10月りゅう座流星群2026:極大日と観測のコツ
2026年の10月りゅう座流星群は、月明かりのない暗い空で観測でき、好条件が期待できます。この流星群に注目したい理由は、もう1つあります。母天体のジャコビニ・ツィナー彗星が昨年3月に太陽へ最も近づいたことです。過去には、この彗星が太陽に接近した前後に、流星数が1時間あたり数百個に増えたことがあります。今年も突発的な出現数の増加が見られるのでしょうか。りゅう座流星群は、予測が難しいことで知られています。
Sky Tonightアプリで観測の計画を立て、通知を設定して、この天文イベントを見逃さないようにしましょう。
内容
りゅう座流星群2026:いつ、どこで見える?
- 活動期間: 10月6〜10日
- 極大: 10月8〜9日ごろ(予想時刻は日本時間10月9日10:00ごろ)
- 1時間あたりの流星数(ZHR)¹: 5個
- 月の満ち欠け: 新月前の細い月
- 放射点の位置: りゅう座
- 母天体: ジャコビニ・ツィナー彗星
- 観測に適した地域: 北半球(日本を含む)
¹実際に見える流星の数は、放射点の高度、空の暗さ、観測条件によって変わります。ここに示した数値は、放射点が真上にある理想的な条件での1時間あたりの流星数です。
10月りゅう座流星群は、単に「りゅう座流星群」、または「ジャコビニ流星群」とも呼ばれます。通常、極大時でも理想的な条件で1時間に約5個の流星が見られる小規模な流星群ですが、ときおり出現数が急増することでも知られています。流星の速度は特に遅く、ゆったりと光の筋を描きながら流れます。
2026年10月りゅう座流星群の観測条件
2026年には、りゅう座流星群の突発的な出現数の増加は予測されていません。そのため、理想的な条件で1時間に約5個という、通常の控えめな活動を想定しておきましょう。今年の大きな利点は、極大のころに月明かりの影響がないことです。暗い流星も見つけやすくなります。
それでも、りゅう座流星群は予測の難しい流星群です。期待を寄せたくなる理由の1つは、母天体のジャコビニ・ツィナー彗星が2025年3月に近日点を通過したことです。この彗星が太陽の近くへ戻ってくる前後には、流星群の活動が活発になった例があります。過去には、1時間に数百個、さらには数千個の流星が現れて観測者を驚かせました。1933年と1946年には見事な流星雨が発生し、1985年、1998年、2011年、2018年にも活発な活動が記録されています。例えば、2011年の突発的な増加では、1時間に約300個の流星が観測されました。
ただし、2026年にも流星雨が起こるという意味ではありません。特別な活動を示す確かな予測は出ていません。それでも、りゅう座流星群には思いがけない展開もあり得ます。期待しながら空を見上げてみましょう!
2026年のりゅう座流星群は何時に見える?
りゅう座流星群の活動期間は10月6〜10日で、主な極大は日本時間10月9日10:00ごろ(01:00 GMT)と予想されています。世界的には10月8日の夕方から9日未明が観測の目安ですが、日本では極大の瞬間は昼間にあたるため、まずは10月8日の夕方、空が暗くなってから観測してみましょう。多くの流星群と異なり、りゅう座流星群は、北の空にある放射点が高くなる夕方に観測しやすい流星群です。
2026年のりゅう座流星群はどこで見える?

りゅう座流星群の放射点は、りゅう座の「竜の目」にあたるエルタニンとラスタバンの近くにあります。ただし、放射点を直接見つめる必要はありません。むしろ、放射点の近くに現れる流星ほど軌跡が短く見えるため、少し離れた方向を眺めるのがおすすめです。頭上の空を広く見渡し、焦らずに待ちましょう。空を遮るものが少ない暗い場所で、肉眼で観測してください。流星観測のコツは、カラフルなインフォグラフィックでも紹介しています。

