夏至と冬至:時間・意味・理由は?

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至点は、毎年2回発生し、冬の始まりまたは夏の始まりを示します。冬至では、正午の太陽の位置が一年で最も低くなり、太陽が地平線上で過ごす時間が最も短くなります。反対に、夏至では太陽が最も高く昇り、地平線上で最も長く過ごす日です。

目次

至点とは?

至点(してん、英語:solstice)は、地軸(地球の自転軸)が太陽の周りの地球の軌道に対して約23.5度傾いているために起こります。太陽が天の赤道から最も北または南に移動する瞬間は、至点と呼ばれます。至点は正確な瞬間として定義されていますが、それでも至点を日の観点から話すことは正しいです。

冬至・夏至

毎年、冬至と夏至の2つの至点があります。冬至から夏至にかけて、太陽は正午に徐々に空高く昇り、地平線上で過ごす時間が少しずつ長くなります。夏至になると、この緩やかな日の長さは止まり、それから毎日正午に太陽がどんどん低くなり、日が短くなります。これは、太陽が再び上昇し始める冬至まで続きます。

北半球では、冬至は12月、夏至は6月です。

南半球では、冬至は6月、夏至は12月です。

冬至とはどのような日?

北半球の冬至の時、北極は太陽から約23.5度傾いています。太陽光線が赤道の南に同じ量で移動するため、正午には南緯23.5度にある地表上の部分に厳密に垂直に落ちます。

6か月後、南極は約23.5度で太陽から遠ざかります。その日は南半球では冬至です。垂直頭上にある太陽の光線は、北緯23.5度の最北端の位置に進みます。

冬至は一年で一番短い日と冬の始まりです。

夏至とはどのような日?

北半球の夏至の時、北極は太陽に向かって約23.5度傾いています。太陽光線が赤道の北に同じ量で移動するため、正午には北緯23.5度にある地表上の部分に厳密に垂直に落ちます。

6か月後、南極は約23.5で太陽に向かって度傾きます。その日は南半球では夏至です。太陽の垂直頭上の光線は、南緯23.5度の最南端の位置に進みます。

夏至は一年で一番長い日と夏の始まりです。

冬至・夏至の日付

夏至は年に2回で発生します。

  • 一年の1回目の至点は6月19日から22日の間に起こります。今世紀では、6月20日に47回の至点があり、6月21日に53回の至点があります。ほとんどの情報源が6月至点は6月20日または21日であると言っているのはそのためです。次に至点が6月22日になるのは2203年です。次の6月19日の至点は2488年です。
  • 一年の2回目の至点は12月20日から23日の間に起こります。今世紀では、12月20日に5回の至点、12月21日に82回の至点、12月22日に13回の至点があります。次に至点が12月23日に起こるのは2303年です。次の12月20日の至点は2080年ですが、12月至点が12月21日または22日であると主張する多くの記事を妨げるものではありません。

2023年の冬至はいつ?

北半球では、2023年の冬至は日本時間の12月22日12時28分(グリニッジ標準時の03:28)です。南半球では、日本時間の6月21日23時58分(グリニッジ標準時の14:58)です。

2023年の夏至はいつ?

北半球では、2023年の夏至は日本時間の6月21日23時58分(グリニッジ標準時の14:58)です。北半球では、日本時間の12月22日12時28分(グリニッジ標準時の03:28)です。

今後の冬至・夏至の日付

  • 2023年6月21日23時58分(14:58 GMT)
  • 2023年12月22日12時28分(03:28 GMT)
  • 2024年6月21日05時51分(6月20日20:51 GMT)
  • 2024年12月21日18時20分(09:20 GMT)
  • 2025年6月21日11時42分(02:42 GMT)
  • 2025年12月22日00時03分(12月21日15:03 GMT)
  • 2026年6月21日17時25分(08:25 GMT)
  • 2026年12月22日05時50分(12月21日20:50 GMT)
  • 2027年6月21日23時11分(14:11 GMT)
  • 2027年12月22日11時43分(02:43 GMT)
  • 2028年6月21日05時02分(6月20日20:02 GMT)
  • 2028年12月21日17時20分(08:20 GMT)
  • 2029年6月21日10時48分(01:48 GMT)
  • 2029年12月21日23時14分(14:14 GMT)
  • 2030年6月21日16時31分(07:31 GMT)
  • 2030年12月22日05時09分(12月21日 20:09 GMT)
  • 2031年6月21日22時17分 ( 13:17 GMT )
  • 2031年12月22日10時56分( 01:56 GMT )

特別な緯線

線とは、天体表面上の同一緯度の地点を結んだ仮想的な線です。緯度のすべての緯線は、地球を回転軸に垂直に二等分する緯度の赤道円です。至点に関係がある、さらに4つの特別な緯線があります。

北回帰線

北回帰線(きたかいきせん、英語:Tropic of Cancer)は、太陽が正午に最も垂直な位置で真上を通過する最北端の緯度です。これは、6月の北半球の夏至に起こります。英語などヨーロッパの言語の多くでは、北回帰線のことを「Tropic of Cancer」と呼ばれます。これは、何千年前、太陽が至点の時に、がん座にあったためです。それ以来、地球の軸歳差運動により、太陽はふたご座を通過し、1989年におうし座に入りました。

現在、北回帰線は赤道の北緯23度26分14秒に位置しています。緯度は、現在の赤道傾斜角と同じです。

南回帰線

南回帰線(みなみかいきせん、英語:Tropic of Capricorn)は、太陽が正午に最も垂直な位置で真上を通過する最南端の緯度です。これは、12月の南半球の夏至に起こります。英語などヨーロッパの言語の多くでは、南回帰線のことを「Tropic of Capricorn」と呼ばれます。これは、何千年前、太陽が至点の時に、やぎ座にあったためです。それ以来、地球の軸歳差運動により、太陽は紀元前130年にいて座に入り、2269年にへびつかい座に入る予定です。

