りょうけん座:主な星と銀河、見つけ方を徹底解説

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りょうけん座は、北斗七星の柄の下にある北天の小さな星座です。目立たない星の並びの中に、二重星コル・カロリ、深紅の変光星ラ・スーパーバ、球状星団M3、そして子持ち銀河を含む4つのメシエ銀河など、魅力的な天体が隠れています。無料のStar Walk 2アプリを使って現在地の空で星座を見つけ、このガイドで注目の天体や興味深い事実を確認しましょう。

内容

りょうけん座の基本情報

  • 名称: りょうけん座(猟犬座、Canes Venatici)
  • 意味: 猟犬
  • 略符: CVn
  • 面積: 約465平方度(全天で38番目に大きい星座)
  • 見える緯度: およそ北緯90°〜南緯40°
  • 最も明るい星: コル・カロリ(りょうけん座α²星)、2.9等。分離できないα星のペア全体では約2.8等
  • メシエ天体: M3、M51、M63、M94、M106
  • 隣接する星座: おおぐま座、うしかい座、かみのけ座
  • 観察適期: 4月と5月の夕方

りょうけん座は、肉眼では目立つ星の並びを作りませんが、双眼鏡や望遠鏡を使うと、はるかに興味深い星座になります。

りょうけん座は空のどこにある?

りょうけん座の位置
りょうけん座は、北天でおおぐま座の南、うしかい座の西、かみのけ座の北にあります。

りょうけん座は、北のおおぐま座、東のうしかい座、南のかみのけ座の間にあります。星座の境界は、およそ赤緯+28°〜+52°に広がっています。北半球と北側の熱帯地域で特に見やすい星座です。南半球の中緯度では北の地平線近くに見え、星座の最北部はまったく昇らない場合もあります。

りょうけん座を見るのに最適な時期は?

北半球では、りょうけん座が空高く観察しやすい春の夕方、特に4月と5月がおすすめです。南半球でも同じ時期の秋の夕方が最適ですが、中緯度では北の空の低い位置にとどまります。銀河の観察には、月明かりがなく、透明度の高い夜を選ぶことが特に重要です。一方、星座で最も明るいコル・カロリは、市街地の空でも見えます。

りょうけん座の見つけ方

北斗七星を使ってりょうけん座を見つける方法
北斗七星の柄の先端にあるアルカイドから、アークトゥルスの方向へ約14°進むとコル・カロリに到達します。カラはコル・カロリから北西へ約5°の位置にあります。

まず、北斗七星の柄の先端にある星アルカイドを見つけます。コル・カロリは、アルカイドから約14°離れた、柄の下から明るいアークトゥルスへ向かう開けた領域にあります。腕を伸ばして握りこぶしを作ったときの幅、1個半弱が目安です。カラはコル・カロリから北西へ約5°の位置にあり、一般的な10×50双眼鏡の視野およそ1つ分に相当します。

春のダイヤモンドを使ってりょうけん座を見つける方法
りょうけん座を見つけるには、北斗七星の柄のカーブをオレンジ色のアークトゥルスまで延ばし、そこから北斗七星の方向へ約25°戻ってコル・カロリを探します。コル・カロリは、アークトゥルス、スピカ、デネボラとともに春のダイヤモンドを形作ります。

北斗七星の柄のカーブをオレンジ色のアークトゥルスまで延ばし、そこから北斗七星の方向へ約25°戻ってコル・カロリを探す方法もあります。コル・カロリは、アークトゥルス、スピカ、デネボラとともに春のダイヤモンドを形作ります。

手早く確認するには、Star Walk 2で「りょうけん座」または以下に紹介する天体を検索してください。アプリは現在地から見た位置と、空で最も高くなる時間を表示します。

