2026年ブラッドムーン:3月3日の皆既月食(マップと時間)

~29 min

2026年3月のブラッドムーンは、2026年に日本で唯一の皆既月食です。月が深い赤色に変わる貴重なチャンスになります。この後、次の皆既月食は2028年まで起こりません。そのため、特に注目したいイベントです。このガイドでは、分かりやすい可視地域マップと正確な月食時刻を紹介します。さらに、Sky Tonightアプリを使って、あなたの場所から月食が見えるかどうかを簡単に確認できます。

内容

2026年の皆既月食:基本情報

  • 日付:2026年3月3日
  • 種類:皆既月食(ブラッドムーン)
  • 皆既食:20:04〜21:03(日本時間)/11:04〜12:03(UTC/GMT)
  • 食の最大:20:33(日本時間)/11:33(UTC/GMT)
  • 月食全体の継続時間:5時間39分
  • 皆既食の継続時間:58分19秒
  • 皆既食(赤い月)が見える地域:東アジア、オーストラリア、ニュージーランド(現地では3月4日)、太平洋地域、北米・中米、南米西端部
  • 部分食が見える地域:南米の大部分、中央アジア
  • 見えない地域:アフリカ、ヨーロッパ

月食は満月のときにしか起こりません。今回の3月の月食は、2026年3月の満月(ワームムーン)と重なります。満月の瞬間は20:38日本時間)/11:38(UTC/GMT)で、皆既食が始まってから約30分後です。

2026年3月のブラッドムーンはどこで見える?可視地域マップ

2026年3月のブラッドムーンはどこで見える?月食の可視地域マップ
2026年3月3日の月食の可視地域マップです。赤は月食の全過程が最初から最後まで見える地域を示します。ピンクと紫は皆既、または最大食が見える地域で、地平線近くの低い位置になることがあります。水色は部分食または半影食のみが見える地域、陰のない濃い色の部分は月食が見えない地域です。

2026年3月の皆既月食は、世界の広い範囲で観察できます。見え方は地域によって異なります。

  • 月食の全過程が見えるのは、東アジアの最東部、オーストラリア東部、ニュージーランド、太平洋地域、北アメリカ西部の一部です。これらの地域では、皆既の間に月が赤く変わる様子を見た後、ゆっくり元の色に戻っていくのを観察できます。なお、ニュージーランドでは皆既食は深夜0時を過ぎてから起こり、最大食は現地時間で3月4日になります。
  • 東アジアの一部オーストラリア西部〜中部の一部では、月食が月の出より前に始まります。その地域では、欠けた状態で月が昇り、半影食の始まりは見えないものの、皆既の間に赤い月を観察できます。
  • 北アメリカ東部の一部南アメリカ最西部の一部では、月食が月の入りの後に終わります。その地域では、月が地平線近くで赤く見え、皆既状態の終わりは見えません。
  • 中央アジアの一部南アメリカ東部など周辺地域では、部分食のみが見られます。月の一部が暗くなり、曲線状の影が月面を横切るように見えます。一方で、場所によってはごく軽い暗さの変化として見えるだけで、気づきにくい場合もあります。
  • ヨーロッパ、アフリカ、中東の大部分では、月食の間ずっと月が地平線の下にあるため、これらの地域からはまったく観察できません

月食が初めての方は、月食の仕組みを解説した完全ガイドで、皆既月食と部分月食の違いや、月が赤く見える理由も確認できます。

ブラッドムーンの可視性マップ:日本(2026年3月3日)