りゅう座流星群は、夕方に放射点が高くなる北半球からの観測に適しています。南半球でも赤道に近い地域では見られますが、北半球ほど多くの流星は期待できず、観測できる時間も短くなります。空が暗くなったら、すぐに観測を始めましょう。
りゅう座流星群の放射点を探すには?
無料のSky Tonightアプリを使えば、現在地の空にある放射点を簡単に確認できます。手順は次のとおりです。
- アプリを開き、虫眼鏡アイコンをタップします。
- 検索欄に流星群の名前「りゅう座流星群」と入力します。
- 10月りゅう座流星群の放射点の横にある青い照準ボタンをタップします。星図上に放射点の位置が表示されます。
- 実際の空で放射点を探すには、青いコンパスボタンをタップするか、端末を空へ向けます。白い矢印が放射点の方向を示します。矢印に沿って端末を動かし、画面に放射点が表示される位置を探してください。画面の星図は、現在地から見える実際の空に対応しています。

りゅう座流星群の母天体:ジャコビニ・ツィナー彗星
りゅう座流星群は、太陽を約6.6年で一周するジャコビニ・ツィナー彗星が放出したちりによって生じます。この彗星は太陽系の内側を通過するたびに粒子の流れを残し、地球がそこを通過すると、りゅう座流星群が現れます。通常の活動は控えめですが、密度の高いちりの流れによって、過去には何度も見事な突発出現が起きました。
「21P/Giacobini-Zinner」という名前には、次のような意味があります。
- Pは、周期彗星、つまり公転周期が200年未満の短周期彗星を表します。ジャコビニ・ツィナー彗星の公転周期は約6.6年です。
- 21は、周期彗星として21番目に番号が付けられたことを示します。
- ジャコビニとツィナーは、この彗星を発見したミシェル・ジャコビニとエルンスト・ツィナーの名前です。ジャコビニは1900年12月20日、フランスのニース天文台でこの彗星を眼視観測によって発見しました。りゅう座流星群の別名であるジャコビニ流星群も、彼の名前に由来します。その後、ドイツの天文学者ツィナーが1913年10月23日に彗星を再発見しました。
この彗星が近日点、つまり太陽に最も近い位置を通過するころには、流星雨が発生することがあります。1933年と1946年の近日点通過のころには、1時間に数千個もの流星が報告されました。直近では、2025年3月に近日点を通過しています。次の近日点通過は2031年8月30日です。
ジャコビニ・ツィナー彗星は、りゅう座流星群を生み出すことだけで有名なのではありません。太陽に最も近づくときには、地球とほぼ同じ距離まで太陽へ接近することも特徴です。最も遠ざかるときには、木星の軌道の少し外側まで達します。また、科学にも大きく貢献しました。1985年には、宇宙探査機が接近観測した初めての彗星となり、国際彗星探査機(ICE)がそのプラズマの尾を通過しました。
初めての彗星接近観測について知ったところで、ほかの「宇宙で初めて」の出来事についても知識を試してみませんか?クイズに挑戦し、結果を友達にシェアしましょう。もう一度挑戦すると別の問題が出るので、さらに高いスコアを目指せます。

りゅう座流星群2026:まとめ
2026年のりゅう座流星群は、10月8〜9日ごろに極大を迎えます。日本では極大の予想時刻が9日の昼間にあたるため、8日の夕方から観測してみましょう。月明かりの影響がほとんどない好条件で、このゆっくり流れる流星群の観測や撮影を楽しめます。
さらに、この流星群に注目したい理由がもう1つあります。母天体のジャコビニ・ツィナー彗星が、2025年3月に太陽へ最も近づいたことです。彗星は太陽系の内側を通過するたびに、軌道に沿って新たな粒子を放出します。地球がその粒子の流れの特に密度が高い部分を通過すると、過去のりゅう座流星群で起きたように、流星の数が突然、1時間に数百個、さらには数千個に増えることがあります。
2026年には突発的な増加は予測されていないため、控えめな活動を想定して計画を立てましょう。それでも、これまで何度も観測者を驚かせてきた流星群なので、予想外の活動の可能性を完全に否定することはできません。Sky Tonightアプリで観測の計画を立て、10月りゅう座流星群の極大に合わせてリマインダーを設定してください。
りゅう座流星群が期待ほど見られなくても、今月はもう一度、多くの流星を見るチャンスがあります。10月21〜22日に極大を迎えるオリオン座流星群です。
流星観測を楽しんでください!
