アースアワーとは? 2026年のアースアワーはいつ? なぜ人々は明かりを消すの?
アースアワーは、不要な明かりを1時間消し、その時間を地球のために前向きな行動に使うことを呼びかける、WWFによる世界的な取り組みです。毎年3月最後の土曜日、現地時間の午後8時30分から9時30分まで行われます。2026年のアースアワーは3月28日です。外に出て過ごし、空を見上げて、Sky Tonightで夜空を楽しむのにもぴったりの時間です。この記事では、アースアワーについて詳しくご紹介します。
内容
アースアワーとは?
アースアワーは、世界自然保護基金(WWF)が主催する毎年恒例の世界的な取り組みで、不要な明かりを1時間消し、地球のために行動することを人々に呼びかけています。その目的は、より持続可能な暮らし方を促し、気候変動、生物多様性の損失、光害といった問題に目を向けてもらうことです。
アースアワーを象徴する習慣は、60分間明かりを消すことです。もちろん、それだけがすべてではありません。大切なのは、人々が自分たちの消費習慣を見直し、日常生活の中でもっと環境にやさしい行動を取るようになることです。ただ、これは誰でも実践できる、とてもシンプルで象徴的な行動でもあります。特別な知識も、道具も、大きな手間も必要ありません。
最初のアースアワーは2007年にシドニーで行われ、その後この取り組みは世界中へと広がりました。近年では、180を超える国と地域の支援者たちが、アースアワーや関連する「Give an hour for Earth」の活動に参加しています。

シドニー・オペラハウス、コロッセオ、エッフェル塔などの有名なランドマークも、アースアワーには消灯します。この行動はとても印象的で、SNSでも話題になり、アースアワー運動とその理念への関心をさらに高めています。
注:アースアワーはアースデイとは別のものです。アースアワーは3月下旬に行われますが、アースデイは4月22日に祝われます。
アースアワーはいつ?
アースアワーは毎年3月最後の土曜日、現地時間の午後8時30分から9時30分まで行われます。2026年のアースアワーは3月28日です。
アースアワーが3月下旬に行われるのには理由があります。この時期には、昼と夜の長さが世界的にほぼ等しくなる春分が起こります。そのため、世界規模の「消灯イベント」として最も大きな視覚的インパクトが得られるのです。
アースアワーはどうやって楽しむの?
1時間明かりを消すだけでも十分ですが、それだけで終わらせる必要はありません。家では、ボードゲームをしたり、アースアワーをテーマにした瞑想トラックを聴きながらヨガをしたり、キャンドルの明かりで夕食を楽しんだりできます。ごみを出さない食事にできれば、なお素敵です。
屋外では、ごみ拾い、ランニング、サイクリング、キャンプ、そしてもちろん星空観察もおすすめです。Sky Tonightアプリを使えば、その瞬間に夜空で何が見えるのかを調べることができます。星を見上げながら、とても小さくて壊れやすい私たちの地球を守る方法について考えてみましょう。
そして、何をするにしても、アースアワーについて広めることを忘れないでください。友人や家族に伝えたり、SNSに投稿したりして、できるだけ多くの人を巻き込み、地球が直面している課題への意識を高めましょう。結局のところ、それこそがアースアワーのいちばん大切な目的なのです。
アースアワーへの批判
アースアワーには、「実際の効果よりも象徴性ばかりが強く、かえって害のほうが大きい」あるいは「目に見える効果はほとんどない」といった批判もあります。アースアワーは、人々に「自然を守っている」と感じさせるだけの自己満足的なイベントであり、実際には二酸化炭素排出量の削減やその他の問題にほとんど、あるいはまったく影響を与えていない、という指摘です。さらに一部の環境保護活動家は、アースアワーが気候変動の責任を個人に押しつける一方で、化石燃料企業や政治家の責任を曖昧にしてしまうと考えています。
ただし実際には、政府や企業もアースアワーに関わっており、それをきっかけに環境保護に関する法律やプログラムを始めることもあります。たとえばアルゼンチンでは、2013年のアースアワー・キャンペーンが、国内で340万ヘクタールの海洋保護区を設けるための上院法案の成立を後押ししました。
個人にとっても、アースアワーは自分の暮らし方を見直すよい機会になるかもしれません。多くの人がアースアワー関連のイベントに参加し、日々の生活の中で地球のために何ができるのかを学んでいます。電気の明かりを1時間消すことは、あくまでその年を通じた行動の第一歩にすぎない、と理解することが大切です。
天文ファンこそ、アースアワーの取り組みを応援すべきです。光害が少なくなればなるほど、見える星はもっと増えるのですから!