※日本時間では 3月3日(火)の夕方〜夜 に見ごろを迎えます。

日本では全国で皆既月食が観察できますが、月の出の時刻の違いによって「どの段階から見えるか」「月の高さ」が地域で少し変わります。

  • 北海道・東北・関東・中部(日本の東〜北部)半影食の始まりから終わりまで観察できます。半影食開始は17:44 日本時間で、地域によってはこの時点で月がまだ低く、東の地平線が開けた場所だと安心です(例:東京では半影食開始の月がかなり低め)。
  • 近畿・中国・四国(西日本の中部):月食が始まる17:44(日本時間)は、月がまだ地平線の下か、月の出とほぼ同時になります。そのため、半影食の「開始の瞬間」は見えにくいことがありますが、月が昇ったあとは部分食(18:50)〜皆既食(20:04〜21:02)までしっかり楽しめます。
  • 九州(特に北部九州):月の出が半影食開始より後になるため、欠け始める前から月食が進行している状態で月が昇ります。たとえば福岡では、半影食開始は17:44ですが月の出は18:07で、その後18:50に部分食が始まります。月が低い時間帯は、東の空が開けた場所がポイントです。
  • 沖縄(南西諸島):月の出がさらに遅く、月は月食が始まった後に昇ります。那覇では半影食開始は17:44ですが月の出は18:23で、18:50に部分食が始まります(この頃はまだ月が低いので、やはり東の見晴らしが大切)。一方、皆既食(20:04〜21:02、最大20:33)は十分な高さで観察できます。

皆既月食の可視地域マップ:アメリカとカナダ

2026年3月のブラッドムーン:アメリカとカナダの可視地域マップ
北アメリカでは、西部ほど赤い月が高く見えて観察しやすく、中央部と東部では皆既が地平線に近い低空となり、見える時間も短くなります。

アメリカとカナダでは、月食の見え方は西から東へ大きく変わります。

  • 北アメリカ西部では、カナダ西部の一部とアメリカ西部を含め、皆既月食の全過程が見られます。ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、バンクーバーなどの都市では、月食の最もドラマチックな段階を追うことができ、赤い月が地平線の上に見える様子を観察できます。
  • デンバー、ダラス、シカゴ、ウィニペグなどを含む内陸の地域では、月は月食の最大時に到達します。これらの場所でも赤い月は見られますが、月食を最初から最後まで通して観察することはできません。
  • ニューヨーク、トロント、ワシントン、マイアミなどを含む北アメリカ東部では、皆既のタイミングが地平線のすぐ上で起こります。この地域では赤い月を短時間だけ見られる可能性がありますが、その後まもなく月が沈むため、後半の段階は見えません。

2026年の皆既月食 可視域マップ:オーストラリア&ニュージーランド

2026年3月のブラッドムーン:ニュージーランド&オーストラリアの見え方マップ
皆既月食は、ニュージーランドとオーストラリア東部では最初から最後まで観測できます。さらに西側では、月が昇る時点ですでに月食が始まっているため、オーストラリア中部・西部でも赤い月を見られるチャンスがあります。

月食全体は、ニュージーランドの大部分とオーストラリア東部で観察できます。オーストラリア中部〜西部の一部でも皆既食または最大食は見られますが、月食の序盤は月の出前に起こるため見逃します。

  • オーストラリア東部とニュージーランド全域シドニー、ブリスベン、キャンベラ、オークランド、ウェリントンを含む)では、月食の始まりから終わりまで全過程を観察できます。これらの場所では、皆既中に月が十分高い位置にあり、地球の影を完全に通過するにつれて濃い赤色へはっきり変わる様子が見られます。ニュージーランドでは月食は深夜0時を過ぎてから起こり、最大食は現地時間で3月4日になります。
  • オーストラリア西部〜中部パース、アデレードを含む)では、月食の序盤は月の出前に起こるため見えません。この地域では、月がすでに欠けた状態で昇るため、月の出の直後に見られる最大の見どころである赤い月を観察できます。

2026年の皆既月食 可視域マップ:アジア

2026年3月の皆既月食 可視域マップ(アジア):日本・中国・韓国・インド
アジアでは、2026年3月の皆既月食は極東ほど見やすく、赤い月が地平線より十分高い位置に見えます。西へ行くほど、月は「月食が始まった状態で昇る」または「皆既食の最中に昇る」ようになり、中央〜西アジアでは部分食しか見えない、あるいは月食そのものが見えない地域もあります。

