並びを探しましょう。

  • みずがめ座は南半球の広い地域で高く見えます。特に明るい星はありませんが、水がめのアステリズムが星座を見分ける手がかりになります。

  • はちぶんぎ座は天の南極を取り囲む星座です。明るく目立つ形がないため、暗い空で見るのがおすすめです。北の空と違い、南の空には北極星のように明るい極星がありません。Sigma Octantisは暗すぎて目立ちません。

  • ペガスス座も南半球の広い範囲で見えますが、北の空の低い位置になります。大きな四辺形を探しましょう。北半球から見た姿と比べると、傾いて見えることがあります。

10月25日:月、土星、アルゲニブが三角形を描く

10月の天文現象:10月25日の月、土星、アルゲニブ
10月25日、月、土星、アルゲニブが空に大きな三角形を描きます。

10月25日、満月に近い月、土星、ペガスス座の明るい星アルゲニブが、空に印象的な三角形を描きます。

三角形はかなり大きく、各辺は約15°、つまり腕を伸ばしたときの握りこぶし約1個半分に相当します。双眼鏡や望遠鏡は不要で、3天体とも肉眼で簡単に見えます。

ニュージーランドと南太平洋の一部からは、3辺がほぼ同じ長さとなり、正三角形に近く見えます。他の場所では細長い形になることがあります。月の見かけの位置が、観測時刻と場所の両方によって変わるためです。

2026年10月の天文現象:流星群

10月には8つの流星群が極大を迎えます。特に注目したいのが、10月りゅう座流星群とオリオン座流星群です。今年の10月りゅう座流星群は暗い空で好条件ですが、より活発なオリオン座流星群には月明かりの影響があります。

流星群極大1時間あたりの流星数観測条件見やすい地域
ろくぶんぎ座昼間流星群10月1日5🔴 不良南北両半球
10月きりん座流星群10月5~6日5🟢 良好北半球
10月りゅう座流星群10月8~9日5🟢 良好北半球
ぎょしゃ座δ流星群10月11日2🟢 良好北半球
おうし座南流星群10月13日5🟢 良好南北両半球
ふたご座ε流星群10月18日3🟡 普通南北両半球
オリオン座流星群10月21~22日20🟡 普通南北両半球
こじし座流星群10月24日2🔴 不良北半球

詳しくは:10月の流星群。

10月8~9日:10月りゅう座流星群

りゅう座流星の放射点
りゅう座流星の放射点(流星が発散しているように見える点)は、りゅう座に位置します。

10月りゅう座流星群は10月8~9日の夜に極大を迎え、1時間あたり約5個の流星が期待できます。観測条件は良好で、月の照らされる割合はわずか約**3%**です。暗い流星も見つけやすいでしょう。

多くの流星群とは異なり、10月りゅう座流星群は夜明け前よりも夕方から宵のうちが見ごろです。主に北半球で見やすい流星群です。流星が飛び出すように見える点、放射点は、北の空高くにあるりゅう座に位置します。

10月21~22日:オリオン座流星群

オリオン座の放射点
オリオン座の放射点(流星が飛び出しているように見える点)はオリオン座に位置します。

オリオン座流星群は今月の代表的な流星群で、極大時には1時間あたり約20個の流星が期待できます。南北両半球で見え、非常に速い流星、明るい火球、数秒間残る発光した痕が特徴です。

2026年は月の照らされる割合が約80%で、夜の前半は月明かりが空を明るくします。よりよい眺めを求めるなら、放射点が高くなり、月が低くなるか沈んだ後の夜明け前の時間帯を待ちましょう。

2026年10月のその他の流星群

今月は、いくつかの小規模な流星群も極大を迎えます:

  • 10月1日 — ろくぶんぎ座昼間流星群: 1時間あたり約5個。日の出の少し前が見ごろです。
  • 10月5~6日 — 10月きりん座流星群: 1時間あたり約5個。北半球で好条件です。
  • 10月11日 — ぎょしゃ座δ流星群: 1時間あたり約2個。新月に近く空は暗いものの、流星数は非常に少なめです。
  • 10月13日 — おうし座南流星群: 1時間あたり約5個。南北両半球で見え、明るくゆっくり流れる流星で知られます。
  • 10月18日 — ふたご座ε流星群: 1時間あたり約3個。月が沈んだ後の夜遅くが見ごろです。
  • 10月24日 — こじし座流星群: 1時間あたり約2個。満月に近い月のため、条件はよくありません。

2026年10月のディープスカイ天体

北半球では、みずがめ座のM2と、散開星団のNGC 752、NGC 457、NGC 663を探してみましょう。ペルセウス座、ケフェウス座、カシオペヤ座で注目したい星雲には、小あれい星雲(M76)、NGC 40、カリフォルニア星雲(NGC 1499)、洞窟星雲(Sh2-155)、カシオペヤ座の幽霊星雲(IC 63)があります。星団は双眼鏡で楽しめますが、多くの星雲は望遠鏡での観察や天体写真に向いています。

南半球の観測者には、望遠鏡で見やすい位置にある銀河NGC 300とNGC 247、そしてちょうこくしつ座の球状星団NGC 288がおすすめです。暗い空なら、NGC 300は双眼鏡でも見つけられます。

詳しくは:10月におすすめのディープスカイ天体

2026年10月の彗星

161P/Hartley–IRAS彗星
2026年9月から12月にかけて、161P/Hartley–IRAS彗星が星座の間を移動する経路。

10月2日、161P/Hartley–IRAS彗星が地球に最接近し、約11.3等に達する見込みです。そのため、10月上旬が探すのに最もよい時期となります。観察には望遠鏡が必要です。

