8月に見えるおすすめの星座
8月の夕方に見たいおすすめの星座は、いて座、こと座、ぼうえんきょう座、たて座、みなみのかんむり座の5つです。南半球では、いて座、ぼうえんきょう座、みなみのかんむり座が特によく見えます。一方、こと座は北半球の方が見つけやすい星座です。たて座は、暗い空の下なら両半球から観察できます。無料のStar Walk 2アプリを使えば、どの星座も簡単に見つけられます。
目次
8月に見たいおすすめの星座
| 星座 | 見える緯度 | 最も明るい星 | 見つけ方 |
|---|---|---|---|
| いて座 | 北緯55°~南緯90° | カウス・アウストラリス | さそり座の近くにあるティーポットを探します。 |
| こと座 | 北緯90°~南緯40° | ベガ | 夏の大三角を作る3つの星の一つ、明るいベガを探します。 |
| ぼうえんきょう座 | 北緯30°~南緯90° | ぼうえんきょう座α星 | いて座とさそり座の尾の近くを探します。 |
| たて座 | 北緯70°~南緯90° | たて座α星 | アルタイルと、いて座のティーポットの間にある天の川沿いを探します。 |
| みなみのかんむり座 | 北緯40°~南緯90° | メリディアナ | いて座の近くにある、淡い弧状の星並びを探します。 |
緯度の範囲は目安であり、各星座の主要な星の並びが実際に見やすい範囲を示しています。範囲外でも、個々の星が見える場合があります。
このガイドで紹介する星座は、現地時刻の21時ごろに空で最も高く昇るため、8月が最も見やすい時期とされています。8月に見える星座はこれだけではありませんが、夕方の観察条件は特に良好です。
星座は、夕方の空で目立つものから淡いものの順に並べています。
- ☆☆☆:明るく、比較的簡単に見分けられます。
- ☆☆:中程度の明るさで、少し注意すれば見つけられます。
- ☆:淡いため、暗い空での観察がおすすめです。双眼鏡も役立ちます。
いて座
- 明るさ:☆☆☆
- 見える緯度:北緯55°~南緯90°
- 最も明るい星:カウス・アウストラリス(1.8等)
- 主なディープスカイ天体:干潟星雲(6.0等)、いて座大球状星団(5.1等)

8月にいて座を見つける方法
いて座の中央部にある星々は、ティーポットと呼ばれる見分けやすい形を作っています。取っ手、ふた、三角形の注ぎ口を見つければ、星座の残りの部分も簡単に探せます。
ティーポットの注ぎ口は、天の川銀河の中心方向を指しています。暗い空では、この領域に特に多くの星、星雲、星団が見えます。

北半球では、空が暗くなってから南を向いてください。いて座は、特に北緯の高い地域では地平線近くに見えます。
夏の大三角も目印になります。デネブからアルタイルを通り、南の地平線へ向かう線を想像してください。その先にいて座があります。近くのさそり座にある、明るく赤いアンタレスを探す方法もあります。いて座は、さそり座の東側にあります。

南半球では、いて座は通常、空の高い位置に見えます。赤道付近では南の空を探してください。南緯25°~30°付近では天頂近くを通ることがあり、さらに南の地域では北の空に見えます。いて座を見つけるには、まず、さそり座とアンタレスを探し、その近くにあるティーポットを見つけましょう。
いて座の神話
いて座は伝統的に、弓を構える射手として描かれ、多くの場合はケンタウロスの姿をしています。ギリシャ神話の一説では、ヘリコン山でムーサたちと暮らしていた、狩りと弓の名手クロトスと結び付けられています。クロトスは、弓術と拍手を発明したと伝えられています。
また、いて座は、医学、音楽、狩猟に詳しい賢いケンタウロス、ケイローンと結び付けられることもあります。ただし、ケイローンは一般に、隣のケンタウルス座と関連付けられています。
こと座
- 明るさ:☆☆
- 見える緯度:北緯90°~南緯40°
- 最も明るい星:ベガ(0.0等)
- 主なディープスカイ天体:環状星雲(8.8等)

8月にこと座を見つける方法
まず、青白く輝く明るい星ベガを見つけます。その隣にある、4つの淡い星が作る小さな平行四辺形を探してください。ベガとこのコンパクトな星の並びが、こと座の主要な形を作っています。
ベガは夏の大三角の一角です。ほかの2つの角は、はくちょう座のデネブと、わし座のアルタイルです。
北半球では、8月の夕方にベガが空高く昇り、北半球の中緯度地域では天頂近くを通ることがあります。ベガを見つけたら、目が暗闇に慣れるまで待つと、こと座の淡い星も見つけやすくなります。