アジアでは、2026年3月の皆既月食の見え方が東から西へ向かうにつれて少しずつ変化します。

  • アジア最東部(ロシア極東部、日本の東部)では、月食の最初から最後まで全過程を観察できます。皆既中の赤い月が地平線より十分高い位置に見えます。
  • 東アジア(日本の西部、朝鮮半島、中国東部)では、月食は月の出の直前に始まります。この地域では、月がすでに欠けた状態で昇るため、初期の段階は見逃すものの、皆既中に月が赤く染まる様子を観察できます。
  • 東南部アジア(モンゴル東部、中国中部、東南アジア、インド北東部)では、月は皆既食の最中、または皆既の終わりごろに昇ります。月の出の直後に赤い月が見え、その後、地球の影からゆっくり抜けていく最後の部分食を観察できます。
  • 西・中央アジア(中国西部、インドの大部分、スリランカ、中央アジア)では、部分食の終盤だけが見えます。皆既食の時間帯は月が地平線の下にあるため、赤い月は観察できません
  • アジア最西部(中東を含む)では、月食の間ずっと月が地平線の下にあるため、まったく観察できません

日本から赤い月は見える?

はい、2026年の月食が日本では全国で見られます。自分の場所から見えるかを確実に知るいちばん簡単な方法は、Sky Tonightアプリを使うことです。

Sky Tonightで「自分の場所のブラッドムーン時刻」を確認
Sky Tonightでは、可視情報、現地時刻、月食中に月が見える方角を確認できます。
  • アプリを開き、検索欄に「月食」と入力します。該当する結果をタップして、2026年3月の月食イベントページを開いてください。画像の下に、あなたの場所に基づいた正確な可視時刻が表示されます。地域によっては「このイベントは見えません」という案内が出ます。
  • 同じページには、詳細な可視地域マップもあります。画像を左にスワイプするか、右上の青い地図アイコンをタップして、地図を拡大しながら自分の位置を確認してください。「i」アイコンをタップすると、地図の色の意味や、観察できる月食の段階が分かります。
  • 月食中に月が空のどこに見えるかを知りたい場合は、ターゲットアイコンをタップして星図上で月を中央に表示します。次にコンパスアイコンで星図を実際の空に合わせ、画面の矢印に従っていくと、月が画面に出てきます。事前に方角を把握できるので、観察計画を立てやすくなります。

ブラッドムーン2026の見頃:月食タイムライン

2026年のブラッドムーンのいちばんの見頃は、月が地球の本影にすっぽり入って濃い赤色に変わる皆既食の時間帯です。2026年3月3日の皆既月食では、皆既食は58分19秒続き、20:04〜21:03 日本時間/11:04〜12:03 GMT、最大食は20:33 日本時間/11:33 GMTです。

月食全体は5時間39分続きます。下のタイムラインは、各段階の開始・終了時刻を(日本時間/UTC/GMT)で示しており、ベストな観察タイミングを計画するのに役立ちます。

2026年3月の月食タイムライン:ブラッドムーンは何時?
皆既月食の主な段階を、正確な時刻とともにまとめています。
時刻月食の段階何が起きる?
17:44 日本時間半影食の開始月が地球の半影に入る。変化はとても淡く、気づきにくい。
18:50 日本時間部分食の開始地球の本影が月を覆い始め、「かじられた」ように見える。
20:04 日本時間皆既食の開始月が本影の中に完全に入り、赤く染まり始める。
20:33 日本時間最大食月が本影の最も深い位置に入り、最も印象的に見える。
21:03 日本時間皆既食の終了月が影から抜け始め、赤い色がゆっくり薄れる。
22:17 日本時間部分食の終了本影が月面から完全に外れる。
23:23 日本時間半影食の終了月が半影から出て、月食が完全に終わる。

アメリカ・カナダでは、ブラッドムーン2026はいつ見れる?