りょうけん座の明るい星

りょうけん座の明るい星
コル・カロリは星座で最も明るい星、カラは2番目に明るい星です。ラ・スーパーバは深いオレンジがかった赤色で目を引きます。

コル・カロリ:りょうけん座で最も明るい星

コル・カロリは、りょうけん座で最も見つけやすい目印です。肉眼では、分離できないりょうけん座α星のペアが約2.8等の1つの星に見えます。小型望遠鏡を約40倍で使うと、α²星(2.9等)とα¹星(約5.6等)に分離できます。2つの星は約19秒角離れています。

正式名称のコル・カロリはα²星を指します。この磁場を持つ化学特異星は、りょうけん座α²型変光星の代表星です。5.47日の周期で明るさがわずかに変化しますが、肉眼では分かりません。名前は**「チャールズの心臓」**を意味し、もともとはイングランド王チャールズ1世を指していました。

カラ:太陽に似た近傍の恒星

カラ(りょうけん座β星)は、約28光年離れた4.2等のG型主系列星です。比較的暗い空なら肉眼で見え、双眼鏡では簡単に確認できます。コル・カロリから北西へ約5°の位置を探してください。

ラ・スーパーバ:深紅の変光星

ラ・スーパーバ(りょうけん座Y星)は、炭素を豊富に含む炭素星の赤色巨星で、アマチュア観測者が見られる恒星の中でも特に赤く見える星の一つです。約160日の周期で4.8等から6.3等まで変化し、さらに長期的な変動も見られます。極大時には暗い空でかろうじて肉眼で見えることがありますが、双眼鏡を使うとオレンジがかった赤色をより確実に確認できます。カラからミザールとアルコルへ向かう道のりの、およそ3分の1の位置を探してください。

りょうけん座のおすすめ深空天体

りょうけん座には、球状星団M3と4つのメシエ銀河があります。どれも肉眼で簡単に見える天体ではありません。 記載した等級は、おおよその全視等級です。銀河の光は広い範囲に分散しているため、実際の見え方は表面輝度、空の透明度、光害に大きく左右されます。ボートル・スケールで空の暗さを確認し、より良い条件で観察するために月明かりのない夜を選びましょう。

M3:明るい球状星団

球状星団M3
M3は、明るい星が密集した球状星団です。双眼鏡では小さく丸い霧状の光に見え、望遠鏡では星を分離し始めることができます。

M3は、約34,000光年離れた6.2等の球状星団です。コル・カロリとアークトゥルスの間で、ややアークトゥルス寄りを探してください。10×50双眼鏡では、小さく丸い霧状の光に見えます。小型望遠鏡では明るく粒状の球に見え、条件が良ければ口径100〜150mmの望遠鏡で外縁部の星を分離し始めることができます。

M51:子持ち銀河

子持ち銀河(M51)
子持ち銀河(M51)は、小型のNGC 5195と相互作用するグランドデザイン渦巻銀河です。写真では、2つの銀河に広がる雄大な渦状構造が見えます。

M51は、NGC 5195と相互作用している8.4等のグランドデザイン渦巻銀河です。アルカイドから南西へ約3.5°の位置を探してください。暗い場所では大型双眼鏡で淡い光の斑点として見えることがあり、小型望遠鏡では2つのぼんやりした中心部を確認できます。渦状腕の兆候を見るには通常、暗く透明度の高い空、そらし目、そして口径200mm以上の望遠鏡が必要です。

M63:ひまわり銀河

ひまわり銀河(M63)
ひまわり銀河(M63)は綿状渦巻銀河で、斑状の腕が詳細な画像で花のような模様を作ります。

M63は、8.5等の綿状渦巻銀河です。渦状腕が連続せず、斑状に見えることからこのように分類されています。コル・カロリから北東へ約5°の位置にあります。極めて条件の良い空では大型双眼鏡で淡いしみのように見えることがあり、小型望遠鏡では明るい中心を持つ細長い光に見えます。ひまわりのような構造は、天体写真で確認できます。

