ストロベリームーンの月食:観測の方法と日時と場所
2020年6月5日に夜空がストロベリームーンの満月で美しく飾られ、半影月食も起こります。6月の満月はなぜストロベリームーンと呼ばれるのでしょうか。どの地域で半影月食が見られるのでしょうか。今回は、この2つの天文現象について知っておくべきことをお伝えします。
2020年6月のいつ頃に満月が見られる?
月が満月の状態に達するは2020年6月5日の19:12 UTC(日本時間の6日04:12)です。地球からの肉眼観測では、6月4日(木)と5日(金)に大きく丸く完全に満ちたように見えます。この期間、明るいく輝く美しい満月が日没時に昇る様子や、日の出時に沈む様子をぜひ眺めてみてください。6月の満月はストロベリームーンとも呼ばれていて、へびつかい座の星々の間で毎年輝いています。木曜と金曜には、満月の付近にアンタレスも見えます。アンタレスはさそり座の中で一番明るい赤い巨大恒星です。
お住まいの地域の月の出と月の入りの時刻や位置を調べるには、天体観測アプリStar Walk 2が便利です。このアプリがあれば、恒星、星座、惑星をはじめとする様々な天体が簡単に見つけられるようになります。また、天体現象の最新情報を見逃す心配もなくなります。2020年6月4日~6日の期間、iOSとAndroid両方のStar Walk 2の有料バージョンの価格が60%オフになります。このアプリさえあれば必要な天文情報をすべて得られますので、ぜひこの機会にお求めください。
ストロベリームーンという名の満月
6月の満月は昔からストロベリームーンと呼ばれています。どの月の満月にも季節にちなんだ名前が付けられていて、6月の満月は野生のイチゴが熟する時期に見られるのでストロベリームーンと名付けられました。また、バラが咲き始める時期でもあるので、ローズムーンと呼ばれることもあります。
また、この月の満月をハニームーン、ミード(蜂蜜酒)ムーン、ホットムーンなどと呼ぶ人もいます。
2020年6月5日~6日の半影月食
2020年6月5日に月は満月になるだけではありません。半影月食も起こります。この月食は17:45 UTCに始まって21:04 UTCに終わり( 3時間18分)、観測が可能な場所はこの時間帯に月が地平線の上にある地域です。つまり、2020年の6月5日から6日にかけて、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、アフリカ、南アメリカ、太平洋地域、大西洋地域、インド洋地域、南極で、完全または部分的な半影月食が見られます。
半影月食はその他の種類の月食と同様、太陽と地球と月がほぼ直線上に並ぶことによって起こる現象で、地球が月と太陽の間を通過している時に観測できます。月が薄暗くなるのは、太陽光を受けた地球の影が月の表面にかかるからです。半影月食は、月が地球の影(半影)の中を通る時に起こる現象で、満月の時だけ起こります。
ストロベリームーンの月食を見る方法は?
部分月食や皆既月食とは違って半影月食は肉眼では見えにくい現象なので、普通の満月ではないことに気づかない人がかなりいます。6月5日~6日は月面の最大57%に影がかかるので、月が比較的薄暗くなったら半影月食が起こっている最中だと考えればよいでしょう。
2020年6月5日~6日の半影月食に関する詳細や今後の月食や日食に関しては、Eclipse Guideアプリをご参考ください。食が起こる現地時刻や観測に最適な場所がわかり、アニメーションマップやボイスアラートなどの機能も揃っているので、日食や月食の観測に必要な情報がすべて得られます。
日食と月食はよく同時期に起こる天文現象で、片方が起こるとおよそ2週間後にもう片方が続きます。ということで、2020年6月21には金環日食が起こります。弊社の最新情報をフォローすれば見逃すことはありません。