金星が最も明るく輝くとき:見つけ方ガイド
2025年4月、空を見上げる人々にとって絶好のチャンスがやってきます。最も目立つ惑星・金星が、2026年11月までで最高の明るさを見せてくれるのです。このまばゆい惑星をいつ・どのように観察できるのか、詳しくご紹介します。空での金星の位置を簡単に見つけたい方は、無料の星空観察アプリStar Walk 2をご利用ください。
内容
4月25日:明け方の空で金星と月が共演
2025年4月25日(金)、明るい金星(-4.8等級)が、欠け際の月(照らされている割合は11%)と明け方の空で並びます。場所を問わず、夜明け前の東の空で、最も明るい2つの天体が並んで輝く様子を見ることができます。金星と月は、うお座の中に位置します。
このペアは非常に印象的で、撮影にもぴったりのシーンになります。この絶景を見逃さないように、Star Walk 2アプリを使って、お住まいの地域で月と金星が昇る・沈む時間を確認しましょう。
さらに、この近くでは土星、水星、海王星も見られ、惑星の並びも楽しめます。この天体イベントは南半球で特によく見えるでしょう。詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。

4月27日:明けの明星が最も明るく輝く日
2025年4月27日(日)、まばゆい「明けの明星」金星が最大光度に達します。今月初めの金星の明るさは-4.3等級でしたが、この日には-4.8等級*にまで明るくなります(数字が小さいほど明るいことを意味します)。地球の「姉妹惑星」とも呼ばれる金星は、夜明けの太陽が昇り始めても肉眼で簡単に見えるほどの輝きを放ちます。視力の良い人なら、昼間でも金星を見つけられるかもしれません。金星は太陽と月に次いで夜空で3番目に明るい天体です。最大光度の時点では、夜空で最も明るい恒星シリウスよりも明るく輝きます。
なお、観察は4月27日を待たなくても大丈夫。金星は4月下旬を通して明るく輝き続け、その後は徐々に光度を落とし、次にこれほど明るくなるのは2026年11月までありません。
金星の最大光度は、最大光輝範囲(greatest illuminated extent)とも呼ばれます。これは、見かけ上の直径が大きくなっていく金星と、その照らされた部分(位相)が減っていく中で生まれる「見た目の明るさのピーク」を指します。興味深いことに、金星が最も明るく見えるのは約25%が照らされた三日月状の位相のときなのです。

2025年4月の金星の最大光度:まとめ
2025年4月下旬は、金星観察のベストタイミング!驚異の光度 -4.8等級で輝く金星は、明け方の空で月、土星、水星、海王星とともに姿を見せます。夜明け前、東の地平線付近に現れるまばゆい「明けの明星」を探してみましょう。金星や周囲の天体の位置をすぐに確認したいときは、無料の天文アプリStar Walk 2が便利です。
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