夜空で最も明るい恒星:シリウス、カノープスなど

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ほかのすべての星をしのぐほど明るい恒星はどれでしょうか?昼間も含めるなら、答えは見かけの実視等級が約-26.74の太陽です。しかし日が暮れると、シリウスが1位となり、カノープスとケンタウルス座アルファ星が続きます

以下では、夜空で見える恒星を見かけの明るさによって順位付けし、上位7つの見つけ方を紹介します。Star Walk 2を使えば、デバイスを空に向けるだけで簡単に探すこともできます。

目次

地球から見える明るい恒星トップ7

この記事のランキングでは、地球から見た恒星の明るさを表す見かけの実視等級を使用しています。ケンタウルス座アルファ星のような多重星系については、肉眼で一つの光点に見える場合、各恒星を合わせた明るさを採用しています。等級の数値が小さいほど、恒星は明るく見えます。

順位恒星見かけの等級星座地球からの距離
1シリウス-1.46おおいぬ座8.6光年
2カノープス-0.74りゅうこつ座310光年
3ケンタウルス座アルファ星(A+B)-0.27ケンタウルス座4.37光年
4アークトゥルス-0.05うしかい座36.7光年
5ベガ+0.03こと座25光年
6カペラ+0.08ぎょしゃ座42.8光年
7リゲル+0.13オリオン座860光年

1. シリウス:夜空で最も明るい恒星

  • 正式名称: シリウス(主星に付けられた名称)
  • 見かけの等級: -1.46
  • 恒星の種類: 連星系。シリウスAはA1 V型主系列星、シリウスBは白色矮星
  • 地球からの距離: 8.6光年
  • 星座: おおいぬ座
  • 色: 青白色。地平線近くでは赤や青にまたたいて見えることがある
  • 観測可能な緯度: 北緯約73°から南緯90°
  • 宵の見頃: 12月から3月

シリウスは夜空で最も明るい恒星で、可視光ではランキング2位のカノープスの約2倍も明るく見えます。目に届く光のほぼすべてはシリウスAから来ています。シリウスBははるかに暗く、見るには望遠鏡が必要です。

シリウスの見つけ方

シリウスの見つけ方
シリウスを探すには、オリオン座の三つ星を見つけ、その並びを三つ星の長さの約8倍まで延ばします。その先に明るい青白色の恒星があります。

有名な3つの星の並びであるオリオン座の三つ星を探します。3つの星を通る直線を思い浮かべ、両方向へ延ばしてみましょう。一方には赤みを帯びた明るいアルデバランがあり、反対方向には、はるかに明るい青白色のシリウスがあります。三つ星からシリウスまでの角距離は約20°で、三つ星の長さのおよそ8倍です。正しい星を見つけたか確認したい場合は、Star Walk 2でシリウスを検索し、星空マップ上の白い矢印をたどりましょう。

シリウスが地平線近くにあるときは、白、赤、青に激しくまたたいて見えることがあります。地球の大気の乱れによって光の進路と強さが絶えず変化し、大気のシンチレーションが起こるためです。詳しくは、星がまたたく理由についてのガイドをご覧ください。

2. カノープス:夜空で2番目に明るい恒星

  • 正式名称: カノープス
  • 見かけの等級: -0.74
  • 恒星の種類・スペクトル型: A9 II型輝巨星
  • 地球からの距離: 約310光年
  • 星座: りゅうこつ座
  • 色: 黄白色
  • 観測可能な緯度: 北緯約37°から南緯90°
  • 宵の見頃: 北半球の低緯度では12月から2月、南半球では12月から3月

カノープスは、シリウスに次いで夜空で2番目に明るい恒星です。このランキングの上位にあるほかの恒星よりもはるか遠くにあるにもかかわらず明るく見えるのは、本来の光度が非常に高いためです。