天文学でいう光害とは?
光害とは、通常は屋外における、過剰・誤った方向・不快な人工光の存在を指します。過度な光害は、生態系を乱し、健康に悪影響を及ぼし、エネルギーの無駄にもつながります。天体観測の観点から見ると、都市の明かりは夜空を明るくし、天体とのコントラストを下げてしまうため、天体が見えにくくなります。そのため、現代の天文学者は光害フィルターを使ったり、大都市から離れた場所で観測を行ったりしなければなりません。
光害はまた、自然、動物、人間が頼りにしている昼夜のリズムにも影響を与えます。よい知らせは、光害はほかの多くの環境問題と違って、比較的簡単に改善できるということです。不要な明かりの使用を減らせばよいのです。そして、アースアワーはそれを試してみる絶好の機会です。
あなたの空がどのくらい光害の影響を受けているか知りたいですか? 空の暗さ・明るさをシンプルな基準で示したインフォグラフィックをチェックしてみてください。等級はクラス9(街の明かりが非常に多く、空はほとんど見えない)からクラス1(とても暗く、星空観察に最適)まであります。

よくある質問
アースアワーはいつ、どこで始まったのですか?
2004年、WWFオーストラリアは、オーストラリアの人々に気候変動の問題へ関心を持ってもらう方法を探し始めました。このアイデアは2006年に生まれ、2007年に実現します。最初のアースアワーは、2007年3月31日にシドニーで行われました。
どの国がアースアワーに参加していますか?
2008年には35か国・400都市から始まりましたが、現在では中国、ブルガリア、インド、日本、ロシア、トルコ、ウガンダなどを含む190以上の国と地域がアースアワーに参加しています。
なぜ人々はアースアワーで明かりを消すのですか?
明かりを消すことは、アースアワーの取り組みに参加する意思を示す最も象徴的な行動です。これはとてもシンプルでありながら、深刻な環境問題に目を向けてもらう助けになります。
アースアワーはチャリティーですか?
アースアワーは、国際的な非政府組織であるWWFによる取り組みです。
アースデイとアースアワーは同じですか?
いいえ。目的には共通点がありますが、同じものではありません。アースデイは、毎年4月22日に行われる世界的なイベントで、人々が集まり、環境問題について考えたり話し合ったりする日です。この日付が選ばれたのは、できるだけ多くの学生が参加できるよう、試験期間や春休みに重ならないことが期待されたためです。
詳しくはこちら:アースデイ:地球の「誕生日」はいつ?
アースアワー中にスマホを使ったりテレビを見たりしてもいいですか?
アースアワーの目的は、不要な電気機器の使用を控えることです。電気を完全に使わないことが目的ではありません。アースアワーの間は、スマホやテレビを使うとしても、それだけにとどめるよう意識してみましょう。
アースアワーとは? まとめ
アースアワーは、毎年3月最後の土曜日、現地時間の午後8時30分から9時30分まで行われる世界的な取り組みです。不要な明かりを1時間消すことを通して、エネルギーの使い方をより意識的に見直し、地球にやさしい小さな行動を始めるきっかけを与えてくれます。天文ファンや星空観察を楽しむ人にとっても、アースアワーは不要な照明を減らすことが暗い夜空を守り、星空観察をもっと楽しめるようにしてくれるのだと気づかせてくれる機会です。