皆既月食が最もドラマチックに見えるのは、月が赤く見える皆既食の時間帯です。3月3日(GMT)に、皆既食は11:04〜12:03(GMT)に起こります。以下は、この皆既食の時間を米国の各タイムゾーンの現地時刻に換算したものです。

  • US ET(米国東部・カナダ東部、例:ニューヨーク、トロント):午前06:04〜07:03(皆既中に月が沈む)
  • US CT(米国中部・カナダ中部、例:シカゴ、ダラス):午前05:04〜06:03
  • US MT(米国・カナダの山岳部、例:デンバー、フェニックス):午前04:04〜05:03
  • US PT(米国西部・カナダ西部、例:ロサンゼルス、サンフランシスコ、バンクーバー):午前03:04〜04:03
  • US AKST(アラスカ、例:アンカレッジ):午前02:04〜03:03
  • US HST(ハワイ、例:ホノルル):午前01:04〜02:03

いちばん楽しむなら、皆既食の少し前から見始めるのがおすすめです。少なくとも30分前の部分食の段階から観察すると、地球の影が月の上をゆっくり移動していく様子も楽しめます。

オーストラリア・ニュージーランドでは、ブラッドムーン2026はいつ見える?

月が赤くなる最も見どころの時間帯である皆既食は、オーストラリアでは3月3日の夜に、ニュージーランドでは3月4日の深夜0時過ぎに見られます。以下は、各地域の皆既食の現地時刻です。

  • AWST(西オーストラリア、例:パース):午後7:04〜8:03
  • ACST(オーストラリア中部、例:アリススプリングス):午後8:34〜9:33
  • ACDT(夏時間ありのオーストラリア中部、例:アデレード):午後9:34〜10:33
  • AEST(オーストラリア東部、例:ブリスベン):午後9:04〜10:03
  • AEDT(夏時間ありのオーストラリア東部、例:シドニー、メルボルン):午後10:04〜11:03
  • NZDT(ニュージーランド、例:オークランド、ウェリントン):3月4日 午前0:04〜1:03

こちらも、ベストな見え方を狙うなら、皆既食が始まる前の部分食から見始めましょう。少なくとも30分前から観察すると、皆既に入る前に地球の影が月を覆っていく変化がよく分かります。

アジアでは、ブラッドムーン2026はいつ見れる?

アジアで赤い月(皆既食、または最大食)が最も見やすいのは、アジア最東部と東アジアの広い範囲です。以下は、月が赤く見える時間帯(皆既食、または月食のピーク)を、アジアの主なタイムゾーン別に示したものです。

  • JST(日本、例:東京、京都):午後8:04〜9:03
  • KST(韓国、例:ソウル、釜山):午後8:04〜9:03
  • CST(中国、例:北京、上海、香港):午後7:04〜8:03
  • ICT(東南アジアの一部、例:バンコク、ハノイ):午後6:04〜7:03

ベストな見え方を狙うなら、皆既食が始まる前の部分食から見始めましょう。少なくとも30分前から観察すると、皆既に入る前に地球の影が月をゆっくり覆っていく様子がよく分かります。

自分のいる場所ではブラッドムーンは何時?

2026年3月のブラッドムーンをお住まいの地域の時刻で正確に知りたい場合は、月食・日食の追跡に特化したEclipse Guideアプリを利用してください。

  • アプリを開き、右上のメニューアイコンをタップして観測地を選びます。場所を設定すると、Eclipse Guideが半影食の始まりから皆既、食の最大まで、月食の主要な段階についてあなたの場所に合わせた正確な時刻と継続時間を自動計算して表示します。

タイムゾーン換算や手計算なしで、各段階の開始・終了時刻がすぐ分かります。

今夜の月食は見える?Eclipse Guideで手早くチェック
Eclipse Guideは、あなたの場所から見える食を表示し、現地時刻と各段階の詳細も確認できます。

ブラッドムーン2026を観察するコツ

月食は、特別な技術や機材がなくても楽しめる、最も観察しやすく安全な天文現象のひとつです。

  • 日食グラスは不要:日食と違って、ブラッドムーンは肉眼で安全に観察できます。
  • 双眼鏡なしでも観察OK:ただし双眼鏡や小型望遠鏡があると、地球の影を通過するにつれて月面の色の微妙な違いが見えやすくなります。
  • 事前に天気予報をチェック:雲があると月食は簡単に見えなくなるので、観察する時間帯に晴れるか確認しましょう。
  • 地平線が開けた場所へ:月の出や月の入りの時間帯に月食が起こる地域(東アジア、東南アジアの一部、北米東部、南米西部など)では、赤い月が地平線近くの低い位置に見えます。建物・木・丘などで視界が遮られない場所を選びましょう。
  • しっかり楽しむなら、皆既食の少なくとも30分前から観察を始めましょう。部分食の段階から見ると、地球の影が月の上をゆっくり移動していく様子がよく分かります(目安:10:30 GMTごろ)。

