8月におすすめの天体撮影ターゲット:明るいメシエ天体など
8月におすすめの天体撮影ターゲットをお探しですか?8月はディープスカイ天体の観測シーズンが移り変わる時期です。いて座、たて座、はくちょう座、ケフェウス座に広がる明るい天の川はまだ見やすく、アンドロメダ座とペガスス座も次第に早い時間から昇るようになります。そのため、広視野で撮影できる輝線星雲から初心者向けの星団、定番の銀河まで、さまざまな星雲、星団、銀河を撮影できます。
以下では、8月に観察・撮影したいディープスカイ天体を、見え方、特徴、おすすめの機材とともにご紹介します。撮影計画にはSky Tonightアプリをご利用ください。現在地から各天体が見える時間や高度、望遠鏡、双眼鏡、カメラを向ける方角を確認できます。
内容
- ディープスカイ天体を撮影する前に月相を確認
- 8月に観察・撮影したい星雲
- 8月に観察・撮影したい銀河
- 8月に観察・撮影したい星団
- 8月のディープスカイ天体:よくある質問
- 8月に撮影したいそのほかのディープスカイ天体
- 8月のディープスカイ天体:要点
ディープスカイ天体を撮影する前に月相を確認
ディープスカイ天体は、空ができるだけ暗いときに最もよく観察・撮影できます。そのため、月相は重要です。明るい月光は、淡い星雲、銀河、星団を見えにくくします。特に、魔法使い星雲、まゆ星雲、象の鼻星雲、バーナード銀河、NGC 7331のようなコントラストの低い天体は大きな影響を受けます。
2026年8月に空が最も暗くなるのは、8月12日の新月前後です。ディープスカイ天体の観察や撮影に最適なのは、おおよそ8月8日~16日です。この期間、月は細い三日月状になるか、夜の大部分は空に現れません。8月4日~5日ごろの下弦直前も、月が昇る前の夕方なら撮影に適しています。8月28日の満月前後は、明るい月によって淡いディープスカイ天体を撮影するのがはるかに難しくなるため、避けることをおすすめします。
現在地での正確な月相の日付、月の輝面率、月の出と月の入りの時刻は、月のカレンダーで確認できます。8月12日の新月は皆既日食と、8月28日の満月は部分月食と重なるため、特に注目してください。
月、M7、M8が天空の三角形を作る

8月22日、満ちていく月、プトレマイオス星団(M7)、干潟星雲(M8)が空にほぼ正三角形を作ります。各辺の長さは約10.21°、10.86°、10.63°です。M7はさそり座にある明るい散開星団で、M8は隣のいて座にある大きな星形成領域です。月の明るさによって干潟星雲のコントラストは低下しますが、プトレマイオス星団は簡単に見つけられるでしょう。双眼鏡を使えば、両方のディープスカイ天体がさらによく見えます。三角形は10°以上に広がるため、望遠鏡ではなく、広視野の双眼鏡、広角レンズまたは短望遠レンズを付けたカメラを使ってください。日没後、南の地平線まで開けた場所から、さそり座といて座の方向を探しましょう。
8月に観察・撮影したい星雲
星雲とは、星が誕生したり最期を迎えたりする巨大なガスと塵の雲です。美しい形や輝く色を持つものが多いですが、その色を肉眼で見られるとは限りません。ほとんどの星雲は、望遠鏡を通しても淡い灰色のしみのように見えます。そのため、長時間露光によって星雲本来の美しさを捉えられる天体写真家に特に人気があります。一方、明るい星雲の中には、暗い空の下で双眼鏡や小型望遠鏡を使って見つけられるものもあります。
らせん星雲