161P/Hartley–IRASは南北両半球の夕方の空で見え、月初めは南半球のほうが観測条件に恵まれます。10月上旬を過ぎると、少しずつ暗くなっていきます。

詳しくは:これから見える彗星。

2026年10月のその他の天文・宇宙関連の日

10月には世界宇宙週間、地球科学週間、そしていくつかの宇宙ミッションの記念日があります。

10月4~10日:世界宇宙週間

世界宇宙週間は、宇宙科学技術をたたえる毎年恒例の国際的なイベントです。日付にも意味があります。10月4日は1957年にスプートニク1号が打ち上げられた日、10月10日は1967年に宇宙条約が発効した日です。

2026年の世界宇宙週間のテーマは「ロケット革命」です。再使用型ロケット、民間の打ち上げ企業、新たな宇宙計画が、宇宙へのアクセスをどう変えているかに焦点を当てます。詳しくは世界宇宙週間ガイドをご覧ください。

10月11~17日:地球科学週間

地球科学週間2026は、10月11~17日に「社会の繁栄を支える重要鉱物」をテーマに開催されます。今年は、現代技術を支える鉱物と、その資源を責任を持って探し、利用し、再生するうえで地球科学が果たす役割に注目します。

宇宙採掘のインフォグラフィックでは、小惑星や月、ほかの天体からどんな資源を採掘できる可能性があるかを紹介しています。

宇宙採掘:小惑星と月の資源
宇宙ではどんな資源を採掘できる?小惑星の価値はいくら?答えはこのインフォグラフィックで!
インフォグラフィックを見る

10月18日:フェリセットが初めて宇宙に行った猫となって63年

1963年10月18日、フェリセットは宇宙に行った最初で唯一の猫となりました。フランスのミッションで高度約154kmに達し、短い弾道飛行の後、無事に地球へ帰還しました。

訓練の様子や飛行後の出来事は、宇宙に行った初めての猫、フェリセットの記事をご覧ください。

10月22日:ベネラ9号の金星着陸から51年

1975年10月22日、ソ連の探査機ベネラ9号が金星に着陸し、他の惑星の表面から撮影された初めての画像を送信しました。着陸機は極端な高温と高圧の中で53分間動作しました。

それ以来、金星について多くのことがわかってきましたが、まだ数多くの謎が残っています。金星をよく知っていると思いますか?金星クイズで試してみましょう。

3D image of Venus
金星の1日が1年以上続くというのは本当ですか?金星が太陽系で最も明るくて熱い惑星はなぜですか?私たちの近くにある惑星についての興味深い事実を学びましょう!
クイズをスタート!

10月24日:宇宙から地球を初めて撮影して80年

初めての地球画像
V-2ロケットに取り付けられたカメラで、宇宙から初めて撮影された地球の写真。

1946年10月24日、改造されたV-2ロケットに搭載されたカメラが、高度約105kmから地球を撮影しました。これが宇宙から撮影された初めての地球写真で、今年で80年になります。

宇宙写真は、それ以来大きく進歩しました。初期の宇宙写真から近年の画像まで、1世紀の間に惑星の写真がどう変わったかを、惑星写真のインフォグラフィックで見比べてみましょう。

10月31日:ダークマターデー

10月31日はハロウィーンだけでなく、ダークマターデーでもあります。暗黒物質の正体はまだわかっていませんが、科学者は重力を通じてその影響を確かめています。暗黒物質や宇宙を構成するほかの要素については、宇宙は何でできているのかの記事をご覧ください。

2026年10月の天文現象:よくある質問

2026年10月で特におすすめの天文現象は?

大きな見どころの一つは、10月4日の土星の衝です。土星が年間で最も明るくなり、一晩中見え、望遠鏡観測にも特に適した配置となります。

ほかにも、10月6日の木星食、10月21~22日のオリオン座流星群の極大、10月25日の月・土星・アルゲニブの三角形、10月26日のハンターズムーンの満月が注目の現象です。

2026年10月の満月はいつ?

ハンターズムーンの満月は10月26日04:11 GMTです。月はおひつじ座にあります。ハーベストムーンの次に来る最初の満月なので、ハンターズムーンと呼ばれます。

2026年10月にはどの惑星が見える?

火星と木星は朝に見え、土星は夕方から夜の空の主役になります。月初めの日没後には水星と金星が見え、特に南半球で好条件ですが、10月後半にはどちらも観測が難しくなります。天王星には双眼鏡か望遠鏡がおすすめで、海王星の観察には望遠鏡が必要です。

2026年10月に流星群はある?

はい。10月には8つの流星群が極大を迎えます。主なものは10月8~9日ごろの10月りゅう座流星群と、10月21~22日に極大を迎え、1時間あたり約20個が期待できるオリオン座流星群です。今年は10月りゅう座流星群のほうがずっと暗い空で見られ、オリオン座流星群には月明かりが影響します。

2026年10月で空が最も暗いのはいつ?

最も暗い夜は、10月10日の新月の前後です。月明かりがほとんどないため、暗い銀河、星雲、星団、流星群の観測に今月で最も適した時期です。

2026年10月の星空:まとめ

10月は、いつもより空を見上げる機会を増やしたい月です。土星が見ごろを迎え、月が木星を隠し、オリオン座流星群が戻ってきます。月末には明るいハンターズムーンの満月も楽しめます。

その間にも、天体の接近、星の並び、星座、ディープスカイ天体など、小さな見どころがたくさんあります。いつもの夜が、楽しい星空観察のひとときになるかもしれません。

Sky Tonightで、今いる場所で何が見えるか、いつ観察するか、各天体をどこで探せばよいかを確認しましょう。

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