ブラッドムーン2026を撮影するコツ

月食の撮影は意外と簡単ですが、現象の進行にともなって月の明るさが大きく変わるため、少し準備しておくと安心です。

  • 三脚を使う:皆既中は月がかなり暗くなり、(追尾なしの場合は特に)長秒露光が必要になることがあります。ブレを防ぐためにも、安定したセッティングが必須です。
  • 一眼レフ/ミラーレス+望遠レンズ(アップなら約200〜600mm)が最適:スマホでも撮れますが、明るい部分食の時間帯のほうが向いていて、細部は限界があります。
  • 皆既中は月が暗く、赤みが強く見える:テスト撮影をしながら、暗くなるにつれて露出を少しずつ調整し、明るさが戻るときも同様に調整しましょう。
  • 月食が進むほど月は暗くなります。皆既に近づくにつれて、ISO(目安:400〜1600)を上げ、シャッタースピード(目安:1/250秒から1〜2秒程度)を遅くする準備を。状況に合わせて露出を微調整してください。
  • 地域によって月が地平線近くの低い位置にある場合、大気のモヤでディテールが柔らかくなることがあります。雰囲気が出る一方で、ISOを少し上げるか、露光を長めにする必要が出るかもしれません。
  • もっと印象的に撮るなら、前景(木、建物、地形など)を入れるのもおすすめ。赤い月のスケール感が出て、写真に物語が生まれます。

事前の計画も大切です。Sky Tonightのようなアプリを使えば、あなたの場所での月の通り道や高度をあらかじめ確認できるので、撮影場所や構図を決めやすくなります。

ブラッドムーン2026:よくある質問

今夜はブラッドムーンですか?

いいえ。次のブラッドムーンは、2026年3月3日皆既月食で起こります。別の夜に月が赤っぽく見える場合は、もやや煙、月が地平線近くにあることなどの大気の影響による可能性が高く、本当のブラッドムーンではありません。月の色が変わって見える理由はいろいろあります。クイズで月の色が変わる理由をチェックしてみてください。

2026年3月に月が赤くなるのはなぜ?

2026年3月には皆既月食が起こります。この現象では、地球が太陽と月の間に入り、太陽の光が月に直接届かなくなります。ただし、地球の大気を通った太陽光の一部は月に届きます。大気中では青い光が散乱しやすく、赤い光は散乱しにくいため、月には主に赤い光が届きます。その結果、月は深い赤色や銅色に見えます。これがいわゆるブラッドムーンです。仕組みをもっと詳しく知りたい方は、月食のしくみを解説した記事をご覧ください。

ブラッドムーンと月食は同じものですか?

完全に同じではありません。月食は、太陽・地球・月が一直線に並び、地球が太陽と月の間に入ることで起こります。ブラッドムーンは月食の一種で、月が地球の影に完全に入って赤銅色に見える皆既月食を指します。つまり、ブラッドムーンは必ず月食ですが、すべての月食がブラッドムーンというわけではありません

ブラッドムーンは安全に見られますか?

はい。ブラッドムーンは、肉眼でも双眼鏡でも望遠鏡でも安全に観察できます。日食と違い、月食では特別な目の保護具は必要ありません

ブラッドムーンはどれくらいの頻度で起こりますか?

ブラッドムーンは比較的まれです。平均すると、皆既月食は年に1〜2回起こりますが、年によってはまったく起こらないこともあります。2026年3月3日のブラッドムーンの次は、2028年12月31日〜2029年1月1日の夜まで起こりません。今後の予定をまとめて確認したい方は、次の5回の食を紹介する定期更新のインフォグラフィックをご覧ください。

ブラッドムーン2026を見るのにベストな時間は?