カノープスはA9 II型輝巨星に分類されます。高温で極めて明るく、中心部で水素を核融合してエネルギーを生み出す長い段階である主系列をすでに終えた恒星です。

カノープスの見つけ方

カノープスの見つけ方
カノープスはシリウスから南へ36°の位置にあり、明るい黄白色の恒星として目立ちます。

現在地からカノープスが見える場合は、シリウスを目印にできます。シリウスから南の空へ約36°、腕を伸ばして握ったこぶし3個分より少し広い距離をたどってください。星の少ない空域に明るい黄白色の星が見えたら、それがカノープスです。

肉眼で星を探すのが好きな方には、南北両半球で使える簡単な星のたどり方を紹介した誰でも見つけられる15の星のインフォグラフィックもおすすめです。

15 stars everyone can find Intro
ポラリス、シリウス、アルクトゥールスなど、最も有名な星の見つけ方を学びましょう。このインフォグラフィックを使用して、夜空に慣れます!
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3. ケンタウルス座アルファ星:夜空で3番目に明るい恒星

  • 各恒星の正式名称: リギル・ケンタウルス(ケンタウルス座アルファ星A)、トリマン(ケンタウルス座アルファ星B)、プロキシマ・ケンタウリ(ケンタウルス座アルファ星C)
  • 見かけの等級: ケンタウルス座アルファ星AとBの合成等級は約-0.27
  • 恒星の種類: 三重連星系。ケンタウルス座アルファ星AとBは主系列星(G2 V型とK1 V型)、プロキシマ・ケンタウリは赤色矮星
  • 地球からの距離: AとBは約4.37光年、プロキシマ・ケンタウリは約4.25光年
  • 星座: ケンタウルス座
  • 色: 黄白色
  • 観測可能な緯度: 北緯約29°から南緯90°
  • 宵の見頃: 北半球の低緯度では5月から7月、南半球では4月から8月

ケンタウルス座アルファ星は三重連星系ですが、肉眼で見える明るい光点は、リギル・ケンタウルスとトリマンを合わせた光です。その合成等級は約-0.27で、地球から見た明るさのランキングではアークトゥルスを上回ります。

プロキシマ・ケンタウリは太陽に最も近い恒星ですが、肉眼で見るには暗すぎます。また、はるかに明るいケンタウルス座アルファ星A・Bのペアから2°以上離れた位置に見えます。

ケンタウルス座アルファ星の見つけ方

ケンタウルス座アルファ星の見つけ方
ケンタウルス座アルファ星とケンタウルス座ベータ星は、みなみじゅうじ座の近くにある有名なポインター(指極星)です。ケンタウルス座アルファ星は2つのうちで明るい方で、南十字からより遠くにあります。

まず、みなみじゅうじ座(南十字)を探します。その近くには、ポインター(指極星)と呼ばれる2つの非常に明るい星、ケンタウルス座アルファ星とケンタウルス座ベータ星があります。2つの星の間隔は約4.5°です。

ケンタウルス座アルファ星は、2つのうちで明るく、やや黄色みを帯び、南十字から遠い方の星です。ケンタウルス座ベータ星はより青く、南十字の近くにあります。

みなみじゅうじ座は、最も見分けやすい星座の一つでもあります。初心者でも見つけやすい星の並びは、有名な星座のインフォグラフィックでさらに確認できます。

4. アークトゥルス:夜空で4番目に明るい恒星

  • 正式名称: アークトゥルス
  • 見かけの等級: 約-0.05
  • 恒星の種類・スペクトル型: K1.5 III型橙色巨星
  • 地球からの距離: 約36.7光年
  • 星座: うしかい座
  • 色: オレンジ色
  • 観測可能な緯度: 北緯90°から南緯約71°
  • 宵の見頃: 4月から7月

アークトゥルスは、天の北半球に位置する恒星の中で最も明るい星です。温かみのあるオレンジ色をしているため、周囲にある白色や青白色の星と簡単に見分けられます。

アークトゥルスの見つけ方

アークトゥルスの見つけ方
オレンジ色のアークトゥルスは、北斗七星の柄のカーブを延ばすと見つけられます。

現在地から北斗七星が見える場合は、その柄の自然なカーブに沿って、同じ弧を約30°、腕を伸ばして握ったこぶし約3個分だけ延ばします。その先にオレンジ色のアークトゥルスがあります。この恒星は、春の大三角を構成する星の一つでもあります。

