クリスマス彗星が地球に接近
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ここしばらく、天文学者達は 48P / ワータネンという周期彗星をしきりに待ち続けていました。この彗星は通勤電車のように太陽系を横切り、木星と地球の軌道を 4、5 年の周期で行ったり来たりしています。しかし今年の 12 月は、世界中の天文学者にとって特別なものになります。前回この彗星がここまで地球の表面に接近したのは実に 70 年前でした。
48P / ワータネン彗星は今年、より大きく明るく見えます。人口の光から離れた場所で、特に空に月が見えない時は、双眼鏡なしで見えるほど明るくなる可能性があります。
近日点に達した状態、つまり太陽に最も近づいた状態では彗星の活動が最も盛んになり、「汚れた雪だるま」と呼ばれる中心から光輪 (コマ) を放ち、発散された気体と落下した分子からなる 1 本 (または 2 本) のしっぽが見られます。ほとんどの場合、この彗星が近日点を通過する時は、地球は別の場所にあります。しかし今年は 12 月 16 日にさらに彗星の近くの、たった 1,150 km の位置になります。
48P / ワータネン彗星は、軌道が地球と太陽の両方に最も近づく 12 月 16 日まで明るさが増すと予想されています。現在人口の光から離れた暗い空の下では双眼鏡なしで見えるほど明るくなっています。
明るい光の周りの緑色のかすかなぼんやりとした光を探してみてください。彗星の光輪の幅は満月と同じくらいの大きさと言われており、これは腕を伸ばした時の指の幅の半分にあたります。
テキストクレジット:Chris Vaughan