ネオワイズ彗星(С/2020 F3)の出現
3つの有望な彗星であった2I/Borisov、C/2019 Y4(ATLAS)、C/2020 F8(SWAN)は今年すでに崩壊しましたが、もう一つの輝かしい彗星、ネオワイズ(C/2020 F3)を観察できるチャンスはまだあります。この新しい天体について知られていること、そして予測できることは次のとおりです。
新しいネオワイズ彗星 (C/2020 F3)
ネオワイズ彗星(C/2020 F3)は、放物線に近い軌道の逆行する彗星です。約17等級の天体が、2020年3月27日にNASAのネオワイズと呼ばれる赤外線波長の天体宇宙望遠鏡によって発見されました。NEOWISE宇宙望遠鏡の目標は、明るい赤外線銀河、褐色矮星、彗星、小惑星などの地球に近い物体を発見することです。
ネオワイズ彗星はいつどこで見えますか?
最近の天文学者の報告によると、ネオワイズ彗星には明るい展望があります。現在の推定等級は+13.63ですが、観測された等級は+9.3 (彗星観測データベース(COBS))です。この彗星は2020年7月3日に太陽に最も近くなり、0.3 AU(天文単位)の距離で通過し、+ 3または+3.5まで明るくなると予想されています。眩いばかりに輝くネオワイズ彗星は、暗い星空では肉眼で簡単に見ることができます。2020年7月23日、この宇宙からの岩は0.7AUの距離で地球に最も接近します。
夜空で見つけるには?
この彗星の空中位置に関するリアルタイムの情報は、天体観測アプリStar Walk 2で見つけることができます。アプリを使っていつどこでネオワイズ彗星が現在の場所から見えるかをすばやく確認し、夜空の中で見つけて動きを追跡しましょう。新たな彗星を見逃さないようにアプリの「新着情報」セクションのニュースをフォローして、ネオワイズなどの天文イベントに関する最新情報を入手してください。
彗星を見ることができる地域とは?
ネオワイズ彗星は現在、みずがめ座とオリオン座の近くにあります。今のところ、南半球からは良好な視界条件下でしか見えません。6月上旬には明るさが+8になると予想されています。
北半球から観測する人は7月の初めから彗星を見ることができるはずです。明け方の空ではおおぐり座の近くに見えるでしょう。7月中旬には夕空に等級+3または+4で現れ、やまねこ座からおおぐま座までの途中で観測できると思われます。
すべてが予測どおりに進んだ場合、ネオワイズ彗星は8月末まで見え続けますが、徐々に見えにくくなるでしょう。