- 別名:NGC 7293、神の目、サウロンの目
- 見かけの大きさ:25′(月の0.8倍)
- 見かけの等級:7.6
- 星座:みずがめ座
- 最もよく見える地域:両半球
らせん星雲は、地球からわずか約655光年の距離にある惑星状星雲です。中心にある太陽に似た恒星が最期に放出したガスの層によって、幅の広いリング状の構造が形成されています。
観察と天体撮影のコツ
らせん星雲は全体の等級が比較的明るいものの、表面輝度が低いため、簡単には見えません。20×100の双眼鏡とOIIIまたはUHCフィルターを使えば、見える可能性があります。ただし、望遠鏡で観察する方が適しています。
らせん星雲は美しい撮影対象ですが、コントラストは低めです。星雲全体を視野に収められる小型屈折望遠鏡または十分に広い視野を持つ望遠鏡を使いましょう。総露光時間を長くすると、リング状の構造、淡い外周部の輝き、繊細な色を捉えやすくなります。特にナローバンドフィルターやデュアルバンドフィルターが役立ちます。OIIIは青緑色の輝きを強調し、Hαは赤い外周部を際立たせます。

魔法使い星雲

- 別名:NGC 7380、Sh2-142
- 見かけの大きさ:25′(月の0.8倍)
- 見かけの等級:7.2
- 星座:ケフェウス座
- 最もよく見える地域:北半球
魔法使い星雲は、地球から約7,000光年の距離にある散開星団NGC 7380を取り囲む輝線星雲です。見る角度によって、とがった帽子をかぶった魔法使いのように見えることから、この愛称が付けられました。

観察と天体撮影のコツ
魔法使い星雲を目で観察するのは非常に困難です。完全に暗い空、望遠鏡、OIIIフィルターが必要で、それでも見えるとは限りません。星雲の内部にある星団NGC 7380は、星雲自体よりはるかに簡単に見つけられます。
天体撮影でも、表面輝度が低いため難しい対象です。通常の一眼レフカメラでも撮影できますが、天体改造一眼レフカメラ、冷却天体カメラ、モノクロカメラを使うと、はるかによい結果を得られます。総露光時間を長くし、可能であればナローバンドフィルターまたはデュアルバンドフィルターを使用してください。スマート望遠鏡も役立ちます。この淡い星雲は、正確に導入・追尾することで、はるかに撮影しやすくなります。

まゆ星雲

- 別名:IC 5146、Caldwell 19、Sh 2-125
- 見かけの大きさ:12′(月の0.4倍)
- 見かけの等級:7.1
- 星座:はくちょう座
- 最もよく見える地域:北半球
まゆ星雲は、地球から約4,000光年の距離にある反射・輝線星雲です。この星雲の特徴は、西に向かって長く伸びる暗い「尾」です。この「尾」は、冷たい星間塵でできた暗黒星雲バーナード168です。
観察と天体撮影のコツ
まゆ星雲の「尾」(バーナード168)は小型双眼鏡でも見えますが、星雲自体は中型望遠鏡でも観察が難しいでしょう。中型または大型望遠鏡では、小さな星団を取り囲む淡くぼんやりした光として見えることがあります。星雲用フィルターを使うと輝線成分がわずかに見やすくなる可能性がありますが、長時間露光写真の方がはるかに印象的です。
撮影には、小型屈折望遠鏡または中程度の焦点距離を使いましょう。淡い赤色の輝線、青みがかった反射成分、周囲の暗い塵の帯を捉えるには、長い総露光時間が欠かせません。天体改造一眼レフカメラ、冷却天体カメラ、モノクロカメラを使うと、最良の結果を得られます。光害のある空では、Hαフィルターまたはデュアルバンドフィルターを使うとコントラストが向上します。

象の鼻星雲

- 別名:IC 1396A、vdB 142
- 見かけの大きさ:25′ × 5′(月の0.8倍)
- 見かけの等級:5.6
- 星座:ケフェウス座
- 最もよく見える地域:北半球
象の鼻星雲は、はるかに大きな輝線星雲IC 1396の内部にある、細長く暗いガスと塵の雲です。活発な星形成領域であり、近くの大質量星からの放射が雲の形を作るとともに、新しい星の誕生を促しています。