ブラッドムーンの見頃は、何を見たいかによって変わります。月が最も赤く見える瞬間を楽しみたいなら、皆既食の間(20:04〜21:03 日本時間)/11:04〜12:03 GMT)のいつ見てもOKです。特に色が最も濃くなるのは、最大食の20:33 日本時間 /11:33 GMTごろです。 一方で、多くの人は部分食の始まりから見始めるのを好みます。地球の影が月面をゆっくり横切るにつれて、月の片側から徐々に暗くなり、やがて赤銅色に変わっていく過程を追えるからです。部分食は18:50 日本時間 /09:50 GMTに始まります。

ブラッドムーン2026の観察におすすめの場所は?

おすすめは、皆既食の時間帯に月が地平線より十分高く見え、視界を遮るものが少ない場所です。2026年3月は、東アジア、オーストラリア、ニュージーランド、太平洋地域、そして北米・中米の広い範囲で特に良い条件になります。

2026年3月のブラッドムーンはヨーロッパで見られますか?

いいえ。2026年3月のブラッドムーンは、月食の間ずっと月が地平線の下にあるため、ヨーロッパからは見えません。皆既月食(赤い月の時間帯を含む)は、東アジア、オーストラリア、ニュージーランド、太平洋地域、北米・中米の広い範囲で観察でき、南米の最西部では一部の段階のみ見られます。

住んでいる場所からブラッドムーン2026が見えない場合は?

もしお住まいの地域で見れなくても、選択肢はあります。まず、皆既食が見える地域(東アジア、オーストラリア、ニュージーランド、太平洋地域、北米・中米の一部など)へ旅行する方法があります。旅行が難しければ、オンライン中継を見るのも手です。たとえばグリフィス天文台は、3月3日 17:37〜23:25 日本時間/3月3日 0:37〜6:25 米国太平洋時間/08:37〜14:25 GMTにライブ配信を行う予定です。これなら、皆既食や最大食を含め、赤い月が地平線上に出ない地域からでも月食全体を追うことができます。

次の月食はいつ?次に赤い月が見られるのは?

2026年3月の皆既月食のあと、次の月食は2026年8月28日に起こります。ただし、ブラッドムーン(皆既月食)はそこからさらに約3年近く先になります。

2026年の次の月食はいつ?

2026年の次の月食は、2026年8月27日〜28日の部分月食です。アメリカ大陸、ヨーロッパ、アフリカなどの一部とその周辺地域で見られ、月の一部が地球の影で欠けて見えます。この月食は、2026年8月の満月(スタージョンムーン)と同じ日に起こります。

次のブラッドムーンはいつ?

「ブラッドムーン」とは、月が赤く見える皆既月食のことです。2026年3月の次にブラッドムーンが起こるのは、2028年12月31日〜2029年1月1日です。アジア、オーストラリア、ニュージーランド、アフリカ、そしてヨーロッパの広い範囲で観察できます。

今後の食を追いかけたい方は、定期的に更新される次の食5回のインフォグラフィックもチェックしてみてください。主な時刻、可視地域マップ、必要な情報だけを分かりやすくまとめています。

Ring of Fire
次の食は2026年3月3日の夕方の皆既月食(ブラッドムーン)。今後の食の予定を一覧でチェックし、各食がどこで見えるかを確認しましょう。
インフォグラフィックを見る

ブラッドムーン2026の前後に見られるイベント

2026年の皆既月食は、赤い月だけが見どころではありません。印象的な恒星との並びを楽しんだり、いつもと違う満月の姿を眺めたり、月食が文化によってどう捉えられてきたかを知ったりと、楽しみ方はまだまだあります。

2026年の赤い月の近くで輝くレグルス

2026年の皆既月食の前夜、月はしし座で特別なショーを見せます。月が、しし座で最も明るい星レグルスに非常に近づくのです。最接近時、2つの天体の見かけの距離はわずか 0°24′ になります。