南半球では、ベガとこと座を探すために北を向いてください。星座全体を最もよく見られるのは、およそ南緯40°より北の地域です。さらに南でも、ベガとこと座の一部が北の地平線すれすれに見えることがあります。
こと座の神話
こと座の英語名Lyraは、弦楽器の竪琴を意味します。ギリシャ神話では、人間や動物、さらには自然まで魅了する歌を奏でた音楽家オルフェウスの竪琴を表しています。
オルフェウスの妻エウリュディケが蛇にかまれて亡くなると、オルフェウスは冥界へ向かい、ハデスとペルセポネの前で竪琴を奏でました。その音楽に心を動かされた二人は、一つの条件を付けて、エウリュディケがオルフェウスとともに地上へ戻ることを許しました。地上に着くまで、オルフェウスは彼女を振り返ってはならないという条件でした。
しかし、オルフェウスは早く振り返りすぎたため、彼女を永遠に失いました。オルフェウスの死後、その竪琴は星空に置かれました。
ぼうえんきょう座
- 明るさ:☆
- 見える緯度:北緯30°~南緯90°
- 最も明るい星:ぼうえんきょう座α星(3.5等)
- 主なディープスカイ天体:NGC 6584(8.3等)

8月にぼうえんきょう座を見つける方法
ぼうえんきょう座は淡いため、人工の明かりから離れた暗い場所で観察してください。最も明るいぼうえんきょう座α星でさえ、光害のひどい空では見えないことがあります。
北半球では、ぼうえんきょう座は北緯の低い地域からしか見えません。南を向き、まず、いて座のティーポットと、弧を描くさそり座の尾を探してください。ぼうえんきょう座は、これらの明るい星並びの下にあり、地平線すれすれに見えます。北半球の中緯度地域では、星座の一部しか昇らず、高度も非常に低いままです。北緯の高い地域では、星座全体が地平線の下にとどまります。
南半球では、ぼうえんきょう座をはるかに簡単に観察できます。いて座とさそり座を見つけ、その近くで、ぼうえんきょう座の淡い星を探してください。南半球の多くの地域では、星座が空高く昇ります。

ぼうえんきょう座の歴史と意味
ぼうえんきょう座に古代の神話はありません。フランスの天文学者ニコラ=ルイ・ド・ラカーユが南天の星々を整理した後、18世紀にこの星座を設定しました。
ラカーユは、科学や芸術に使われる道具にちなんで複数の星座を命名しました。ぼうえんきょう座は、当時の天文学者が使用していた屈折望遠鏡を表しています。
たて座
- 明るさ:☆
- 見える緯度:北緯70°~南緯90°
- 最も明るい星:たて座α星(3.8等)
- 主なディープスカイ天体:野鴨星団(6.3等)

8月にたて座を見つける方法
たて座の主要な形を作るのは、数個の淡い星だけです。ただし、星座は天の川の特に明るい部分に位置しているため、暗い空の下で周辺を観察する価値があります。
北半球では南を向き、わし座で最も明るい星アルタイルを見つけます。次に、地平線に近い、いて座のティーポットを探してください。たて座は、アルタイルとティーポットのほぼ中間にあります。

南半球の中緯度地域の多くでは、北の空を見てください。赤道付近では、たて座が天頂近くを通ることがあります。アルタイルといて座を見つけ、その間にあるコンパクトな星の並びを探しましょう。
たて座はアルタイルから約25°離れています。道具を使わずにこの距離を測るには、腕をまっすぐ伸ばしてください。広げた手の幅は約20°、3本の指をそろえた幅は約5°です。指と伸ばした手を使って空の距離を測る方法は、角距離のインフォグラフィックでご覧ください。

たて座の歴史と意味
たて座に古代の神話はありません。ポーランドの天文学者ヨハネス・ヘヴェリウスが17世紀後半、「ソビエスキの盾」を意味するScutum Sobiescianumという名前で設定しました。
この星座は、1683年のウィーンの戦いで活躍したポーランド王ヤン3世ソビエスキをたたえたものです。その後、名称はラテン語で「盾」を意味するScutumに短縮されました。
歴史上、多くの珍しい星座が作られてきましたが、そのすべてが現在も正式な星座として認められているわけではありません。ねこ座、はえ座、発電機座のうち、現在の星図にも残っているものはどれでしょう?クイズに挑戦して、正式に認められた星座と、忘れられた星座を見分けてみましょう。

みなみのかんむり座
- 明るさ:☆
- 見える緯度:北緯40°~南緯90°
- 最も明るい星:メリディアナ(4.1等)
- 主なディープスカイ天体:NGC 6541(6.3等)

8月にみなみのかんむり座を見つける方法
みなみのかんむり座は、いて座とさそり座の尾の近くにあります。星が淡いため、月の出ていない暗い夜を選び、目が暗闇に慣れるまで待ちましょう。
北半球では南を向き、まず、いて座を見つけてください。みなみのかんむり座はティーポットの下、地平線のすぐ近くにあります。北緯の低い地域ほど見つけやすく、さらに北では一部または全体が地平線の下に隠れる場合があります。
南半球では、みなみのかんむり座は通常、空高く昇ります。熱帯地域では南の空に見え、南緯40°付近では天頂近くを通り、さらに南では北の空に現れます。