観察と天体撮影のコツ
象の鼻星雲を目で観察するのは非常に困難です。より大きなIC 1396領域は、極めて暗い空の下で非常に淡くぼんやりした光として見えることがありますが、「鼻」の部分はほぼ撮影専用の対象です。観察する場合は、広視野望遠鏡を低倍率で使い、非常に暗い空の下でOIIIまたはUHCフィルターを使用してコントラストを高めてください。
象の鼻星雲は、ケフェウス座で特におすすめのディープスカイ撮影対象です。カメラレンズ、小型屈折望遠鏡、広視野望遠鏡を使うと、周囲のIC 1396領域と一緒に構図へ収められます。長い総露光時間が重要で、ナローバンドフィルターまたはデュアルバンドフィルターの使用を強くおすすめします。Hαは赤い輝線を、OIIIとSIIは輝くガスの構造を際立たせます。光害のある空では、明るい背景の星雲に対して暗い「鼻」を浮かび上がらせるため、ナローバンド撮影が特に効果的です。

星雲の多くは、何かに似た形から名前が付けられています。ただし、そのように見えるかどうかは意見が分かれることもあります。挑戦してみませんか?星雲当てクイズに挑戦して、形を見分ける力を試してみましょう!

8月に観察・撮影したい銀河
銀河とは、私たちの天の川銀河と同じように、恒星、ガス、塵からなる巨大な天体システムです。優雅な渦巻銀河から滑らかな楕円銀河、明確な構造を持たない不規則銀河まで、さまざまな形と大きさがあります。銀河は、優美な構造と輝く中心部を捉えられる長時間露光撮影に最適な対象です。
バーナード銀河

- 別名:NGC 6822、IC 4895、Caldwell 57
- 見かけの大きさ:15.5′ × 13.5′(月の0.5倍)
- 見かけの等級:9.3
- 星座:いて座
- 最もよく見える地域:南半球
バーナード銀河は、地球から約160万光年の距離にある棒状不規則銀河です。その構造と組成は、別の不規則銀河である小マゼラン雲に似ています。1925年、エドウィン・ハッブルはNGC 6822内のケフェイド変光星を使って距離を測定し、この銀河が天の川銀河のはるか外側にあることを示しました。
観察と天体撮影のコツ
バーナード銀河は表面輝度が低いため簡単には見えませんが、条件がよければ15×50の双眼鏡で観察できます。よりよく見るには、口径60mmの望遠鏡を使ってください。
バーナード銀河は目立たないものの、撮影する価値のある天体です。総露光時間を長くすると、不規則な形、若い青色星、ピンク色に輝く水素の豊富な星形成領域を捉えられます。この銀河は大きくコントラストが低いため、非常に高い倍率よりも、正確な追尾、暗い空、丁寧な画像処理が重要です。

NGC 7331

- 別名:Caldwell 30、UGC 12113
- 見かけの大きさ:10.5′ × 3.7′(月の0.3倍)
- 見かけの等級:9.5
- 星座:ペガスス座
- 最もよく見える地域:北半球
NGC 7331は、ペガスス座にある非棒状渦巻銀河です。大きさ、形、質量が似ていることから、天の川銀河とよく比較されます。私たちの視線に対して傾いているため、画像では暗い塵の帯、青みがかった若い星団、赤みを帯びた星形成領域を伴う、明るく細長い円盤として見えます。
観察と天体撮影のコツ
NGC 7331はペガスス座にある銀河の中では明るい方ですが、観察には暗い空と望遠鏡が必要です。小型望遠鏡では、淡く細長い光のしみのように見えます。大型望遠鏡を使うと、より明るい中心部と、はっきりした楕円形を確認できます。
NGC 7331は、撮影する価値のある銀河です。中~長焦点距離を使い、傾いた円盤、明るい中心部、暗い塵の帯を捉えましょう。総露光時間を長くすると、淡い外側のハローと周囲にある小さな背景銀河が見えてきます。自然な銀河の色にはブロードバンドカラー撮影が適しています。Hαデータを追加すると、渦状腕にある赤みを帯びた淡い星形成領域を強調できます。