M94:中心部が明るい銀河

銀河M94
M94は、リングと、それよりはるかに暗い外側の円盤に囲まれた、小さく明るい中心部を持っています。

M94は、小さく表面輝度の高い中心部を持つ8.2等の渦巻銀河で、小型望遠鏡でも比較的見やすい銀河の一つです。カラから東へ約3°の位置を探してください。非常に暗い空では、10×50双眼鏡で中心部が小さなぼんやりした点として見えることがあります。リング構造や暗い外縁部を見るには、より大口径の望遠鏡またはカメラが必要です。

M106:活動銀河核を持つ銀河

銀河M106
M106は活動銀河核を持つ大きな渦巻銀河です。多波長画像では、通常の恒星からなる腕に加え、特異な高温ガスの腕も見られます。

M106は、活動銀河核を持つ8.4等の渦巻銀河です。カラから北西へ約6.5°の位置にあります。暗い場所では大型双眼鏡で淡い光の斑点を確認でき、小型望遠鏡では明るい中心部を持つ細長い霧状の光に見えます。特異な高温ガスの腕は、アマチュア向け望遠鏡で眼視できる構造ではありません

この領域にあるその他の天体や撮影のヒントについては、4月の深空天体5月の深空天体のガイドをご覧ください。

りょうけん座の歴史と名称の由来

りょうけん座は、プトレマイオスの48星座には含まれていませんでした。プトレマイオスの星表では、この領域の星々はおおぐま座の下にある、星座を形作らない星とされていました。中世になると、翻訳の過程で、うしかい座が持つ棍棒または先端の曲がった杖が犬に変わり、ヨーロッパの星図制作者たちは牛飼いのそばに猟犬を描くようになりました。

ヨハネス・ヘヴェリウス1687年に、りょうけん座を独立した星座として導入しました。彼の星図は死後の1690年に出版されています。ヘヴェリウスは北側の犬をアステリオン、南側の犬をカラと名付けました。現在、カラはりょうけん座β星の固有名としてIAUに承認されています。一方、アステリオンは歴史上の犬の名前であり、恒星の正式な固有名ではありません。

りょうけん座についてよくある質問

Canes Venaticiとはどういう意味?

Canes Venaticiは、ラテン語で「猟犬たち」を意味します。後世のヨーロッパの星座伝承では、アステリオンとカラという2匹の犬が、牛飼いであるうしかい座に付き従っています。

りょうけん座はどこにある?

りょうけん座は、北斗七星の柄の下、おおぐま座とうしかい座の間、かみのけ座の北にあります。アルカイドから約14°離れたコル・カロリが、最も分かりやすい目印です。

りょうけん座が最もよく見える時期は?

夕方の観察に最適なのは4月と5月です。北半球では春、南半球では秋にあたります。南半球では、星座が最も高くなる時間帯に、北の低い空を探してください。

りょうけん座は肉眼で見える?

見えますが、目立つ形を期待してはいけません。 コル・カロリは肉眼で簡単に見えますが、カラを見るには比較的暗い空が必要です。ラ・スーパーバは極大時にかろうじて肉眼で見えることがあります。メシエ天体を実際に観察するには、双眼鏡または望遠鏡が必要です。

りょうけん座にはメシエ天体がいくつある?

りょうけん座には、M3、M51、M63、M94、M106の5つのメシエ天体があります。双眼鏡で最も見やすいのはM3です。銀河の中では、中心部が明るいM94が小型望遠鏡でも比較的観察しやすい天体です。

りょうけん座:重要ポイント

りょうけん座は目立たない星座ですが、観察対象は驚くほど豊富です。アルカイドから約14°の位置でコル・カロリを見つけ、そこからカラ、ラ・スーパーバ、5つのメシエ天体を探してみましょう。北半球では春の夕方が最も観察しやすく、南半球では秋の夕方に、北の地平線が開けた場所を選んでください。無料のStar Walk 2アプリを使えば、それぞれの天体まで案内してもらえるほか、暗く月明かりのない観察時間を計画できます。

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