さらに簡単にアークトゥルスを探すには、Star Walk 2などの天文アプリを利用してください。

5. ベガ:夜空で5番目に明るい恒星

  • 正式名称: ベガ
  • 見かけの等級: 約+0.03
  • 恒星の種類・スペクトル型: A0 V型主系列星
  • 地球からの距離: 約25光年
  • 星座: こと座
  • 色: 青白色
  • 観測可能な緯度: 北緯90°から南緯約51°
  • 宵の見頃: 北半球では6月から10月、南半球の多くの地域では6月から9月

ベガはこと座で最も明るい恒星で、デネブ、アルタイルとともに作る夏の大三角の中でも最も明るく輝きます。

ベガは長い間、恒星の明るさを測る際の重要な基準星として使われてきました。一般には0等星として知られていますが、実際の見かけの等級は約+0.03です。

ベガの見つけ方

ベガの見つけ方
ベガは夏の大三角で最も明るい恒星です。こと座の主な星の並びを作る小さな平行四辺形のすぐ隣で輝いています。

ベガを見つける最も簡単な方法は、夏の大三角を使うことです。ベガ、デネブ、アルタイルという3つの明るい恒星が作る大きな三角形を探しましょう。ベガは、その頂点の一つで輝く青白色の明るい星です。ベガであることを確認するには、すぐ隣にある、こと座の小さな平行四辺形を探してください。

南半球では、夏の大三角は北の空の低い位置に見え、北半球から見た場合と比べて上下が逆に見えることがあります。

6. カペラ:夜空で6番目に明るい恒星

  • 正式名称: カペラ(主星に付けられた名称)
  • 見かけの等級: 星系全体で約+0.08
  • 恒星の種類: 四重連星系。主な近接連星は2つの黄色巨星からなる
  • 地球からの距離: 約42.8光年
  • 星座: ぎょしゃ座
  • 色: 金色がかった黄色
  • 観測可能な緯度: 北緯90°から南緯約44°
  • 宵の見頃: 北半球では11月から3月、カペラが昇る南半球の地域では11月から2月

カペラは濃い黄色の一つの星に見えますが、実際には2組の連星からなる四重連星系です。近接連星のカペラAaとAbは、進化した2つの黄色巨星で、目に届く光のほぼすべてを生み出しています。もう一組は、はるかに暗い赤色矮星で構成されています。

カペラの見つけ方

カペラの見つけ方
金色がかった黄色のカペラは、ぎょしゃ座で最も明るい恒星で、特徴的な五角形の一角を示します。北斗七星を目印にして探すこともできます。

カペラは、ぎょしゃ座の不規則な五角形の中で最も明るい星であり、冬のダイヤモンド(冬の大六角)の頂点の一つでもあります。

北半球の観測者は北斗七星を目印にすることもできます。ひしゃくの器の上辺にある2つの星、メグレズからドゥーベへ線を引き、その間隔の約5倍まで延ばします。カペラは、その線から数度離れた位置にあります。

7. リゲル:夜空で7番目に明るい恒星

  • 正式名称: リゲル
  • 見かけの等級: 約+0.05~+0.18、平均約+0.13
  • 恒星の種類: 多重星系に属する青色超巨星
  • 地球からの距離: 約860光年
  • 星座: オリオン座
  • 色: 青白色
  • 観測可能な緯度: 北緯82°から南緯約90°
  • 宵の見頃: 緯度によって異なるが、おおむね11月から3月

リゲルはオリオン座で最も明るい恒星であり、肉眼で見える恒星の中でも特に光度の高い星の一つです。シリウス、ベガ、アークトゥルスより数百光年も遠くにありますが、それでも夜空で最も明るい恒星の一つとして見えます。

リゲルはわずかに明るさが変化する変光星で、見かけの等級も少し変わります。ベガ、カペラ、リゲルは見かけの明るさが互いに近いため、カタログや一覧によって数値や順位がわずかに異なる場合があります。