くじゃく座銀河

- 別名:NGC 6744、Caldwell 101
- 見かけの大きさ:20′ × 12.9′(月の0.7倍)
- 見かけの等級:9.1
- 星座:くじゃく座
- 最もよく見える地域:南半球
くじゃく座銀河は、くじゃく座にある大きな渦巻銀河です。渦状腕、細長い中心部、塵に覆われた円盤、全体的な構造が天の川銀河に似ているため、「天の川銀河の双子」と呼ばれることがあります。NGC 6744には、形がゆがんだ小さな伴銀河NGC 6744Aもあり、天の川銀河の近くにあるマゼラン雲と比較されることがあります。
観察と天体撮影のコツ
くじゃく座銀河は、南半球の観測者に特におすすめの銀河です。暗い空では小型望遠鏡でも見えますが、目で渦巻構造を確認するのは困難です。低~中倍率を使い、暗く透明度の高い空の下で、細長い輝きと明るい中心部を探してください。北半球の緯度では地平線すれすれに見えるか、まったく昇らないため、主に南半球向けの天体です。
NGC 6744は、撮影する価値のある銀河です。中程度の焦点距離または小型望遠鏡を使って、大きく傾いた円盤、渦状腕、塵に覆われた中心部を構図に収めましょう。総露光時間を長くすると、淡い外側の腕と小さな伴銀河NGC 6744Aを捉えられます。自然な銀河の色にはブロードバンドカラー撮影が適しています。Hαデータを追加すると、渦状腕の星形成領域を強調できます。

8月に観察・撮影したい星団
星団とは、一緒に誕生し、家族のように宇宙空間を移動する恒星の集まりです。球状星団は高密度でほぼ球形をしており、散開星団では恒星がよりまばらに分布しています。多くの星団は見つけやすく、初心者にも経験豊富な観測者にも適しています。星団は天体撮影にもおすすめの対象です。淡い星雲や銀河より1枚あたりの露光時間を短くできることが多い一方、総露光時間を長くすると、淡い外周部の細部まで写せます。
ペガスス座大球状星団

- 別名:M15、NGC 7078
- 見かけの大きさ:18′(月の0.6倍)
- 見かけの等級:6.6
- 星座:ペガスス座
- 最もよく見える地域:北半球
ペガスス座大球状星団は、地球から約3万5,000光年離れた球状星団です。年齢は約130億年で、天の川銀河にある球状星団の中でも特に高密度です。
観察と天体撮影のコツ
ペガスス座大球状星団は、双眼鏡を使うとぼんやりした白い「星」のように見えます。完全に暗い場所では、肉眼で見えることもあります。星団内の個々の恒星を見分けるには、大型望遠鏡が必要です。
ペガスス座大球状星団は、コンパクトで撮影しがいのある天体です。望遠鏡または長い焦点距離を使い、密集した明るい中心部と周囲に広がる恒星のハローを捉えましょう。中心部の露出オーバーを防ぐには短~中程度の露光を使い、淡い外側の恒星を写すために総露光時間を長くしてください。特別なフィルターは必要ありません。高密度の星野を分離して写すには、正確な追尾、鋭いピント、丁寧な画像処理が重要です。

夏のバラ星団

- 別名:M55、NGC 6809
- 見かけの大きさ:19′(月の0.6倍)
- 見かけの等級:6.3
- 星座:いて座
- 最もよく見える地域:南半球
夏のバラ星団は、約10万個の恒星を含む球状星団です。多くの球状星団とは異なり、中心部が極端に密集していません。そのため、M55は特に双眼鏡や小型望遠鏡では、幅広く拡散した姿に見えます。
観察と天体撮影のコツ
M55は大きく比較的明るいものの、表面輝度が低いため、観察には暗く澄んだ空が必要です。双眼鏡では、丸くかすんだ光のしみとして見えます。小型望遠鏡では一部の恒星を分離し始め、大型望遠鏡では、まばらで粒状に見える星団全体に、さらに多くの恒星を確認できます。北半球ではM55が南の地平線近くにとどまるため、いて座が空で最も高くなる時間に観察してください。
夏のバラ星団は、撮影する価値のある天体です。望遠鏡または望遠レンズを使い、いて座の星が豊富な背景の中に広がる、柔らかく集中した姿を捉えましょう。特別なフィルターは必要ありません。鋭いピント、正確な追尾、丁寧な露出調整の方が重要です。明るい中心部が露出オーバーにならないように注意し、淡い外側の恒星を写せるだけの総露光時間を確保してください。