現在、南回帰線は赤道の南緯23度26分14秒に位置しています。緯度は、現在の赤道傾斜角と同じです。

北極線

北極線(ほっきょくせん、英語:Arctic Circle)は、12月に起こる北半球の冬至に太陽が太陽が昇らず最南端の緯度です。また、6月の北半球の夏至に太陽が沈まない最南端の緯度でもあります。

現在、北極線は赤道の北緯66度33分46秒に位置しています。この緯度は、90度から現在の赤道傾斜角を引いた値に等しくなります。

南極線

南極線(なんきょくせん、英語:Antarctic Circle)は、12月に起こる南半球の夏至に太陽が沈まない最北端の緯度です。また、6月の南半球の冬至に太陽が昇らない最北端の緯度でもあります。

現在、南極線は赤道の南緯66度33分46秒に位置しています。この緯度は、90度から現在の地球の軸の傾きを引いた値に等しくなります。

至点に合わせた古代の建物

ストーンヘンジ

科学者たちは、ストーンヘンジが冬至の日に儀式を行うために特別に建てられたと信じています。夏至の日にストーンヘンジの中心に立つと、ストーンヘンジのヒールストーンの真後ろに太陽が昇るのが見えます。

ギザの大ピラミッド

エジプトでは、ギザの大ピラミッドが太陽と一直線に並んで見えます。スフィンクスから見ると、太陽は夏至の時期に正確にクフ王とカフラー王のピラミッドの間に沈みます。同時に、それらの相互配置は、「地平線」を意味するエジプトのヒエログリフの「アケト」(Akhet)を繰り返します。

太陽の神殿

マチュ・ピチュの「太陽の神殿」(英語:The Temple of the Sun)は、小さな要塞と聖域の両方の役割を果たしました。塔は手付かずの自然の岩片の周りに建てられ、切り出されて祭壇になりました。夏至の日の出時に、最初の光線が太陽の神殿の2つの窓の1つに入り、儀式用の石を照らします。2番目のウィンドウは、冬至の日の出に向けられています。

ボーナス:シエネの井戸と地球の半径

夏至とシエナの井戸は、紀元前240年にアレキサンドリアの大図書館の主任司書であるエラトステネスが地球の半径を計算するために必要なすべてのことでした。

エラトステネスは旅行者から、シエネ(現在のアスワン)にある興味深い特性を持つ井戸について聞いていました。夏至の正午に、太陽の光が井戸を直接照らし、まったく影を落としませんでした。このことから、エラトステネスは太陽がシエネの真上にあると結論付けました。エラトステネスはその後、アレクサンドリアの夏至の正午に棒によって投じられた影の角度を測定し、それが約7.2度(完全な円の1/50)の角度であることを発見しました。

紀元前500年の天文学者は、地球が球形であることをすでに知っていたので、エラトステネスは、それが両方の場所から引かれた放射状の線によって地球の中心で定められた角度であることに気付きました。彼が地球の円周を求めるために残されたことは、これらの都市間の距離を見つけて、それに50を掛けることだけでした。

エラトステネスはおそらく誰かを雇ってその仕事を成し遂げ、アレクサンドリアとシエネの間の距離が約5000スタディアまたは 805 kmであることを発見しました。次に、比率法を使用して地球の円周を計算しました:C = 805 * 360 / 7.2 ≈ 40,250 km。

その後、彼は地球の半径を計算しました:r = C / 2π ≈ 6,405 km。地球の半径の現在の値は 6,371 km です。

至点に関係があるよくある質問

一年で一番長い日はいつですか?

一年で最も日照時間が長い日は夏至の日です。北半球では6月21日頃、南半球では12月21日頃です。

一年で一番短い日はいつですか?

一年で最も日照時間が少ない日は、冬至の日です。北半球では12月21日頃、南半球では6月21日頃です。

6月21日と12月21日は何ですか?

年に2回、6月21日と12月21日の前後に至点があります。北半球では、6月の至点を夏至、12月の至点を冬至と呼びます。南半球ではその逆です。

至点と分点の違いは何ですか?

つまり、至点は1年で最も長い日と最も短い日であり、分点は昼と夜の長さが同じになる日付です。このトピックに関する記事から分点について詳しく知ることができます。

一番暑い時期が夏至ではないのはなぜですか?

地球の陸地と海は、熱くなったり冷めたりするのに時間がかかります。したがって、夏至は最も長い日をもたらしますが、最高気温は1~2か月後に訪れます。科学では、この効果は季節的遅れ(英語:seasonal lag)と呼ばれます。

2023年の最も長い日の長さはどのぐらいですか?

場所によって異なります。例えば、2023年6月21日、米国ニューヨークでは15時間5分38秒の日照時間がありましたが、ノルウェーのオスロでは18時間49分58秒でした。2023年12月22日(南半球で1年で最も長い日)に、オーストラリアのシドニーの人々は、14時間24分47秒の日照時間を経験します。Sky Tonight アプリを使用して、現在地の日の長さを確認できます。アプリを開き、画面下部のパネルにあるカレンダーアイコンをタップします。そこでは「空」タブを選択します。

結論

次の至点は、2023年グリニッジ標準時に6月21日(日本時間の6月21日23時58分)に起こります。北半球では、1年で最も昼が長く、夏の始まりです。南半球では、冬の始まりと1年で最も日が短い日です。

この記事を読んでくれてありがとうございます!夏至について質問がある場合は、SNSでお気軽にお尋ねください。天文学の知識を広げたい場合は、分点と至点に関するクイズに答えてください

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