みなみのかんむり座の神話
みなみのかんむり座には複数の神話があります。ギリシャ神話の一説では、酒の神ディオニュソスが持っていた花輪を表しています。物語によると、ディオニュソスは母セメレを救うために冥界へ向かいました。無事に戻った後、花輪を星空に置いたとされています。
8月に星座を観察するコツ
- 最適な時間:空が完全に暗くなってから観察してください。目安は現地時刻の21時~翌2時です。北半球では、特に北緯の高い地域で、夏の薄明が夜遅くまで続く場合があります。
- 月相:新月前後か、月が細い夜を選びましょう。明るい月光は、ぼうえんきょう座、たて座、みなみのかんむり座の淡い星を見えにくくします。現在の月相は月のカレンダーで確認できます。
- 場所:光害から離れた暗い場所を選んでください。北半球では、南の地平線まで開けた場所が適しています。
- 暗順応:目が暗闇に慣れるまで、少なくとも20分待ちましょう。明るいスマートフォンの画面は見ないようにするか、赤色画面モードを使用してください。
- 機材:星座の主要な形は肉眼で観察できます。双眼鏡を使うと、より多くの星が見え、いて座とたて座にある星団や星雲も楽しめます。
- 星図:Star Walk 2を使って、現在地の空にある淡い星座を見つけましょう。
2026年8月の夜空で見られるそのほかの現象
2026年8月12日は、天文ファンにとって特別な一日です。日の出前には6つの惑星が朝の空に並び、その後、皆既日食が起こり、日が暮れてからはペルセウス座流星群が極大を迎えます。
実際に見られる現象は、現在地によって異なります。観測を計画するには、2026年8月12日の天文現象の完全ガイドをご覧ください。
各現象の詳しい情報は、8月12日の皆既日食、6惑星直列、ペルセウス座流星群の特集記事でも確認できます。
よくある質問:8月の星座
北半球では8月にどの星座が見える?
北半球では、こと座が8月に最も見つけやすい星座の一つです。明るいベガが空高く昇ります。
いて座とたて座は南の空に見えます。ただし、北緯の高い地域では、いて座は地平線近くにとどまります。みなみのかんむり座は北緯の低い地域ほど見やすく、ぼうえんきょう座は北半球の中緯度から高緯度のほとんどの地域で観察が困難、またはまったく見えません。
南半球では8月にどの星座が見える?
南半球では、8月は、いて座、ぼうえんきょう座、たて座、みなみのかんむり座を観察する絶好の時期です。いて座とみなみのかんむり座は空高く昇り、ぼうえんきょう座も北半球よりはるかに簡単に見つけられます。
こと座も南半球の多くの地域から見えますが、北の空の低い位置にとどまり、南緯の高い地域からは見えません。
8月に見える明るい星は?
8月の夕方に見える特に明るい星の一つが、こと座のベガです。北半球では、ベガとともに夏の大三角を作るデネブとアルタイルも簡単に見つけられます。
ほかに注目したい星は、さそり座の赤いアンタレスと、いて座で最も明るいカウス・アウストラリスです。これらの星の正確な高度と方角は、観測地の緯度によって異なります。
8月に最も見つけやすい星座は?
北半球では、こと座が最も見つけやすい星座です。最も明るいベガが非常に明るく、夏の大三角の一部になっているためです。
南半球では、ティーポットの星並びが比較的見分けやすく、空高く昇るため、いて座が最も見つけやすい星座の一つです。
8月の星座を見るのに最適な時間は?
8月の星座を見るのに最適なのは、空が完全に暗くなった後、現地時刻の21時~翌2時ごろです。
21時ごろ、このガイドで紹介した星座は空で最も高い位置の近くにあります。ただし、北緯の高い地域では、空が完全に暗くなるまで、さらに待つ必要がある場合があります。
8月に天の川は見える?
はい。8月は、天の川の最も明るい部分を見るのに最適な月の一つです。特に、月明かりのほとんどない暗い場所でよく見えます。
天の川は、いて座とたて座を通っています。北半球では、この領域が南の地平線方向に見えます。南半球では、はるかに高く昇ります。
8月のおすすめ星座と星:まとめ
北半球では、まず、こと座と明るいベガを探し、次に南の空で、いて座とたて座を見つけましょう。いて座はティーポットの形で見分けられ、たて座は、いて座とアルタイルの間にある天の川の中に位置しています。
南半球では、いて座、ぼうえんきょう座、たて座、みなみのかんむり座を好条件で観察できます。こと座も南半球の多くの地域から見えますが、北の空の低い位置に現れます。
これらの星座を見つけるには、Star Walk 2を開き、検索欄に星座名を入力して、星図上の矢印に従ってください。