リゲルの見つけ方

リゲルの見つけ方
青白色のリゲルは、狩人オリオンの片足を示す恒星です。オリオン座の三つ星を挟んで、赤みを帯びたベテルギウスの反対側にあります。

オリオン座の三つ星を見つけ、その近くで狩人オリオンの足を示す明るい青白色の星を探します。リゲルは、赤みを帯びたベテルギウスと対角線上で向かい合い、2つの明るい星の間には三つ星があります。

オリオン座は最も見分けやすい星座の一つなので、リゲルは初心者が探す明るい恒星として最適です。

最も明るい恒星:よくある質問

夜空で最も明るい恒星は?

夜空で最も明るい恒星はシリウスで、見かけの実視等級は-1.46です。人が暮らす地域の大部分から見えますが、北緯約73°より北では昇りません。

夜空で2番目に明るい恒星は?

夜空で2番目に明るい恒星はカノープスで、見かけの実視等級は約-0.74です。南半球から最もよく見え、北緯約37°より北では昇りません。

夜空で3番目に明るい恒星は?

3位はケンタウルス座アルファ星で、シリウスとカノープスに続きます。肉眼ではケンタウルス座アルファ星AとBが一つの星に重なって見え、その合成等級は約-0.27です。

冬の空で最も明るい恒星は?

北半球では、冬の宵の空で最も明るい恒星はシリウスです。特に12月から3月に目立ちます。南半球では、冬の宵に最も明るい恒星はケンタウルス座アルファ星で、特に冬の初めによく見えます。

北極星は空で最も明るい恒星?

いいえ。北極星の見かけの等級は約2.0で、明るさの順位は50位前後にすぎません。北天の極の近くに位置し、航海や方角の確認に役立つことから重要視されています。シリウスは北極星の約25倍明るく見え、夜空で最も明るい恒星です。

恒星によって明るさが違って見えるのはなぜ?

地球から見た恒星の明るさは、主に恒星がどれだけの光を放っているかと、地球からどれほど離れているかで決まります。非常に光度の高い恒星なら遠くにあっても明るく見え、光度がそれほど高くない恒星でも、地球に近ければ明るく見える場合があります。

見かけの等級と光度は同じ?

いいえ。見かけの等級は地球から恒星がどのくらい明るく見えるかを表し、光度は恒星が実際に放出する光の量を表します。

北半球から見える最も明るい恒星は?

北半球の大部分では、シリウスが最も明るい恒星です。天の赤道より南に位置していますが、北緯約73°までの地域から見えます。それより北ではシリウスが地平線より上に昇らないため、アークトゥルスが観測できる最も明るい恒星となります。

南半球から見える最も明るい恒星は?

南半球から見える最も明るい恒星もシリウスです。2番目はカノープス、3番目はケンタウルス座アルファ星です。

最も明るい7つの恒星を同時に見られる?

好条件に恵まれれば、3月ごろの赤道付近では、明るい恒星のうち最大6つを同時に見ることができます。シリウス、カノープス、ケンタウルス座アルファ星、アークトゥルス、カペラ、リゲルが短時間同じ空に見えますが、その間ベガは地平線の下にあります。7つすべてを同時に見ることはできません。

最も明るい恒星:まとめ

夜空で最も明るい恒星はシリウスで、カノープスとケンタウルス座アルファ星が続きます。その後にアークトゥルス、ベガ、カペラ、リゲルが並び、上位7つを構成します。

7つの恒星はいずれも、地平線より上にあれば、光害のある地域でも肉眼で見える明るさです。いくつかの恒星を見分けられるようになると、その周囲にある星座やほかの天体も探しやすくなります。恒星や星座を見つける手助けが必要なら、Star Walk 2天文アプリを利用してください。

知識を試してみませんか?星を当てるクイズに挑戦したり、次回の星空観察に役立つ早見ガイドとして最も明るい恒星のインフォグラフィックを活用したりできます。

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