さそり星団

- 別名:M52、NGC 7654、Cr 455
- 見かけの大きさ:13′(月の0.4倍)
- 見かけの等級:6.9
- 星座:カシオペヤ座
- 最もよく見える地域:北半球
さそり星団は、100個以上の恒星が確認されている豊かな散開星団で、中心部に向かって恒星が強く集中しています。小型望遠鏡では、天の川の星が豊富な背景に浮かぶ、扇形のコンパクトな星の集まりに見えることがあります。
観察と天体撮影のコツ
さそり星団は、双眼鏡や小型望遠鏡に適した天体です。双眼鏡では小さくかすんだ光のしみとして見えますが、望遠鏡を使うと多くの淡い恒星を分離できます。低~中倍率を使い、星団全体と、周囲に広がるカシオペヤ座の星野を一緒に視野へ入れましょう。
M52は初心者にも撮影しやすい天体です。長時間露光や特別なフィルターは必要ありませんが、鋭いピントと正確な追尾によって、多数の淡い恒星を分離できます。カメラレンズ、小型屈折望遠鏡、望遠鏡を使えば、星団と周囲の天の川の星野を一緒に撮影できます。より広い構図では、近くのバブル星雲も入れてみましょう。

トランプラー37星団

- 別名:Tr 37、Collinder 439
- 見かけの大きさ:1.5°(月の3倍)
- 見かけの等級:5.0
- 星座:ケフェウス座
- 最もよく見える地域:北半球
トランプラー37は、大きな輝線星雲IC 1396の内部にある若い散開星団とアソシエーションです。この星団には大質量星HD 206267があり、その放射が周囲のガスや塵を照らして形作っています。その中には、有名な象の鼻星雲の領域も含まれます。
観察と天体撮影のコツ
トランプラー37は広い範囲に分布しているため、双眼鏡または小型望遠鏡を低倍率で使うのが最適です。星団の恒星は、周囲にある淡いIC 1396の星雲より簡単に見えます。暗い空では、ケフェウス座の星が豊富な天の川の中に、まばらな星の集まりとして見えます。UHCフィルターを使うと、周囲の輝線星雲がわずかに見える可能性があります。
トランプラー37は、より広いIC 1396領域の一部として撮影するのが最適です。カメラレンズ、小型屈折望遠鏡、広視野望遠鏡を使い、星団と周囲の赤い輝線星雲、暗い塵の構造を一緒に捉えましょう。ナローバンドフィルターやデュアルバンドフィルターが特に役立ちます。Hαは輝く水素ガスを、OIIIとSIIはコントラストと構造を際立たせます。より印象的な構図にするには、IC 1396の中で特に見分けやすい暗い構造の一つである象の鼻星雲も入れてください。