月食の夜も、レグルスは月の近くにあり、月から約13°(腕を伸ばした拳の幅より少し大きいくらい)に見えます。月食中は月の明るさが落ちるため、レグルスを根元にした、逆向きのクエスチョンマークの形で知られる星の並び「ししの大鎌」もたどりやすくなります。赤い月、レグルス、そして大鎌がそろう景色は、まさに絵になるワンシーンです。

2026年3月の満月:ブラッド・ワームムーン

月食は満月のときにしか起こりません。太陽・地球・月が一直線に並び、地球の影が月に落ちる必要があるからです。そのため、今回の皆既月食は2026年3月の満月と重なります。満月の瞬間は20:38 日本時間/11:38 GMTで、皆既食が始まってすぐのタイミングです。

皆既月食では、地球の大気を通った光が月に届くことで、満月が赤く見えます。これがいわゆるブラッドムーンです。同時に、3月の満月は北半球で春の訪れを告げる季節名として、伝統的にワームムーンとも呼ばれます。

旧正月の祝祭の締めくくり

東アジアの多くの文化では、旧正月は太陰暦の最初の新月から始まります。これは一般に、冬至の後に訪れる「2回目の新月」として定義されることが多いです。2026年の旧正月は2月17日に始まり、祝いは伝統的に約15日間続き、元宵節(ランタンフェスティバル)の満月で締めくくられます。

2026年は、この締めくくりの満月が皆既月食と重なり、旧正月期間の最後の夜が特別なものになります。2026年の赤い月は、中国、韓国、日本を含むアジアの多くの国で観察できます。

月食そのものは旧正月の伝統行事に正式に組み込まれているわけではありませんが、祝祭の最終日を飾る満月と皆既月食が重なるという珍しい一致は、忘れがたい夜になりそうです。

チャンドラ・グラハン2026:インドの伝統における月食

インドでは、月食はチャンドラ・グラハン(Chandra Grahan)と呼ばれます(サンスクリット語で「chandra」は月、「grahan」は食=蝕を意味します)。現代天文学では、月食は太陽・地球・月が一直線に並ぶことで起こる自然現象として説明されますが、チャンドラ・グラハンの伝統的な捉え方は、神話や文化的信仰と深く結びついています。

プラーナ文献に基づく神話では、食は「影の惑星」とされるラーフとケートゥの働きによって説明されます。チャンドラ・グラハンの間は、ラーフが一時的に月を飲み込むと信じられ、これは明晰さや感情のバランスが一時的に乱れることの象徴とされます。月食が終わると月は「解放」され、秩序が回復する出来事として捉えられます。

2026年の月食では、インド北東部では月が皆既食の最中に昇るため、赤い月を観察できます。一方、インドのそれ以外の地域では、皆既の時間帯は月が地平線の下にあるため、月が昇ってから見えるのは後半の部分食のみになります。さらに東のアジア地域では、皆既食の月がより高い位置に見えるため、赤い月を観察しやすくなります。

2026年3月の皆既月食まとめ

2026年3月のブラッドムーンは、2026年で唯一の皆既月食であり、次の皆既月食(ブラッドムーン)は2028年までありません。赤い月が見えるのは、日本、東アジアの一部、オーストラリア、ニュージーランド、太平洋地域、北アメリカ西部です。これらの地域では、皆既の間に月が地球の最も濃い影(本影)に入ります。世界の他の地域では部分月食となり、月の一部に地球の影がかかっていく様子が見られます。お住まいの場所で何がどこまで見えるかを正確に確認するには、Sky Tonightアプリをご利用ください。

ブラッドムーンは2026年の注目天文イベントのひとつ

2026年の皆既月食は、その年でも特に見ごたえのある天文現象で、2026年の天文イベント12選にも入っています。今年ほかに何が見どころか、記事でチェックしてみてください。

月食の準備はできた?知識をテスト

2026年3月の月食について学んだところで、理解度を試してみませんか。日食・月食クイズに挑戦して、あなたが「食の達人」かどうかチェックしてみてください。

Man for eclipses quiz
月から日食を見ることができますか?日食が最初にビデオに記録されたのはいつですか?このクイズで日食と月食の知識をテストします。
クイズをスタート!

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