ケレスが太陽と正反対の位置に到達
5月28日(火)に、準惑星ケレス(元小惑星)が衝の位置に到達し、今年地球に最接近することになります。
衝の位置に達する夜にはケレスの実視等級は7.1になり、輝きのピークに達し、双眼鏡や家庭用の天体望遠鏡でも見られるようになります。さらに良いことに、ケレスの右上(西北)の指一本分離れたでは、やや明るい蛇使い座の星Xi Ophiuchiも見えます。鏡像や反転像になりますが、家庭用の天体望遠鏡で両方を一緒に見ることができます。
ケレスは空のどのあたりにあるかを把握するには、まず、さそり座の非常に明るいオレンジ色の星アンタレスを探してください。ケレスはアンタレスの上のこぶし一個分離れた場所にあります。ケレスが一番よく見える高仰角に達する時間は現地時間午前零時を少し過ぎた頃で、南の地平線の上にあります。
論理上存在すると考えられていた未発見の惑星を多くの天文学者が熱心に探していましが、1801年1月1日にシチリア島のパレルモでジュゼッペ・ピアッチが遂に歴史上初めて小惑星を発見しました。1801年1月1日にシチリア島のパレルモでジュゼッペ・ピアッチが遂に歴史上初めて小惑星を発見しました。この小惑星がケレスで、ローマ神話の農業の女神に因んだ名前です(この名前は「シリアル」の語源でもあります!)。当初ケレスは火星と木星の間の軌道を通る惑星であると定義されました。しかし、直径が950kmであると計算され、後に小惑星帯でさらにいくつもの天体が発見されたことが理由で、ケレスは小惑星帯の女王の地位に格下げされました。しかし、2006年に、冥王星が格下げされた時に用いられた基準のおかげで、ケレスは冥王星と同等の準惑星に格上げされました。