8月のディープスカイ天体:よくある質問
ディープスカイ天体とは?
ディープスカイ天体(DSO)とは、恒星でも太陽系の一部でもない天体の総称です。銀河、星雲、星団などが含まれます。通常は暗いため、観察には双眼鏡や望遠鏡が必要になることがよくあります。
8月に見える最も明るいディープスカイ天体は?
8月の空で特に明るく、見つけやすいディープスカイ天体には、次のようなものがあります。
- トランプラー37:ケフェウス座にある大きな散開星団で、見かけの等級は5.0。
- 夏のバラ星団(M55):いて座にある幅広い球状星団で、見かけの等級は6.3。
- ペガスス座大球状星団(M15):コンパクトな球状星団で、見かけの等級は6.6。
- さそり星団(M52):カシオペヤ座にある恒星の豊かな散開星団で、見かけの等級は6.9。
- らせん星雲(NGC 7293):見かけの等級が7.6の大きな惑星状星雲。ただし、表面輝度が低いため、等級の数値から想像するより見つけにくい天体です。
天体が見つけやすいかどうかは、見かけの等級だけでは決まりません。らせん星雲やバーナード銀河のような大きな天体は、広い範囲に光が分散するため、同じ程度の等級を持つコンパクトな星団よりも、はるかに暗く見えることがあります。
さらに多くの明るいディープスカイ天体は、肉眼で見える星団の一覧や初心者向けディープスカイ天体マップでご覧ください。
現在地から見えるおすすめのディープスカイ天体を簡単に探す方法
今夜、自分の空で見えるディープスカイ天体をすぐに探すには、Sky Tonightアプリで次の手順を行います。
- 望遠鏡アイコンをタップして、「今夜見える天体」を開きます。
- 「ディープスカイ天体」セクションまでスクロールするか、上部のフィルターバーをタップして銀河のアイコンを選び、一覧を絞り込みます。
- 天体の横にある青いターゲットアイコンをタップすると、その天体がいつ、空のどこに現れるかを確認できます。
画面を見ながら操作方法を確認したいですか?動画チュートリアルで手順をご覧ください。
8月に撮影したいそのほかのディープスカイ天体
6月と7月のガイドで紹介した多くのディープスカイ天体は、8月にも引き続き絶好の撮影対象です。今月、観察・撮影したい星雲、銀河、星団をさらにご紹介します。
- あれい状星雲(M27)
- 干潟星雲(M8)
- わし星雲(M16)
- 花火銀河(NGC 6946)
- アンドロメダ銀河(M31)
- 野鴨星団(M11)
- ヘルクレス座球状星団(M13)
- いて座大球状星団(M22)
これらをはじめとする夏の天体については、6月のディープスカイ天体と7月のディープスカイ天体のガイドをご覧ください。
8月のディープスカイ天体:要点
8月の空では、誰もが楽しめる天体を見つけられます。いて座、はくちょう座、カシオペヤ座、ケフェウス座の星が豊富な天の川はまだ見やすく、ペガスス座とアンドロメダ座は夕方のより早い時間から昇り始めます。
見つけやすい天体から始めるなら、ペガスス座大球状星団、夏のバラ星団、さそり星団、トランプラー37などの明るい星団がおすすめです。さらに難しい撮影に挑戦するなら、魔法使い星雲、まゆ星雲、象の鼻星雲、バーナード銀河、NGC 7331、くじゃく座銀河を狙ってみましょう。これらの淡い天体を撮影するには、暗い空、正確な追尾、長い総露光時間が必要です。さらに多くの候補は、7月の天体撮影ターゲットをご覧ください。多くの天体は8月にも引き続き見やすい位置にあります。
新月前後に撮影を計画し、現在地から高く昇る天体を選びましょう。Sky Tonightアプリを使えば、見える時間と位置を確認できます。晴れた空の下で、観測をお楽しみください!
月別おすすめディープスカイ天体:年間カレンダー
ディープスカイ天体の魅力を楽しめるのは8月だけではありません。各月に宇宙で見られる天体を、月別ガイドでご確認ください。
- 1月のディープスカイ天体
- 2月のディープスカイ天体
- 3月のディープスカイ天体
- 4月のディープスカイ天体
- 5月のディープスカイ天体
- 6月のディープスカイ天体
- 7月のディープスカイ天体
- 9月のディープスカイ天体
- 10月のディープスカイ天体
- 11月のディープスカイ天体
- 12月のディープスカイ天体
天の川を見る最後のチャンス
8月は、天の川が次第に見えにくくなる前に、美しい姿を楽しめる時期です。特に月の前半は、光害の少ない暗い場所なら、夕方の空に明るい銀河中心を見ることができます。

